ビーンズ ファーム
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima

東京、プリンアラモード8選

個人店カフェが手がける人気商品から、高級ホテル渾身の一皿までを徹底紹介

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横浜にある老舗クラシックホテル「ホテルニューグランド」で戦後に誕生し、今もなお日本中の喫茶店で親しまれているプリンアラモード。最近はそんなプリンアラモードが目を見張るような進化を遂げている。今回はなかでも都内のおすすめのものを厳選して紹介しよう。

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プリンアラモード

  • 原宿

都心とは思えない深い緑に囲まれたカフェが、原宿にオープンした。「持続可能なガストロノミー」をコンセプトとするフレンチレストラン「ラ・グランド・メゾン東京」の姉妹店で、同店のデセールを担当し、これまで一貫してフランス菓子の経験を積んできたシェフパティシエの中島亮が商品を手がけている。

焼き立てパンやそのほかのスイーツも魅力的だが、特に注目したいのは「プリンアラモード」。コクがあるがさっぱりとした飲み心地の長野産オブセ牛乳を使い、蒸し焼きで全体に火入れをしてからオーブンで丁寧に焼き上げられるプリンは、固めでありながら食感がトロリと滑らかで風味豊か。プリン好きにはぜひ一度味わってほしい一品だ。

  • 町田

こだわりのプリンを使用した完璧なビジュアルのプリンアラモードが堪能できるのは、町田市にある「ビーンズ ファーム(beans farm)」だ。

材料にクリームチーズを加えたプリンは40分間じっくりと蒸し焼きにし、滑らかでコクのある味わいを実現。様々なフルーツを盛り付けた定番商品に加え、旬のフルーツのみで作られる「季節のプリンアラモード」も好評。こちらは人気店「BIG BABY ICE CREAM」のアイスクリームを使用し、ミルクやストロベリーなど3~4種類のフレーバーから好きなものが選択できる。

同店は1996年に両親が創業した自家焙煎(ばいせん)珈琲店を、2020年より息子の朝倉颯が受け継いだ。ログハウスの店内にはまきストーブやアンティークランプが配され、居心地のいい空間が広がる。

父・荻巣眞吾が焙煎するスペシャルティコーヒーは常時13種類用意。深いりのオリジナルブレンドで淹れるカフェオレはスイーツとも相性抜群だ。

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  • カフェ・喫茶店
  • 水道橋

1976年創業、神保町の地下にたたずむ老舗喫茶店「トロワバグ」が、水道橋にクレープとネルドリップ珈琲をメインにするカフェをオープンした。同店は路面店で、ペールグリーンに彩られた天井にアンティーク家具や多くの植物が配され、温かな緑の萌芽を想起させる空間となっている。

看板商品の「クレーププリンアラモード」は、もっちりとした食感のクレープ生地に長年愛されてきた自家製プリンを包んだ一品だ。生地には味わいに深みを出すため全粒粉をブレンド。あえてやや苦めに仕上げたカラメルやフルーツの酸味が、プリンのうまみやクレープの香ばしさを引き立てている。

熟成豆をネルドリップで丁寧に淹(い)れたコーヒーと併せて楽しみたい。

  • 二子玉川

店内はフランスの片田舎をイメージし、経年で温かみを帯びた木をベースに現地で買い付けたアンティーク家具が並ぶ。天然素材を使用し長く大切に使える洋服をテーマにしたアパレルブランド「リゼッタ」の系列店で、ブランドの世界観が表現されている。

料理やスイーツは全て自家製で、なかでも季節のフルーツを使ったプリンアラモードが人気だ。春はチェリー、秋はブドウやイチジク、冬はキンカンなどがラインアップするが、特に人気を博しているのが毎年12月から春先まで提供されるイチゴのプリンアラモードである。

プリンを取り囲むようにイチゴがたっぷりと盛り付けられていて見た目も抜群だが、プリンが格別のおいしさ。生クリームが加えられており、芳醇(ほうじゅん)なコクと滑らかな食感が楽しめる。

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  • 日比谷

日本三大ホテルの一つと称される帝国ホテルで、この秋から2025年1月9日まで期間限定でプリンアラモードが登場する。みゆき通りに面した大きな窓から光が射し込む開放的なオールデイダイニング「パークサイドダイナー」で味わうことができる。

器の上に種類豊富に盛り付けられたフルーツは、カッティングが繊細で美しく、どれも完熟しており甘さにも満足。しかし、その中でもプリンは主役級の存在感がある。ひと口食べると卵本来の風味が広がり、あえてほろ苦く仕上げられたカラメルがプリンの甘さを引き立てる。

プリンアラモードは毎日14時からの提供で、数量限定のため夕方には完売することもあるので早めの来店がおすすめだ。

  • カフェ・喫茶店
  • 新宿

1964年に創業した新宿を代表する純喫茶「珈琲⻄武 本店」。2023年10月に歌舞伎町の「ハナミチ東京」内に移転した。

天井や壁にはステンドグラスがきらめき、赤色を基調としたシックでレトロな店内の雰囲気は移転前のまま、心安らげるひと時を提供している。

名物はインパクト抜群の「自家製プリン・ア・ラ・モード」(1,400円)。初めて目にする人はビジュアルの華やかさとボリュームに度肝を抜かれる。その斬新な盛り付けは、調理人それぞれの遊び心で作るそうで、「作り手も楽しめる」ようなメニューになっているという。

濃厚なプリンの周りを豪華なフルーツが彩り、添えられたコーン付きのアイスクリームや菓子は、豪快ながらどこか懐かしい。

甘さ控えめな生クリームと新鮮な卵をたっぷり使ったコクのあるプリンは自家製でバランスが良い。ペロリと食べられてしまうから不思議だ。

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  • 渋谷

蔵前エリアにオープン後、瞬く間に口コミで話題となったグローサリーショップ&カフェ「マークト(Marked)」の2号店。

店頭には自家製のパンやアイスクリーム、グローサリーが並び、カフェも併設している。

ここで味わいたいのは、「Markedプリンアラモード」(1,300円)。自家製のバニラアイスクリームや旬のフルーツ、シナモンやスターアニスで風味付けしたプリンなどが盛り合わされている。マダガスカルの熱帯雨林で栽培された「レインフォレストバニラ」で作るバニラアイスは、コクがあるのに後味はさっぱりとしていて、大人も満足できる味わいだ。

テラス席もあるので、天気の良い日は青空の下で食事をするのもいいだろう。

  • カフェ・喫茶店
  • 蒲田

蒲田駅東口から徒歩5分ほどの場所にある、1960(昭和35)年にオープンした喫茶店。古き良きパリのカフェをイメージしたという店内には、真っ赤な壁にフランス人画家ロートレックの絵画が並ぶ。

人気のメニューは、極厚だがふわふわ食感の「ホットケーキ」。しかし、この店の本気を知りたいのなら、インパクト大の「プリンアラモード」に挑戦してほしい。パイナップルやメロン、リンゴなどのフルーツを掘っていくとプリンにやっとたどり着く、ビッグサイズのデザートだ。

メニューに記載はなく、15分ほどかかるので、時間と腹に余裕があればオーダーしてほしい。

もっとスイーツを楽しみたいなら……

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、フルーツサンド16選

フルーツサンドは、ただのかわいい食べ物ではない。果物は熟度を調節しながら食べ頃のものを使用したり、使うフルーツによってクリームの甘さを変えたり、相性の良いパンを研究したり、作り手の丁寧で繊細な作業の積み重ねによって作り上げられているのだ。フルーツサンドを食べられる店は東京だけでもいくつもあるが、ごろっとタイプや細切りタイプなど、果物の切り方一つとっても店によって全く異なり、それぞれの特色やこだわりを感じられるのもまた面白い。

ここでは、都内にあるフルーツパーラーやカフェ、ベーカリーなどで提供されているいちおしのフルーツサンドを紹介する。みずみずしいフルーツに、ほんのり甘いクリーム、そして美しい断面。我々をこれ以上幸せにしてくれる食べ物はほかにあるだろうか。季節の果物を使用している店も多いので、年間を通してフルーツサンドの世界を堪能してほしい。


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タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 東京、たい焼き10選

たい焼きは明治時代、今川焼を丸ではない独自の型で作ったことが始まりとされている。当時はさまざまな種類の型が作られたが、その中で、庶民が簡単に食べられなかった縁起ものの鯛が、生存競争を勝ち抜き今に至るようだ。

まず話しておきたいのは、たい焼きの「天然」「養殖」問題。天然とは老舗店で見られる、ひとつひとつが独立した型で焼かれたたい焼きのこと。一般的に生地、餡、生地の順で餡を包むように作られ、火に直接近づけることができるため、薄皮でぱりっとした食感のものが多い。一方養殖は、縦2列に並んだ型に生地を流し入れ、餡を挟み込む、我々が普段からよく目にする作り方で、天然ものに比べ生地が厚めでふわっとしたものが多い。現在では数が少なくなっていることや、作業の手間から、天然ものがやたらと持て囃される昨今だが、皮を重視する人にとっては養殖ものも魅力的な存在なのだ。

ここでは、天然、養殖にこだわらず、東京の美味しいたい焼きを10軒を紹介。頭から食べるか、しっぽから食べるかなど、たい焼きに関する議論は尽きない。手土産として買っていけば、コミュニケーションが生まれるのもたい焼きの魅力だ。

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  • カフェ・喫茶店

タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 東京、フルーツパフェ14選

パフェの定義は国や人により異なるが、日本では背の高いグラスにアイスクリームやフルーツ、生クリームを重ねたものをイメージする人が多いだろう。フランス語で「完璧」を意味する名前の通り、美しさとおいしさを兼ね備えたパフェは、デザートの王様として甘党の心をつかんで離さない存在だ。

ここではフルーツを使用したパフェに絞り、老舗のフルーツパーラーから、青果店に併設されたレトロな店、独創性あふれるパティスリーなど、おすすめの14軒を紹介する。どの店も時期により扱う果物が変わるので、季節ごとに訪れて旬の味覚を味わってほしい。

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  • Things to do

タイムアウト東京 > THINGS TO DO > 週末、イチゴスイーツを味わう5のこと

今が旬のフルーツといえば、イチゴだろう。レストランやカフェでは期間限定メニューが出ていたり、スーパーの果物売り場には真っ赤なイチゴがぎっしりと並んでいる。今週末は、甘酸っぱいイチゴを口いっぱいに頬張って、一足先に春の息吹を感じてみてはどうだろう。

ここでは大粒のイチゴを贅沢に使ったパフェや、絶品だと話題のショートケーキ、SNSではやりのフルーツサンドなど、ぜひ味わってもらいたいスイーツを紹介する。出かけ先の休憩タイムに、家族や友人、恋人と楽しんでほしい。

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