「パンが主役のフルーツサンドです」。堂々とこう言い切れるのは、食パン専門店のセントル ザ ベーカリーならではだ。ここでは、平日でも多くの人が列を作る人気の食パンを用いたフルーツサンドを味わうことができる。
まず驚いたのは、持ち上げた瞬間にふわっとパンの良い香りが漂ってくること。通常、フルーツサンドに使用するパンは果物がきれいに切れるよう、あえて前日に焼いたパンを使うことも多い。しかし、ここでは提供する当日に焼いたパンを用いているため、パン自体の美味しさも思う存分楽しめるのである。食パンは、国産小麦を使った角食パンを使用。クリームは、生クリームのほかにマスカルポーネとカスタードをサンドしている。こんなにクリーム類を用いては果物の味が弱くなってしまうのではと思ったが、それぞれのバランスが良いせいか、抜群の調和を作り出している。
サンドイッチメニューには、必ず切り落としたパンの耳が付いてくるのだが、これがまた絶品。パンの耳がこんなに美味しかったとは、と感動する人も多いだろう。