梅ヶ丘に店を構えていたリトルツリー(Little Tree)が2015年、名を変えて移転オープンしたカフェ。店名の「つるばみ」とは、古語でどんぐりを意味し、名物のホットケーキにはどんぐりと「舎」を組み合わせたオリジナルの焼印が押されている。
ホットケーキとパンケーキの違いについて疑問に思った人も多いと思うが、実は厳密な定義はないのだという。1957年に発売された加糖タイプのホットケーキミックス『森永ホットケーキの素』の影響で、ホットケーキは甘い食べ物という印象が定着したとも言われている。同店で味わえるのは、まさに我々のイメージする日本的なホットケーキ。素朴な甘さで、バターの塩気や自家製メープルソースのコクとも相性抜群である。つぶあんや生クリーム、ポークウインナーなど、9種類のトッピングが用意されているが、まずはシンプルにホットケーキ自体を堪能してほしい。
また、神田にあったフルーツパーラー、万惣で修行経験のある主人が手がける『フルーツサンド』ももう一つの看板メニューだ。季節ごとに使われるフルーツが変わるのも嬉しいところ。1日10食限定と少々狭き門だが、何度でも足を運びたくなるおいしさである。店は建物の1階にあり、段差が少ないので、ベビーカーや車椅子でも利用しやすい。
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