パンとボルドーワイン レピック
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima

東京、ベーカリーレストラン&バー5選

ワインバーやフレンチレストラン、ロースタリーで芳醇なパンを味わう

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かぐわしい出来立てのパンにその場でかぶりつけるのがベーカリーの喜びだが、近年では、パンが主役となってワインバーで味わえたり、フレンチレストランで楽しんだり、パンをつまみに飲めるなど、進化・多様化している。

ここではスタイルもコンセプトもさまざまにパンを堪能できる、5つの店を紹介する。創意工夫されたパンをかみしめる幸せを味わってほしい。

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  • 神保町

神保町駅から徒歩約2分、靖国通りから少し入った路地裏にあるカウンター7席のみのブーランジェリー兼ワインバー。ボルドーワインの輸入販売を展開する株式会社アストルが、「フランスの食文化、アペリティフをパンとともに楽しんでもらいたい」という思いのもと2023年にオープンした。

店頭にはハード系やクロワッサンを中心に20種前後のアイテムが並ぶ。看板商品は縦にスライスしたバゲットに具材をのせたタルティーヌ。「もともと、タルティーヌはフランス人の朝食の定番で、前日に余ったパンと冷蔵庫の残り物を合わせるといった家庭料理」と代表の井田浩樹は話す。そんなフランス式のパンの楽しみ方を日本でも広めたいと、ワインと相性の良い「セミドライトマト」「オニオンベーコン」など4種をラインアップする。

ワインはボルドー産が中心でボトルは5060種、グラスは56種を用意。ボトルは1,800円~(以下全て税込み)、グラスは980円~という手頃な価格帯もうれしい。いちおしは新進気鋭の若手醸造家が手がけた「シャトー・ムーラン・ド・ペロナン」。セミヨンとソーヴィニョン・ブランを用いた辛口の白で、ハーブのような清涼感が楽しめる。オリーブの塩気が引き立つ「フーガスオリーブ」とのペアリングがおすすめだ。

  • 恵比寿

恵比寿駅から徒歩3分にオープンした、ベーカリーカフェ&レストランの「繁邦」。夜はフレンチレストラン、昼間はシェフの青木虎太郎の両親が経営する人気ベーカリー「しげくに屋55ベーカリー」のパンを20種類ほど店頭で展開する。

「クレープ」(1,100円)は、そのシンプルなメニュー名の通り、シュガークレープに発酵バターと塩のみという素朴な一皿だが、生地の配合と分厚さにこだわっている。トッピングのバターや塩をつけるとさらにコクが深まり、レモンを振りかければ雰囲気も変わってキュッとした爽やかさが楽しめるだろう。

「季節のオープンサンド」(1,600円)も味わってみてほしい。ベーカリーで販売するバゲットと同じ生地の自家製のフォカッチャを使用しており、もっちりとした食感と香ばしさが特徴的。生ハムと一緒に煮詰めて香りを移したという白インゲン豆はほくほくと柔らかで、焦げ目のついたカブやナノハナの苦みと香りが味わいを引き締める。素材の味を十二分に生かした一皿である。

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  • ショッピング
  • ベイカリー・パン屋
  • 日本橋

日本橋小舟町にある堀留児童公園に隣接したソイル 日本橋(SOIL Nihonbashi)の1階にあるカフェベーカリー。アメリカの有名ベーカリーでの経験がある夫婦が監修し、サワードウブレッドをはじめとした天然酵母のパンを提供する。12時からは焼きたてのパンも登場するので必見だ。

クリーミーなチーズと爽やかなユズやミントがマッチした「自家製リコッタチーズとゆずカードのトースト」や、「クランベリーマスカルポーネとローズマリーのトースト」といったオープンサンドイッチもおすすめだ。ほかにも、オーガニックな料理やナチュラルワイン、環境に配備したコーヒーなどが味わえる。

店は大きなガラス張りの窓が配され、隣接した堀留児童公園の一部と化している。窓際にはケヤキの大木で造られたテーブルが設置してあるほか、ペット可の席やキッズ用の席も完備。ゆったりと木々を眺めながら、自然や公園を拡張したような空間を満喫してほしい。

日本のローカルなアーティストや、スタッフにゆかりのある西海岸のクリエーターの作品を展示するギャラリースペースもある。

  • ベイカリー・パン屋
  • 虎ノ門

東日本橋の人気ベーカリー「ビーバー ブレッド(BEAVER BREAD)」の姉妹店。気持ちの良いオープンキッチンだが、夜はワインバーに変貌。ワインやウイスキーを片手に「おつまみパン」や、オーブン料理が味わえる。

パンのラインアップは、日本ならではの定番パンをアップデートした菓子パン、惣菜パン、サンドイッチ、焼き菓子までそろう。

同店限定メニューである「queue(クー)」はマストバイな逸品。北海道産「ハルユタカ」の中心部分だけを製粉した1等級の小麦粉を使ったクーは、雑味が少なくほのかな甘みがあり、飽きがこない。プレーンだけでなく、レーズン、チーズ、コーヒーなど季節に合わせて異なるフレーバーも用意されている。

このほか、ハード系の「サンフランシスコ・サワー・ドゥ・ブレッド」なども見逃せない。

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  • 清澄

隅田川沿いに位置するオセアニアスタイルのカフェ、「イキ ロースタリーアンドイータリー(iki Roastery & Eatery)」。倉庫をリノベーションした店内は、高い天井を生かした開放感のある雰囲気だ。

オーナーの原瀬輝久は、ニュージーランドで18年、さらに日本で10年以上コーヒーやカフェ事業に携わってきたエキスパート。そんな彼が、コーヒーも食事も充実したオセアニアのロースタリーの在り方を伝えたいとオープンしたのが同店である。

おすすめは「フラットホワイト」(660円)。併設された焙煎(ばいせん)所で手がけたコーヒー豆「イキ ブレンド」は、まろやかな口当たりの後にグレープフルーツのような酸味も感じられ、爽やかな朝にぴったりな一杯である。最後の一口まで形の崩れない美しいラテアートにも注目してほしい。

出来たての焼き菓子やサンド、デリなど50種類ほどの豊富なフードメニューもこだわりの一つ。昨今「進化系パン」としてパン好きから話題を集めている「パンスイス」(550円、税込み)は特に食べてみてほしい。ブリオッシュ生地の表面はパリッと香ばしく、中にはカスタードクリームとチョコチップがたっぷりと入っている。甘さはやや控えめでコーヒーとの相性が抜群だ。

カウンター上には、澁谷忠臣による犬アートも。店もペットフレンドリーなので散歩ついでにもいいだろう。

同店から徒歩5分の場所にある1号店「イキ エスプレッソ(iki ESPRESSO)」は、緑あふれるリラックス空間で、ケーキやプレートメニューが充実している。「それぞれの良さがあるので、気分やシーンによって使い分けてほしい」と原瀬は語る。

東京の食とカフェをもっと楽しむのなら…

2024年は近年稀に見る「クレープ専門店」が数多く誕生した年だ。そしてそのどれもが生地や具材に徹底的にこだわり、ほかでは味わえない一品を提供している。そこで今回は2024年にオープンしたクレープ専門店と、それぞれの持つこだわりについて紹介する。ぜひ自分好みの一店を見つけてほしい。

スコットランド発祥の伝統菓子で、イギリスやアメリカでも人気を集めるスコーン。そんな菓子が昨今、日本でブームを巻き起こしている。

基本的にはクロテッドクリームやジャムを添えた食べ方が一般的だが、近年はフルーツやクリーム、エディブルフラワーをスコーンの上にトッピングした華やかな「デコレーションスコーン(通称デコスコ)」が話題だ。さらに、生地に枝豆やのりを混ぜ込んだものなど、独自の素材を組み合わせた塩気のあるスコーンも豊富にある。

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  • カフェ・喫茶店

東京で一番美味しいドーナツを求めて、カフェや喫茶店をハシゴしている人は、探し方を間違えているかもしれない。近年、専門店やベーカリーから相次いで特色のあるドーナツが生まれている。

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※2022年5月に公開した記事を基本情報を確認しアップデート

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