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東京、この夏行くべきシャンパンフリーフロー5選

シャンパン愛好家ライターが推す、ホテルやレストランのご機嫌な飲み放題プランを紹介

Hisato Hayashi
テキスト:: Aya Hasegawa
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タイムアウト東京 > フード&ドリンク > 東京、この夏行くべきシャンパンフリーフロー5選

テキスト:長谷川あや

「シャンパン飲み放題」。これほど人を喜ばせる言葉は、そうあるものではない。私たちは、なぜあのきめ細やかな泡や黄金色に輝く液体に魅了されるのだろうか。そうこう言っている間に今年も夏がやってきた――。

きりっと冷えたシャンパンでクールダウンしようとばかりに、夏になるとさまざまなレストランやホテルに、シャンパンのフリーフロープランが登場する。今回は、無類のシャンパン好きの筆者が、実際に足を運んで飲んで探した「本当にお得なプラン」をピックアップ。みんなで「シャンシャン」して、蒸し暑い日本の夏を乗り切ろう。

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  • ナイトライフ
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シグネチャーメニューをつまみにローラン・ペリエで乾杯する

terrace dolce vita

神谷町の「スカルペッタ東京」は、2022年10月にオープンしたニューヨーク生まれのイタリアンレストランだ。「気取らない、でもエレガントなサービス」をコンセプトに、外国人の利用者も頻繁に目にする。

同店では2024年11月30日(土)まで、バーカウンターとテラス席限定で、シャンパンのフリーフロープラン「terrace dolce vita」を提供している。見た瞬間に、思わず、予約を入れてしまう内容だ。

シャンパンは、フレッシュさとエレガントさを兼ね備えた「ローラン・ペリエ ラ キュヴェ」(筆者も大好物)。そのほかにも、白・赤ワイン、ビールにオリジナルカクテル、ソフトドリンクが選択できる。カクテルも充実しているので、ちょっとばかり浮気してみるのもありだろう。

今回のプランで、がぜん前のめりになったのは、コースに含まれている同店のシグネチャーメニュー「スカルペッタシグネチャー トマトバジルのスパゲッティ」だ。イタリア産小麦粉を使用した手打ちスパゲティに、ローマトマトのソースにバジル、バター、イタリア産オリーブオイルを合わせた一皿で、トマトの酸味と甘みが食欲とシャンパン欲を刺激し、これだけでシャンパンがぐいぐい進む。

さらに、前菜、メインの「黒豚ロースのミラノ風カツレツ」「ガーリックシュリンプ」「リーフサラダ」、デザートという構成。料理はシェアスタイルで提供されるが、前半にシャンパンを飛ばし過ぎた初老の筆者は、メインが食べきれないくらいだった。

それでいて、1人8,000円というリーズナブルな同プラン。シャンパン好きの夢を体現したかのようで、期間中の再訪を誓っている。

※11月30日まで/17時30分~23時(土曜は17~23時)/L.O.は22時/スカルペッタ東京/料金は8,000円(サービス料別、120分制、2人から予約可)

都会のオアシスでマムの「ブリュット&ロゼ」に心酔する

シャンパン フリーフロー&フード

「ステラワークス レストラン(STELLAR WORKS Restaurant & Bar)」は、高級家具ブランド「STELLAR WORKS」が手がけるレストラン。場所は、青山一丁目駅直結という超好立地で、ニューヨークの人気のデザインユニット「ローマン&ウィリアムス」がデザインした空間は、ステラワークスの家具で構成された、さながらショールームのようだ。

ここでは、国際色豊かなメニューを展開する。スタンディングバー限定のハッピーアワー(17~18時)もお得で、デートの待ち合わせや時間つぶしに覚えておいて損はない一軒。しかし現在、そんな同店にテラス席限定のリーズナブルなシャンパンフリーフロープランが登場した。

「シャンパン フリーフロー&フード」は90分制のプラン。シャンパンの銘柄は、「シャンパン マム グラン コルドン」と、「マム グラン コルドン ロゼ」の2種。フリーフローに、ロゼのシャンパンが含まれるのは意外と珍しい。

さらに、オリジナルのハイボールやモヒートなども含まれるとあり、テンションが上がること間違いなし。フードは「前菜4種盛り合わせ」「皮付きフライドポテト」「自家製フォカッチャ」「もち豚の炭火焼き スパニッシュソース」など、しっかり腹にたまるラインアップだ。

オフィスビルに囲まれ「赤坂御所」を囲む緑が望める、文字通り「都会のオアシス」。スペインの高級アウトドア家具・KETTAL社のチェアにもたれながら、暮れゆく東京を体感しながらグラスを重ねる──。これぞ、東京の大人の醍醐味(だいごみ)かもしれない。

※夏季限定/11時30分~15時00分、17時30分~22時00分/最終入店は閉店の2時間前まで/ステラワークス レストラン/1万円(サービス料別、テラス席限定、90分制、1人利用可)

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  • 銀座

銀座の景観を独り占めしてシャンパンに溺れる

サマーシャンパーニュプラン

銀座四丁目の交差点から和光の時計台を眺める「銀座カドラン(CADRAN)」で、「サマーシャンパーニュプラン」を開催。銀座四丁目の交差点から和光の時計台を眺めるテラスで、とびきり贅沢な時間を過ごすことができる。

フリーフローのほか、シャンパーニュに合わせた豪華なシーフードプラッターや「いわて短角牛」のスライダーも用意。料金はジャスト1万円(サービス料込み)だ。プランの存在を知った時には、思わず料金を2度、3度見してしまった。銀座の中心地では、破格ではないだろうか――。

シーフードプラッターは、特許技術を用いた海洋深層水で48時間以上浄化した安全でおいしいカキ「8TH SEA OYSTER(​エイスシーオイスター)」やホタテ、赤エビなど計6種類の海鮮を盛り合わせている。

さらに、同店のシグネチャーディッシュである「いわて短角牛」100%の粗びきハンバーグに、赤ワインビネガーでガストリックしたタマネギを合わせて、酸味とコクをプラスしたハンバーガーをスライダーで提供する。

付け合わせの北海黄金を使用したポテトも、シャンパンによく合う。もしかしたらシャンパンラバーにとって、この夏、これほどお得な1万円の使い方はないのではないか……と、酔いのせいか、いつも以上にきらびやかに見える銀座四丁目交差点のネオンを眺めながらふと思った。

※9月16日まで/17~23時(土・日曜・祝日は11時30分~23時)/​銀座カドラン​/料金は1万円(2人から予約可、2日前までに要予約

天空のバーで3種類のシャンパンに酔いしれる

シャンパーニュ3種&ハモンセラーノ フリーフロープラン

2024年10月に開業30周年を迎える「ウェスティンホテル東京」が、2023年の大規模リノベーションを実施。その一環として、昨年12月にスカイバー「エスカリエ」がグランドオープンした。

フランス語で階段を意味する店名には、「最上階までたどり着いたゲストだけが、この眺望とここだけにしかないカクテルとデザートを味わえる、そんなサプライズがある場所」という意味が込められている。目の前には、東京のきらめく景色が広がる、まさに天空のバー。誰もが、とは言わないが、大抵の人は店に足を踏み入れた瞬間、目にする景色にときめくはずだ。

さらに、日本のバーカルチャーをけん引している後閑信吾率いる「ザ エスジー クラブ(The SG Club)」が、エスカリエのために創作したカクテルやモクテルも楽しめる。まさに大人の格好の遊び場である。

そのエスカリエに、シャンパン3種類と上質なハモンセラーノがフリーフローで楽しめる「シャンパーニュ3種&ハモンセラーノ フリーフロープラン」が登場したと聞き、筆者は色めき立った――。

ラインアップは、シャルドネ100%のエレガントな「ルイナール ブラン・ド・ブラン」、フルーティーでバランスに優れた味わいの「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン イエローラベル ブリュット」、洗練された泡立ちと芳醇(ほうじゅん)な香りが特長の「モエ・エ・シャンドン モエ・アンペリアル」の3種類を提供する。

ルイナールのブラン・ド・ブランは、筆者にとって「夏のエナジードリンク」だが、これもフリーフローで飲ませてくれるという破格の内容。エスカリエめ、やるじゃないか……。この内容で、2時間制で、料金は1万2,000円(サービス料込み)。ホテルの企画担当者に「原価計算、間違ってませんか?」と聞きたくなるほどだ。

さらに、カービングサービスで切りたてを提供する「ハモンセラーノ グランレゼルバ」も好きなだけ食べられる。喜びの踊りを奉納したいレベルである。

なにより、エスカリエはシチュエーションが素晴らしい。目の前に広がる、「ザ・東京」とも言うべき景色をさかなに、シャンパンに酔いしれることができるのだ。

プランの提供時間は12~19時。真っ昼間の夏の東京を愛でるのもいいし、暮れゆく風景を楽しむのもいいだろう。

最後に、エスカリエは、フードも充実していることを付け加えておく。同じフロアにある鉄板焼「恵比寿」のオリジナル黒毛和牛を使った「恵比寿ビーフバーガー」(4,500円)や「恵比寿ビーフステーキ サンドウィッチ」(5,000円)や、8月31日までの期間限定で提供している「フローズンパフェ」(3種各3,000円、L.O.13~16時30分)など、どれもこれも大変魅力的だ。いやあ、困ってしまうなあ(笑)。

※終了時期は未定/12~最終入店19時(L.O.は開始90分後)/スカイバー「エスカリエ」/料金は1万2,000円(120分制)

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