神保町駅から徒歩約2分、靖国通りから少し入った路地裏にあるカウンター7席のみのブーランジェリー兼ワインバー。ボルドーワインの輸入販売を展開する株式会社アストルが、「フランスの食文化、アペリティフをパンとともに楽しんでもらいたい」という思いのもと2023年にオープンした。
店頭にはハード系やクロワッサンを中心に20種前後のアイテムが並ぶ。看板商品は縦にスライスしたバゲットに具材をのせたタルティーヌ。「もともと、タルティーヌはフランス人の朝食の定番で、前日に余ったパンと冷蔵庫の残り物を合わせるといった家庭料理」と代表の井田浩樹は話す。そんなフランス式のパンの楽しみ方を日本でも広めたいと、ワインと相性の良い「セミドライトマト」「オニオンベーコン」など4種をラインアップする。
ワインはボルドー産が中心でボトルは50~60種、グラスは5~6種を用意。ボトルは1,800円~、グラスは980円~という手頃な価格帯もうれしい。いちおしは新進気鋭の若手醸造家が手がけた「シャトー・ムーラン・ド・ペロナン」。セミヨンとソーヴィニョン・ブランを用いた辛口の白で、ハーブのような清涼感が楽しめる。オリーブの塩気が引き立つ「フーガスオリーブ」とのペアリングがおすすめだ。