パレスホテル東京 ペストリーショップ「スイーツ&デリ」
画像提供:パレスホテル東京 ペストリーショップ「スイーツ&デリ」
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東京、ガレット・デ・ロワ6選

フランスでは新年を祝う縁起もの、三越伊勢丹からローカルな名店まで紹介

寄稿:: Noriko Maniwa
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「王様の菓子」という意味を持つフランスで新年を祝う際に欠かせない伝統菓子「ガレット・デ・ロワ(Calette des Rois)」。新年の縁起もので、毎年1月6日の公現節に食べられるが、今は広く新年を祝う菓子となっている。

王冠と陶器製のフィギュア、フェーヴがセットとなっていて、おみくじ的な要素も楽しみながら家族で新たな年の楽しい時間を過ごす。パイを切り分けて、自分のピースの中にフェーヴが入っていたら、その人は1年を幸福に過ごせるという言い伝えがあり、王や王妃となって王冠をかぶって、みなに祝福されるのだ。

近年、ここ東京でも三越伊勢丹をはじめとした百貨店を中心に盛り上がりを見せている。この記事では、東京で手に入るおすすめのガレット・デ・ロワを紹介しよう。2024年のスタートを家族や仲間と集って、誰が一番ラッキーか、運試しをしてみてはいかが。

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パティスリー・ル・ポミエ

「ガレット デ ロワ 18cm」(4,320円、以下全て税込み)
「ガレット デ ロワ 21cm」(5,724円)

ノルマンディー地方出身のシェフ、フレデリック・マドレーヌが展開するブティック。2005年に東北沢に、その後、麻布十番や表参道にも新店をオープンした。200年以上の歴史を刻んできた素焼きのテラコッタの床に採用するなど、内装もクラシカルで、本当に良いものを守り抜き伝えたいというシェフの信念を体現している。

伝統のレシピを極めたガレット・デ・ロワはバターをパイ生地で包むのではなく、パイ生地を丹念にバターで包む「アンヴェルセ」という手法を取り入れ、よりリッチな味わいになっている。

販売期間:2024年1月2日(火)〜

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ピエール・エルメ・パリ

ガレット アーリヤ」(18cm、4,644円)
「ガレット オ ザマンド」(18cm、4,104円)

今年は定番の「ガレット オ ザマンド」と、ピスタチオとオレンジフラワーの「ガレットアーリア」を提供する。

コレクターもいるというほど毎年注目される「ピエール・エルメ・パリ」のフェーヴ。イタリア出身の造形アーティスト、ジャンパオロ・パーニとコラボレーションし、壮麗な色合いのフェーヴが作られた。円形や長方形、アラベスク模様が縦横に交錯した世界地図があしらわれている。

販売期間:12月30日(土)~1月14日(日)

※定休日除く

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パティシエ・シマ

「クラシック」(18cm、4,320円)
「キャラメル」(18cm、5,400円)

本場で修業し、1998年に麹町に「パティシエ・シマ」をオープンした島田進は初代日本ガレット・デ・ロワ協会こと「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」の初代会長であり、名誉会長だ。

2009年には息子の島田徹もフランスから帰国し、伝統のガレット・デ・ロワはさらに進化。フランス産の発酵バターだけでなくフレッシュな北海道産バターも使用したり、アーモンドクリームにカスタードクリームを合わせてより重厚さを追求するなど、良質な材料を組み合わせることで、コクはあるけれど後味が軽やかな仕上げている。

なお、オンライン販売も行なっている。

販売期間:12月27日(水)~29(金)、1月5日(金)〜

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  • 大手町

パレスホテル東京 ペストリーショップ「スイーツ&デリ」

「ガレット デ ロワ」(4,400円)

ホテル系ペイストリーで評価が高いのが、皇居外苑に近い「パレスホテル東京」のペストリーショップ「スイーツ&デリ」。中でも上質な素材を厳選し、シンプルに焼き上げて香りを引き出したガレット・デ・ロワはどんな層にも好まれる逸品である。

取り寄せのパンや国産牛ほほ肉の赤ワイン煮込みなど幅広いラインアップのオンラインショップも充実しているほか、「伊勢丹新宿」「日本橋三越本店」にも常設店があるので、手に入れやすくギフトとしても最適だ。

販売期間:1月1日(月・祝)~14日(日)

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ガレガレ

ガレット・デ・ロワ ガルグイユ」(7,000円)

2023年に実店舗デビューを果たしたガレット・デ・ロワ専門店「ガレガレ」が、2024年も「伊勢丹新宿店」に期間限定で出店をする。ガレット・デ・ロワの大会でファイナリストとなったシェフの大澤智弥がモットーに掲げるのは「シンプルイズベスト」。生地の圧倒的な軽さと香ばしさが特徴だ。

今回のテーマは干支である「辰」で、フレーバーは初となるヴァニーユ(バニラ)。マダカスカルのアグロフォレストリーバニラをふんだんに使用した贅沢な一品になっている。

陶芸作家の村井陽子とコラボレーションしたかわいらしい龍のフェーヴも見逃せない。

販売期間:1月4日(木)~9日(火)

※1日限定16台のみ

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  • 価格 2/4

マンダリン オリエンタル グルメショップ

「ガレット・デ・ロワ」(2,160 円)

京ほうじ茶のガレット・デ・ロワ」(限定100個、3,240円)

最後は5つ星のラグジュアリーホテルが手がける東洋風なアレンジメニューを紹介しよう。

フランスのクラシカルな製法にこだわりつつも、オリジナルブレンドティーがほのかに香るアーモンドクリームや、マンダリンオリエンタルのアイコンである末広がりの扇形に焼き上げるなど、ほかにはないガレット・デ・ロワを提供している。繊細な生地を層状に重ね、サクサクな歯応えに仕上げた。

また、2024年は「一保堂茶舗」のほうじ茶を贅沢に使用したガナッシュを加えた「京ほうじ茶のガレット・デ・ロワ」を限定で100個用意。ほうじ茶の焙煎(ばいせん)された香ばしさが口いっぱいに広がる。

販売期間:1月1日(月)〜21日(日)

※「京ほうじ茶のガレット・デ・ロワ」は要予約

世界の季節菓子を食べる……

  • ショッピング

もしウィリー・ウォンカが東京でチョコレート工場を始めていたら、彼は今頃休暇を取っているかもしれない。東京のチョコレートシーンは競争が激しく、有名なフランスのサロン・デュ・ショコラでは日本のチョコレートメーカーが最優秀賞を取得し、海外のエキスパートとも肩を並べているからだ。ここでは、情熱的なショコラティエが届ける、複雑な風味のカカオを使ったチョコレートショップを中心に紹介する。例えばマダガスカルの強い酸味が特徴の品種や、アマゾン流域のフルーティーな後味が素晴らしいオーガニックカカオなど。

バレンタインシーズンの直前に、恋人に贈るにも自分を甘やかすにもおすすめしたいチョコレートショップを厳選した。シングルオリジンのシンプルなチョコレートバーもよし、アソートスイーツの詰まったぜいたくなギフトを奮発するのもよし、豪勢なデザートを注文してその場で味わうのもいいだろう。

  • カフェ・喫茶店

スウェーデンの春に欠かせない伝統菓子「セムラ」。一見するとシュークリーム、あるいはマリトッツォのように見えるが全くの別物だ。どっしりした甘いパンにアーモンドフィリングと生クリームがたっぷり詰まっており、生地に練り込まれたカルダモンが心地良く香る菓子である。

その昔、同国ではイースターの45日前から断食を行っていた。その断食前の最後の火曜日(Fettisdag)に、豪華な料理をここぞとばかりに食べる習わしがあり、セムラもそのごちそうの一つだった。Fettisdagはいつしか「セムラの日」となり、年明けから4月にかけて街じゅうのカフェやスーパーに並び、春の訪れを告げる。

日本でもセムラを提供する店が徐々に増え、親しみやすくなってきている。ここでは、東京で味わえる魅惑のセムラをピックアップ。2022年のセムラの日は31日(火)。各店のこだわりが凝縮した北欧菓子を楽しんで、一足先に春を感じてみよう。

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  • ベイカリー・パン屋

 

カルダモンロールとは、カルダモンを練り込んだ生地にカルダモンを振りかけた、スウェーデン発祥の菓子パンである。シナモンロールの派生系といえば分かりやすいだろうか。スッキリと爽やかな香りと、スパイシーな舌触りがふんわりとしたパンと絶妙にマッチするメニューだ。

スウェーデンではシナモンロールと人気を分かつほど、「Fika(フィーカ=甘いものを食べながらコーヒーを飲む癒やしの時間)」には欠かせないメジャーな商品だが、日本ではまだ知名度が低い。同国では、シナモンロールは家庭でもよく作るが、カルダモンロールはベーカリーで購入する店の味なのだとか。

近年、日本でも、スウェーデン発祥の世界的家具チェーンのイケアが2021年6月に販売を開始するなど、静かに流行の兆しが見え始めている。ここでは、タイムアウト東京のビジネス開発事業プロデューサーにしてスウェーデン出身のカロリーナ・ホグリンドが、東京でおすすめしたい絶品カルダモンロールの店を紹介する。

豪徳寺の名ベーカリーや、スウェディッシュベーカリーまで、食べればハマること間違いなしだ。日本では焼いてから少し置いて販売するのが一般的だが、焼き立てにかぶりつくのがスウェーデン流。試してみたいなら、食べる前に10、20秒レンジで温めてから召し上がれ。

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