目黒ひいらぎ 学芸大学東口店
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima

東京、あんこカフェ5選

御徒町の老舗和菓子屋から谷中の国内外で注目の1軒まで

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日本で長年愛されてきた伝統的なスイーツである和菓子。どら焼きや大福、饅頭に餅など、数え出したらキリがないほど種類も豊富だ。どれも馴染み深いが、今挙げたものには全てあんこが使われている。魅力的な味わいであることは間違いないようだ。

東京には数多のカフェが存在し、業態もさまざま。その中で、あんこが堪能できる店を厳選した。今から5つ紹介しよう。

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  • 谷中

人気観光地として国内外から注目を集める谷中銀座商店街にある、つきたての餅が名物の甘味処。日本料理と甘味の店「茶房松緒」の姉妹店で、ふらりと気軽に入れる雰囲気でありながら本格的な味わいが楽しめる。

餅は新潟県魚沼産の高級もち米「わたぼうし」を使用し、毎日店内にある杵と臼でついている。自慢のあんこは、粒の大きい北海道産大納言を使用し、10年かけて追及した独自の手法で炊き上げる。なるべく皮を破かず芯までふっくらと炊かれているのが特徴だ。

あんこや餅を種類豊富に楽しめるのが「こだわりつきたて餅(5個セット)」である。みたらしやいそべ、黒蜜きなこなど9種類用意された団子の中から好きなものを選ぶ。あんこに有塩バターを合わせた「大納言あずき発酵バター」は、甘じょっぱく罪深い味わいが評判だ。

餅の表面をこんがりと焼き、みたらしのたれと老舗天ぷら店「天庄」の天かすを合わせた「天ぷら」など、ここにしかない一品も見逃せない。

  • 御徒町

「東京3大どらやき」とも称される、大正2年創業の老舗和菓子店「うさぎや」のどらやき。そのどらやきに使われるあんこを、他店にはない斬新なメニューで楽しめるのが、この「うさぎやカフェ」だ。

9時までに来店した人のみに提供される「うさパンケーキ」や、どら焼きをたっぷりのバターで焼き上げる「うさどらフレンチ焼き」も人気だが、あんこ好きにぜひ味わってほしいのが、あんことチーズを組み合わせた「うさ志る古フロマージュ」である。

同商品のあんこは、北海道十勝産小豆を用い、専門のあん職人の手によって作られる。時間をかけて蒸らしており、皮まで柔らかく口当たりが良い。これに北海道興部町「ノースブレインファーム」で作る有機チーズを組み合わせた。トロリととろけたチーズの絶妙な塩味とミルク感が、あんこの味を引き立てる。添えられたもなかの皮との相性も抜群だ。

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  • 世田谷区

定番のつぶあんからほうじ茶あんに抹茶あん、味噌あん、季節限定のあんなど、種類豊富な低糖度あんこと、オリジナルソフトクリームが楽しめる店。青山のレストランでシェフを務めた後、ワインバルの立ち上げなどを経験した店主が営んでいる。

おいしさへの追求はもちろん、食材選びや味わいの引き立たせ方、手間ひまを惜しまない姿勢などに、シェフらしさが垣間見える。

同店では定番のほか、期間限定フレーバーなど常時8種類のあんこを用意。平日限定の「直火焼きホットあんサンド」は、好きなあんこを2種類選べるので、ぜひ気になるものを食べ比べてみてほしい。イタリア製高級マシン「カルピジャーニ」で作るソフトクリームは、ミルキー感が強く濃厚だが、甘さ控えめで後味さっぱり。あんこやソフトクリーム、白玉などを合わせた「PEGOカップ」も人気だ。

  • 阿佐ヶ谷

阿佐谷パールセンター商店街の中にある、大正14年創業の老舗和菓子店。現在は3代目の坂井潤が店主を務めており、手のひらサイズほどもある「大栗まんじゅう」などが名物だ。

自慢のあんこは、北海道十勝産の品質の高い大納言を使用し、職人が時間をかけて丁寧に炊いている。ふっくらと柔らかいが、粒がしっかりとしており艶(つや)がある。

あんこを堪能したいなら、ぜひ「小倉ホットケーキ」をオーダーしてほしい。ホットケーキは、和菓子にも用いられる九州産小麦粉「特肥前」を加えたやや甘みを感じる生地を、熱伝導率の高いどら焼き用の銅板でじっくりと焼き上げている。その上から汁粉よりも少し水分を飛ばした自慢のあんこをたっぷりと注ぐ。ボリュームがあるのでシェアもおすすめだ。

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  • 学芸大学

恵比寿の人気たい焼き専門店「たいやき ひいらぎ」で修行した店主野中聖之が営む店。2011年に1号店を開いて以来、口コミで評判が広がり、同じ学芸大学エリアに喫茶スペースを併設した2号店をオープンした。

数種類の小麦粉をブレンドし、30分以上かけてカリッと香ばしく焼き上げるたい焼きは、11200個も売れるほどの人気だ。

あんこは、皮が柔らかで風味の良い北海道羊蹄産小豆を使用し、小豆の味わいを最大限に楽しめるよう低糖度で仕上げている。

学芸大学東口店限定の「あんトースト」は、三軒茶屋の「ミカヅキ堂」に特注するオリジナル食パンの上に、あんこと有塩・無塩の2種類のカルピスバターをトッピング。このバターをたい焼きに塗って食べると、これまたやみつきの味わいになりおすすめである。

もっと東京のカフェを探索するなら……

人から人へと大切に受け継がれてきたものや、長い年月愛されていたものには、どこか人を癒やす力がある。都内には今、アンティーク家具や古道具を配したカフェが続々と増えている。今回はなかでも魅力的な店を5つ厳選して紹介しよう。

  • カフェ・喫茶店

都内にはかつての巨匠が遺した歴史的建造物や、現代の力ある建築家たちが造り出す建物の中で、カフェとして利用できる場所がある。美しい意匠を眺めながら、ゆったりと食事などを味わう時間はとても豊かだ。名建築の中で楽しめる魅力的なカフェを紹介しよう。

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  • カフェ・喫茶店

歴史ある日本文化の魅力を現代に伝える有形文化財。都内には国が指定する重要文化財や市区町村が指定する登録有形文化財の中で、喫茶が楽しめる場所がいくつかある。

それらは文化財という共通点を持ちながらも、江戸文化を伝承する建物もあれば、世界的な建築家が設計したもの、フランス発祥の建築様式など、それぞれに個性豊かだ。名建築の中に佇むカフェでぜひ特別な時間を過ごしてほしい。

三軒茶屋から下高井戸までの沿線には、リラックスしながらこだわりの味を楽しめるカフェが多く揃う。若林、上町、世田谷など、上品でありながらも、どこか懐かしさを感じる店が多いエリアだ。

今回は沿線ガイドとして、三軒茶屋から下高井戸までの駅にある、わざわざ足を運びたい魅力的なカフェを10店舗を紹介する。 

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