ジャンクション スタンドカフェバー
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima

東京、世田谷線ベストカフェ10選

至極の一杯を楽しめる店から、フルーツを堪能できるパーラーまで

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三軒茶屋から下高井戸までの沿線には、リラックスしながらこだわりの味を楽しめるカフェが多く揃う。若林、上町、世田谷など、上品でありながらも、どこか懐かしさを感じる店が多いエリアだ。

今回は沿線ガイドとして、三軒茶屋から下高井戸までの駅にある、わざわざ足を運びたい魅力的なカフェを10店舗を紹介する。 

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  • 三軒茶屋

三軒茶屋駅の世田谷通り口を出て、なかみち街を少し歩いたところにあるカフェ。京都の人気カフェ「エレファントファクトリーコーヒー」の姉妹店だ。無機質にすら感じるファクトリーのような空間に、ペーパードリップで1杯ずつ丁寧に淹れられたコーヒーの香りが漂う。

コーヒーには、北海道の美幌で焙煎(ばいせん)された豆を取り寄せて使っている。ビールやピザなどの軽食もあるので、夜にふらっと訪れたい店だ。

  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 三軒茶屋

2009年に創業以来、三軒茶屋エリアを中心に7店舗を展開する自家焙煎珈琲店「オブスキュラコーヒーロースターズ(OBSCURA COFFEE ROASTERS)」が営むコーヒースタンド。世界各国の生産農園へ直接赴き、現地で買い付けたコーヒー豆を自家焙煎しているため、良質なコーヒーを手頃な価格で味わうことができる(テイクアウトコーヒーは380円〜、以下全て税込み、コーヒー豆は200g1,300円が主体)。

国内では同店でしか取り扱いのない希少な豆も含め常時16種類を取り揃える上、焙煎度合いも浅いりから深いりまでと幅広く用意されているので、自分好みの味を見つけやすい。コーヒーに詳しくなくても知識豊富なバリスタが豆の特徴を丁寧に説明してくれるので安心してほしい。

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  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 若林

美容師兼ユーチューバーとして活躍する藤原朋哉(FUJIWARA LIFE)が、2023年に開いたスタンド形式のカフェバー。渋谷にある住所非公開の会員制カフェバー「ユニン(UNIN)」の姉妹店である。自家焙煎した豆で淹れるエスプレッソドリンクやハンドドリップコーヒー、自家製スイーツなどを提供。

コーヒーは、後味はすっきりとしていながらも甘さとコクが堪能できるオリジナルブレンドと、シングルオリジン2種類、デカフェの全4種類を用意する。

コーヒーのお供には、外側はカリカリ、内側はもっちりとした食感のチュロスがおすすめだ。月に1000食も売れるほどの人気商品で、生地に練り込まれたメープルシロップの優しい甘さがコーヒーとも相性抜群である。

店内は陰影の美しい重厚な木製カウンターや石材を利用した壁などが上質な雰囲気を醸し出しており、心地よく過ごすことができる。

  • カフェ・喫茶店
  • 世田谷区

名古屋市にある大須観音近くに本店を構え、愛知県内に2店舗、東京・神奈川に4店舗展開しているカンノン コーヒー(KANNON COFFEE)。店舗ごとに焼き上げる種類豊富な焼き菓子が評判のコーヒーショップだ。古民家を改築した同店は、長い時間の流れを感じさせる梁(はり)や建具などがそのまま残されており、温かみのある空間となっている。

人気のスコーンを使った「あんことバターのスコーンサンド」(450円)は、ゲランド塩とあんこが織りなす甘じょっぱさが絶妙だ。毎日店内のキッチンで手間ひまかけて作るキャラメルに、エスプレッソと泡立てたミルクを加えた「自家製キャラメルラテ」(630円)は、香ばしさやほろ苦さが後を引く一杯である。

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  • 世田谷区

東急世田谷線ののどかな線路沿いにたたずむ一軒家風カフェ。ドリンクや接客を担当する夫と、料理を担当する妻の2人が営んでいる。アンティーク家具やブロカント、季節の花などを配したヨーロッパテイストの店内は温かみにあふれ、穏やかな時間を過ごしたいと願う人たちから支持されている。

「時代に左右されず長く愛される店にしたい」という思いから、メニューは昔ながらの喫茶店で味わえるような定番商品が中心。しかし洋食店などで調理経験を積んできた妻が手がける料理は、従来の喫茶店のレベルを十分に超える。ポタージュスープは食材の甘みを引き出すためあらかじめスチームしてから煮込み、ナポリタンはもちもちとした食感を生み出すため前日に一度ゆでておくなど、手間暇を惜しまない。

なお、同店では静かで心安らぐ空間を保つため利用人数は2人までとしているので注意してほしい。

  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 上町

カレー激戦区下北沢で女性を中心に人気を博す「202カリー堂」の姉妹店として、2024年5月にオープン。スープカレー発祥の地、札幌で13年腕を磨いた店主が手がけるグルテンフリーのスープカレーやスイーツ、自家焙煎珈琲などが味わえる。

カレーのベースは「202カリー堂」でも人気のトマトスープと、隠し味にブランデーやブールマニエを加えた同店限定の海老スープの2種類を用意。海老スープはスパイシーさの奥に海老の濃厚なうまみやコクが感じられ、リピートしたくなる味わいだ。具材は「骨付きチキンと7種類の野菜カリー」を始めとする定番の4種類のほか、ハンバーグや野菜など17種類のトッピングも追加可能で、辛さも10段階から選択できる。

映える見た目も話題のスイーツは人気インフルエンサーRYOUKUNが監修。グレーを基調にレトロな照明や植物を配したアンティーク風の空間も魅力だ。

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  • ティールーム
  • 世田谷区
  • 価格 1/4

豪徳寺近くにある和菓子店。一番人気の青豆大福や、季節によって変わる上生菓子、おはぎ、栗きんとん、赤飯などを販売する。店内にはイートインスペースもあり、和菓子を抹茶やほうじ茶と一緒に楽しむこともできる。街の散策の合間に、ほっと一息つける1軒だ。

  • 世田谷区

物語から飛び出してきたような、鮮やかな水色の外壁が印象的な「旧尾崎テオドラ邸」。「憲政の神様」と呼ばれた尾崎行雄の妻、尾崎テオドラ英子がイギリスから日本へ渡る際に父から贈られた建物とされる。明治21年に建てられ、昭和8年に現在の地へ移築された。

2020年に解体危機にあったところを、漫画家の山下和美と笹生那実が発起人となり保存プロジェクトが発足。19世紀後半に日本に伝わったとされる下見坂コロニアル様式が基盤となっており、趣のあるスイッチや木製の床などは当時そのまま。開閉の仕組みすらわからなかった窓枠も、数寄屋や寺社建築をおもに手がける建築家の手によって無事修復された。

建物内はギャラリーと喫茶室、ショップの3つで構成されている。喫茶室では専属パティシエが作るスイーツやアフタヌーンティー、紅茶などが楽しめる。喫茶室の利用については、入館チケットの事前購入が必要なので注意してほしい(席予約付きギャラリー入場券1,000円、アフタヌーンティー付きギャラリー入場券5,950円)。

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  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 世田谷区

植物をイメージした深緑の壁が落ち着いた雰囲気を醸し出す店内に、こだわりのスピーカー「マイルストーン604」がライブ感あるレコード音を奏でる喫茶店。店内には「トウキョウダンス(TOKYO DANCE.)」がセレクトする遊び心あふれる雑貨や、尾山台「ワープホールブックス(WARP HOLE BOOKS)」が選書する新刊書籍などが並べられている。

同店ではただ休息を得るだけではなく、店主の感性で集められた多彩なカルチャーに触れられるのが魅力だ。

浅草や奥沢の人気カフェで経験を積みながらも、昭和のオーセンティックな純喫茶をリスペクトする店主石川が作るフードやドリンクは、どれも満足度の高い味わい。固めに仕上げられたプリンは舌触りが滑らかで、オリジナルブレンドの中深いりコーヒーとも相性抜群だ。

  • 下高井戸

青果店、丸シフルーツがリニューアルして誕生させたフルーツパーラー。季節のフルーツを楽しめる「フルーツパフェ」や、イチゴ、マンゴー、ミックスフルーツと旬のフルーツを使った「フルーツサンド」、果物の濃厚な味わいを楽しめる「フレッシュジュース」など、さまざまなメニューを良心的な価格で提供している。

なぜ良心的な価格にこだわるかというと、さまざまな人に気軽にフルーツを楽しんでほしいという思いから。ドリンクのコースターを使わないようにするなど、ちょっとした工夫でリーズナブルな価格を保っているのだそう。価格設定以外にも、扉が自動ドアだったり、店に入るまでに段差がなかったり、店の至るところでその思いを感じる。

2階のイートインスペースも広々とした空間なので、家族連れでも足を運びやすい。

個性的なカフェを楽しみたいなら……

  • カフェ・喫茶店

歴史ある日本文化の魅力を現代に伝える有形文化財。都内には国が指定する重要文化財や市区町村が指定する登録有形文化財の中で、喫茶が楽しめる場所がいくつかある。

それらは文化財という共通点を持ちながらも、江戸文化を伝承する建物もあれば、世界的な建築家が設計したもの、フランス発祥の建築様式など、それぞれに個性豊かだ。名建築の中に佇むカフェでぜひ特別な時間を過ごしてほしい。

  • カフェ・喫茶店

都心周辺を流れる神田川や隅田川、大自然を感じられる奥多摩など、東京にはいくつもの川が存在する。涼しげに光る川面や新緑を眺めながら味わう食事やコーヒーは格別だ。今回はゆったりと流れる川を眺めながら、開放的な空間でリラックスできるカフェを紹介する。

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東京には個性的なバーがたくさんあるが、時には落ち着いた雰囲気の中でコーヒーや紅茶、デザートを楽しみながらくつろぎたい夜もある。ほとんどのカフェは、残念ながら17時から19時には終わってしまうが、もちろん夜遅くまで営業しているカフェもいくつかある。

ここでは、締めのカフェラテや、ケーキに舌鼓を打ちたいという気分のあなたに、タイムアウト東京英語編集部が見つけたとっておきのカフェを紹介する。 

  • カフェ・喫茶店

古くから人々の憩いの場として愛されてきた、銭湯。都内ではそんな銭湯と喫茶店をかけ合わせた、ユニークな飲食店が増えている。レトロな趣に心癒やされたり、コラボが生み出す面白さに心つかまれたりするなど、個性豊かで魅力に溢れる店も多い。今後注目されること間違いなしの「銭湯カフェ」を紹介する。

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