東京、川沿いの癒やしカフェ9選

「奥多摩随一の渓谷美」とも称される、鳩ノ巣渓谷が一望できるカフェ。店内は一面ガラス張りとなっている上、全ての席が渓谷側を向いたカウンター席となっている。ザザーッという川の音を聴きながら心地よい風を感じていると、自然と心が潤っていくのを感じられるだろう。

JRの最寄駅から歩いて7分という立地も魅力。 料理や自家製スイーツには、なるべく無農薬野菜や地場食材、無添加調味料を使うことにこだわっている。10種類のスパイスを独自にブレンドして作るカレーも評判だ。

食事メニューは金・土・日曜日・祝日の12〜14時のみ、それ以外の時間帯や平日はケーキとドリンクのみの提供となっているので、注意してほしい。

「東京スカイツリー」や隅田川を眺めながら、隈研吾が設計を手がける空間でこだわりの食事やスイーツが楽しめるカフェ。空間を包み込むように配された消防用ホースや、ペットボトルをアップサイクルした照明器具、かつて小学校で使用されていたステンレス製の寸胴鍋や流木を生かした内装など、サステナブルをコンセプトにデザインされた空間は、さながら小さな美術館だ。

ランチタイムに味わいたいのは、茄子と厚揚げのターメリックマリネや焼きケール、菊芋チップス、アボカドなど、多彩でヘルシーな食材を10種類盛り付けた「ファラフェルボールのブッダボウル」である。味付けが絶妙で、それぞれの素材のうまみをしっかりと堪能できる。

神田川のほとりでゆったりとコーヒータイムが楽しめる、福岡発のスペシャルティコーヒー専門店「レックコーヒー（REC COFFEE） 水道橋店」。　平田晃久が建築設計を手がけたホテル「ナインアワーズ水道橋」の1階にあり、全面がほぼガラス張りの開放的な空間になっている。

バリスタの競技会で世界2位を獲得した岩瀬由和がオーナーを務める同店。シングルオリジンを常時10〜15種類、ブレンドを約5種類とラインアップが充実している。ブラジルをベースにした「博多ブレンド」は、ナッツのようなコクと甘みを感じつつ、すっきりとした後味が魅力だ。

2023年には新たに工房を設立し、スイーツにも力を入れている。水道橋店限定の「抹茶のガトーショコラ」は八女産の抹茶を使用しており、まるでテリーヌのような滑らかさがたまらない。

広々とした窓から伸びやかな緑や目黒川を眺めながら、旬の味覚を取り入れた本格ビストロ料理が楽しめるカフェレストラン。アンティーク調の家具やドライフラワーなどが配されたフレンチシックな空間も魅力で、2005年にオープンしてから現在に至るまで、多くのリピート客に愛される人気店である。

食後やティータイムにぜひ味わいたいのは、1日100個も注文されたという「奥久慈卵のプリン」。濃厚でコクがありながら癖がなく、満腹でもつるりと入ってしまう。平日でも満席になることが多いため、訪問前は事前に予約しておくとスムーズだ。

悠然とたゆたう運河沿いに建つ、元倉庫をリノベーションしたカフェ。約250平方メートルの広々とした店内には、常時50種類以上を揃える焼きたてのパンや、素材にこだわったデリやケーキを販売する店舗が並び、好きなメニューを自由に楽しめるフードコート形式になっている。

朝8時から営業しており、朝食にもおすすめだ。 モーニングやランチに味わいたいのは、季節の野菜がたっぷりと取れる「デリプレート」。食物繊維やミネラルが豊富なスーパーフードや雑穀が多く使用され、ゲランド塩や素炊糖など調味料にもこだわっている。ふわふわでもっちりとした食感が魅力の、天然ビール酵母で作られるビアブレッドとともに味わおう。

モーニング・ランチタイムのみ、店舗前にある運河に浮かぶ「リバーラウンジ」も利用できる。

浅草の浅草隅田川沿いに、突然現れる洋館のような佇まいのカフェ。大きな窓越から美しくライトアップされた、吾妻橋やスカイツリー、アサヒビールの本社ビルの上に輝く「金色の泡像」が眺めることができる。小さなテラス席でプライベートな空間で大切な人と乾杯するのもいい。

メニューは、20種類ほどある自家製のケーキが評判。そのほかにも豊富なアルコールメニュー、パスタなどのフードメニューもあるのでどの時間帯に訪れてもいい。毎年隅田川の花火を見るのに絶好の場所でもある。

飯田橋駅から徒歩3分ほど、神田川沿いにあるカフェレストラン。立地の良さで、店から見える水辺の景色が最高だ。窯焼きの本格ナポリピザやパスタなど、イタリアンをベースにした料理とワインが楽しめる。

店内にはレストランサイドと屋外席のデッキサイドの2エリアがあり、レストランサイドはパスタやピザ、ドルチェなどの種類豊富なメニューを提供。デッキサイドではより気軽に、セルフサービスでピザやパスタなどのカフェメニューが食べられる。

またデッキサイドはペットも入店可能なほか、ボートに乗りながらでも同じメニューを注文できる（1〜3人乗り、11時30分から16時の間で30分ごとに利用料が必要）。

レストランサイド、デッキサイドともに眺めが素晴らしく、天気のいい日、特に春先は神田川沿いに立つ美しい桜が見られる。大切な人とゆっくり時間を過ごすのにぴったりの店だ。

あきる野市で名の知れた日本料理店といえば、300余年前に建てられた庄屋造りの古民家を移築改修した、「黒茶屋」だ。黒茶屋が同敷地内で営業している秘境感あふれるカフェが「野外テラス 水の音（みずのね）」である。

人の手が入っていない自然のままだったエリアにカフェを設置したのは、「絶好のロケーションを生かしてお客さまにもっと楽しんでもらいたい」というオーナー・髙水謙二の思いから。テラスから眺める岩瀬峡は、渓谷の中でも珍しく川筋がまっすぐ流れていて、まさに絶景である。春は若葉、夏は新緑、秋は紅葉と1年を通して楽しめる。

人気メニューは、自家製あんこを使用した「あんみつ」（750円、以下全て税込み）や国産のユズを使った爽やかな「ゆずサイダー」（600円）。2023年5月からは色とりどりの「クリームソーダ」 （900円）も楽しめるようになった。店舗の設計はオーナー自身がしたそうで、階段状に設置された席は場所によって大きく眺めが異なるのも魅力だ。

定休日のほかに、荒天休業および不定期の休業があるので、公式ウェブサイトや電話などで問い合わせてから訪れるといいだろう。

「リバーサイドクラブ（RIVERSIDE CLUB）」は、食、アート、音楽といった東京カルチャーの「大人の遊び場を作りたい」という思いから生まれたオールデイラウンジだ。緑豊かな景色を楽しめる店内 にはソファやテーブル席に加え、電源のあるカウンター席も揃い、シーンに合わせて使いやすい工夫が施されている。

店内ではアボガドエッグトースト（サラダ・1ドリンクセット1,680円、以下税込み）などのトースト類、もちっとした食感の「カヌレプリン」（ドリンクセット1,380円） 。散歩の合間に立ち寄るもよし、ワークスペースとして活用するもよし、デートでまったりするもよし。モーニングからアペロまで使い勝手のいい一軒だ。

このほか、有名ブランドとコラボレーションしたアパレル商品も魅力だ。

※季節や仕入れによりメニュー内容が変更する場合がある