2020年に開館した「アーティゾン美術館」内にあるカフェ&レストラン。開放的な店内には、テーブル席、ソファ席、一人でも過ごしやすいカウンター席が用意されている。
シックな黒で統一されたディスプレー棚には、インテリアデザイナーの倉俣史朗が手がけた「star piece」やフラワーベースシリーズ、さらに彼と交流のあったイタリアデザイン界の巨匠、エットレ・ソットサス(Ettore Sottsass)のべネチアンガラス器が並び、オレンジ色の照明が色鮮やかな作品を一層際立たせている。
ランチとディナー(祝日を除く金曜日のみ)とカフェに分かれており、ランチとディナーはメイン料理、3種類から選べるパン、ドリンク、デザートが付いたセットメニューと、季節ごとに異なる2つのコース料理(3,800円〜、税込み)から選べる。人気の「海老のリゾット」は、ふたを開けると燻製(くんせい)によるヒバとヒッコリーの煙が中から出てくるパフォーマンスも楽しい。
カフェタイムにおすすめなのが、昆布だしを使用しつつ、洋風にアレンジした「出汁リゾット」。シンプルだが、上に乗ったチーズ煎餅の香ばしさと半熟卵のまろやかさが加わり、うまみとコクを存分に堪能できる一品だ。
また祝日を除く火・水・木曜の15〜17時限定でアフタヌーンティーも開催している(要予約)。見た目も美しいデザートと、専門家が独自にブレンドしたここでしか味わえないハーブティーなどと一緒に、平日の贅沢な時間を過ごしてみては。