

物語から飛び出してきたような、鮮やかな水色の外壁が印象的な「旧尾崎テオドラ邸」。「憲政の神様」と呼ばれた尾崎行雄の妻、尾崎テオドラ英子がイギリスから日本へ渡る際に父から贈られた建物とされる。1888(明治21)年に建てられ、1933(昭和8)年に現在の地へ移築された。
2020年に解体危機にあったところを、漫画家の山下和美と笹生那実が発起人となり保存プロジェクトが発足した。19世紀後半に日本に伝わったとされる「下見板コロニアル様式」が基盤となっており、趣のあるスイッチや木製の床などは当時そのまま。開閉の仕組みすら分からなかった窓枠も、数奇屋や寺社建築を主に手がける建築家の手によって無事修復された。
建物内はギャラリーと喫茶室、ショップの3つで構成。喫茶室では専属パティシエが作るスイーツやアフタヌーンティー、紅茶などが楽しめる。喫茶室の利用については、入館チケットの事前購入が必要。詳細は公式ウェブサイトで確認してほしい。
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