タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド > 東京、ベストラーメン2016
次々に新店がオープンする東京のラーメンシーンのなかで存在感を示すのは至難の技だ。変わった素材で出汁をとったり、異なるジャンルの料理からインスピレーションを得たり、話題になった店は皆趣向を凝らし個性を打ち出している。ここでは、変わり種の魚介系や、新感覚の鶏白湯、原点回帰の中華そばなど、ラーメンハンターがセレクトした注目店20軒を紹介。見逃していた店舗がないか今のうちにチェックしておこう。
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次々に新店がオープンする東京のラーメンシーンのなかで存在感を示すのは至難の技だ。変わった素材で出汁をとったり、異なるジャンルの料理からインスピレーションを得たり、話題になった店は皆趣向を凝らし個性を打ち出している。ここでは、変わり種の魚介系や、新感覚の鶏白湯、原点回帰の中華そばなど、ラーメンハンターがセレクトした注目店20軒を紹介。見逃していた店舗がないか今のうちにチェックしておこう。
東陽町駅近くに店を構える同店は、ミシュランビブグルマンを獲得している店の2号店だ。名物の『麻婆まぜそば』は、独自に開発された麻婆餡に3種類の唐辛子の辛み、そして山椒がピリッと効いた一杯となっている。もし、辛さが足りないという人は若いファージャオから取られる青山椒を追加しよう。この青山椒がなかなか威力を持っており、これを振りかけると口がピリピリとしたり、舌がじわじわと痺れてきたり、だんだん汗が噴き出してきたりと本格的な辛さがやって来る。反対に、ラー油や山椒を控えめ、抜きにすることもできるので、辛いものが得意でない人はあらかじめ店員に一声伝えておくことをおすすめする。また、『麻婆まぜそば』に負けない人気を誇る『味玉入り塩らぁめん』は3種の塩をブレンドしたタレが用いられた優しい味わい。味玉の茹で具合が抜群なので、『塩らぁめん』をチョイスする際は味玉入りがマストである。
2016年2月、蔵前駅近くにオープンしたらーめん改は、ラーメン屋の少ないこのエリアに新風を吹かせたと言っても良いだろう。ここで味わうべきは『貝塩ラーメン』。アサリをベースに、ムール貝などの数種類の貝で出汁がとられており、貝の旨味がぎゅっと凝縮されたスープは、少々の罪悪感を感じつつも最後の一滴までどうしても飲み干さずにはいられない味わいだ。また、筍やワカメ、三つ葉と、和の要素を感じられるトッピングもスープとの相性が良く、丁寧さ、上品さ、優しさが身体にすっと染み渡る至極の一杯である。もし、まだ胃袋に余裕があるならば、貝の香味油の絡んだ麺にミンチチャーシューがトッピングされた『貝油の和えそば』まで食べ尽くして帰ろう。麺は『貝塩ラーメン』よりも細くて固く、塩っ気も強い和えそばは、ジャンキーさの部分で物足りなさを感じた人には最高のシメと言えるだろう。
味噌マニアの店主が、全国の味噌から7種類の味噌を独自配合して作ったという『味噌ヌードル』は、味噌の濃厚さのなかに魚介系の風味も感じられる奥深い味わいで味噌ラーメン好き必見の一杯だ。水分の少ないどろっとしたスープと、トマトとワインで味付けされたひき肉やパプリカ、刻まれた玉ねぎなど、どことなくイタリアンを感じられる個性的なトッピングが特徴。また、『味噌ヌードル』のシメとして絶対に欠かせないのが替え玉だ。替え玉といっても決して侮れず、水分が赤ワインとトマトから取られたものだけだという贅沢なスープに入って出てくる替え玉は、これ自体をメニュー化してほしいという声も上がるほど手の込んだメニューである。また、同じくらい人気のある『丸鷄中華そば』も一切の無駄がない完成度の高さだ。2016年、群を抜いてクオリティの高い一杯を提供する店が聖蹟桜ケ丘に誕生した。
志奈そば 田なか Secondは、アンチョビや伊勢海老、デュラムセモリナ粉など、スープや麺に使用する素材のユニークさに定評のある店だ。なかでも注目してほしいのが、パスタ麺によく使用されているデュラムセモリナ粉入りのオリジナル麺。つるんとした上質な舌触りが特徴で、一口啜れば、きっとその感動を味わうことができるだろう。また、この麺が使用されている『アジ煮干し塩中華そば』のシンプルなスープとの相性も抜群だ。メニューによって違う麺が使用されているので、スープや食材と同じくらいに麺自体の素材感も楽しんでみてほしい。
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