博多のラーメンといえば豚骨だが、うかんむりで食べられるのは水炊きの製法を用いた『博多水炊きらーめん』。豚骨や魚節を使用せずに仕上げた無添加のスープは、クリーミーな口当たりながら、後味はさっぱりとしていて濃厚な鷄白湯とは異なる鷄スープの可能性を示してくれる。きくらげやたっぷりのネギ、替え玉もできる低加水の細麺など、スープ以外の要素が博多豚骨風なのも面白い。トッピングの肉ももちろん鷄。柚子の香るつくね、皮が香ばしいモモ、しっとりと柔らかいムネと3種類乗り、どれも単品でも成立するほどの完成度で、一杯のラーメンの中に鷄の魅力がぎっしり詰まっている。半熟加減が絶妙な煮卵、香ばしい焼豚も美味いので欲張って『よくばりセット』にしてみても良いだろう。
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