タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド >東京、タンメン20選
あっさりスープに野菜いためがたっぷりと乗ったタンメン。「ラーメン」と聞くと栄養面やカロリーを考えてしまい罪悪感を抱く人も、野菜がふんだんにとれるタンメンならば、チャレンジしやすいのではないだろうか。
ここでは東京都内で食べられる人気のタンメンを紹介。町中華の名物やラーメン店の知られざるメニューなど、好みの一杯を見つけよう。
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「東京ビルTOKIA」地下にあるタンメン専門店。カウンターのみの店舗は行列が出来ることもしばしばだ。
ちゃんぽんにも似た濃厚なスープに山盛りの野菜が乗り、太めの平打ち麺が良く絡む。添えられたショウガを溶かしながら食べると味の変化が楽しめる。がっつり食べたいときは餃子とセットになった「タンギョウ」、唐揚げとセットになった「タンカラ」がおすすめだ。
西荻窪駅南口を出て、路地を入ってすぐの場所にある、半世紀以上も営業を続けている老舗。古い民家の1階で、カウンター6席のみの小さい店舗だ。
メニューは「ラーメン」「ワンタンメン」「チャーシューメン」などがあるが、常連客に絶大の支持を受けているのは「タンメン」である。みずみずしさを保ったシャキシャキのキャベツ、もやし、ニンジンの乗った、塩味のラーメン。中華鍋で炒められてはいるが、シャキシャキした食感を絶妙に残し、うま味が染み出ている。
そして、びっくりするくらい澄み渡る透明度の高いスープは、見た目の印象とは違って、うま味を含んだ深い味。この野菜、スープに、粘り気のある麺がからむ。麺と具を食べ終わった後のスープもどんどん口に進んでしまう。
定番の味とはまさにこのこと、時代を越えて愛され続ける、間違いないうまさがある。6席の店舗に、週末には行列が絶えないのもうなずける。
東京メトロ白金高輪駅から徒歩8分ほどにある、赤と黒の看板の町中華。1958年創業の南麻布の老舗で、創業当初からタンメンと餃子が評判を呼んでいる。
自慢の「タンメン」(1,000円、以下全て税込み)は、シャキシャキの野菜と、しょっぱい味付けの少し茶系のスープがおいしい一杯。丼に入れた麺の上に、スープごと炒めた野菜を豪快に盛り付ける。しっかりとうま味の詰まった熱々のスープと、モヤシやキャベツなどの野菜に、縮れの中太麺が絡みつく。ニンニクとラードに胡椒もきいた、濃度の高いタンメンはクセになるだろう。
そのほかにも、幅広い麺類のラインアップや、夜限定の具だくさんのチャーハン、炒め系の定食、餃子など、町中華らしいメニュー構成も魅力だ。
JR錦糸町駅北口から徒歩2分。店名通りタンメンと餃子の専門店で、江東区の老舗「來々軒」の味を継承している。昼時は行列が絶えない、地元に愛される人気店。「タンメン」(800円)、「餃子(5つ)」(450円)がレギュラーメニューだが、一番人気はタンメンと餃子の「タン餃セット」(1,100円)だ。「タンメン」は程よい味付けの透き通った塩スープに、シャキシャキの野菜がたっぷり盛られて提供される。野菜はキャベツとモヤシ、ニンジンで、さらに「野菜増し」のオプションは無料。平打ちの縮れ太麺はモチモチしつつ、しっかりとした食感でスープと野菜とも相性抜群だ。「餃子」はかなり大振りで、野菜と肉の具がずっしりと詰まって食べ応えがある。この餃子にもタンメンにもよく合う自家製のラー油も試したい。
西武池袋線桜台駅から徒歩2分。民家を改修したような昭和のレトロ感あふれる外観が特徴の店は、店内にも昭和の雰囲気を感じさせる装飾が施されていて風情がある。
たくさんの種類のタンメンを提供しており、看板メニューは辛子味噌が乗った「赤玉たんめん」(920円から)。注文時に太麺か細麺を選び、この赤玉の大きさも大・中・小と選べる。
かなりあっさりとしながらもうま味のあるスープに、キャベツやニンジン、キクラゲ、干しエビなど具材が重なる。
トッピングとして追加できるチャーシューは、あぶっていて厚みがあり、サクサクした食感で食べ応えがある。あっさりとしたスープに赤玉を少しずつ溶かしていくと、辛みが広がっていき、うま辛の「味変」が楽しめる。最後まで飽きずに食が進む、味わい深い一杯だ。
JR総武線東中野駅から徒歩3分ほどの東中野銀座通りにある、創業1956年の老舗の町中華。世代を問わず、常ににぎわいをみせる人気店だ。
町中華らしい充実したメニューが揃うが、看板メニューは「タンメン」(650円から)や「焼餃子」(400円)。「タンメン」は透き通ったクリアな鶏スープに、塩味と野菜のうま味が加わったあっさりとした塩スープで、ラードで炒めた野菜はハクサイやキクラゲ、ニンジン、ネギなど野菜そのもののおいしさが染み出ている。
ストレートの麺は柔らかい食感だ。「チャーシュータンメン」(850円)には、さらにしっかりと味付けされたバラチャーシューがたっぷり乗る。
「餃子」は、焦げ目がしっかり付いた皮の中に、ぎっしり詰まった具材とニンニクの風味と肉汁がおいしい。そのほか店独自のメニューで、野菜や豚肉が入ったピリ辛のあんかけ丼の「サーティライス」(750円)や、醤油ラーメンのスープに餃子が入った「水餃子」(400円)も人気だ。
京成小岩駅近くの、カウンター4席、テーブル2席ほどの中華料理店。店内には浪曲が流れており、友達のおばあちゃんの家に遊びに行ったような雰囲気だ。
童話作家の斉藤洋が名付けたという「くろねこタンメン」は、甘めのスープとツヤツヤプルプルの黄色い麺、程よい量の野菜炒めがマッチした一品。タンメンだけでは物足りない人は、正統派の「チャーハン」や、3個と5個から選べる「たれなし餃子」を注文しよう。
首都圏に15店舗以上を展開している、辛くてうまいラーメン店の代表格「中本」の本店。真っ赤なスープからも分かる通り、一口すすれば秘伝の辛味噌だれとタンメンの深いコク、うま味、キャベツ、ニンジンの甘味、そしてニンニクの味がちょうどいい具合に口の中で混ざり合う。この組み合わせが中本独自の味を支えている。
今では都内でも多数の店舗で食べられるが、本当のおいしさは本店でこそ味わえる。
メニューは、最もスタンダードな「蒙古タンメン」、少し辛さを抑えた「味噌タンメン」、つけ麺スタイルの「冷し五目蒙古タンメン」など多数あるが、究極の辛さを求めたい人は、「北極ラーメン」と「冷し味噌ラーメン」にチャレンジしてみてほしい。汗を流しながら食べる、うま辛の魅力がクセになるだろう。
西部池袋線大泉学園駅南口から徒歩4分ほどに位置する「たんめん本舗ミヤビ」。飲食店などがいくつか入居するマンションの1階にあり、さまざまな店で修行を積んだ店主が営む本格的なタンメン専門店で、全8種類の多種多様なタンメンが味わえる。
看板メニューは「辛タンメン」。基本のタンメンのスープに2種類の唐辛子を使用した自家製ラー油、そしてたっぷりの野菜の上から山椒がきいた四川風マーボー豆腐がかかったうま辛な一杯。インパクトのある強烈な見た目だが、味は繊細で、うま辛なスープに野菜の甘みが混ざり、ちょうどいい辛さのバランスに仕上がっている。
野菜増しは無料で、コストパフォーマンスも抜群。そのほかにも、カレースープが特徴の「インドタンメン」、ゴマの香りのきいた「坦々タンメン」など、おいしいタンメンが堪能できる一軒だ。
農大通りと城山通りの交差する立地にある町中華店。狭くて薄暗いカウンター6席ほどの店内ながら、開店後には即満席で並びができるほど人気がある。
定番メニューの「タンメン」は、豚肉、焦がしニンニク、ニラ、モヤシ、キクラゲ、ニンジン、ハクサイ、タケノコなど、大量の具材とスープ、もちもちつるつるの太麺がマッチした一杯。そのほか「サンマーメン」「麻婆麺」「スーラータンメン」など、変化球も見逃せない。
東急目黒線不動前駅から徒歩8分、JR目黒駅から徒歩9分ほどの立地にある中華料理店。目黒の三田にあった「味一番」の味を継承するべく、2006年に開店した常連客も多い人気店だ。
町中華らしい豊富なラインアップだが、「タンメン」(750円)と東京5大チャーハンにも選ばれた「炒飯」(730円)が人気。「タンメン」はかなり濃いめの味付けで、熱々の茶系スープに、モチモチ食感の極太麺、たっぷりの野菜が乗った一杯だ。
「野菜増し」は無料でオーダーできる。「炒飯」は、米一粒一粒に味が染み込んでいて、パラパラとした食感が唯一無二の味わい。炒飯のために選んだという国産米を使用している。そのほかに、しっかりと焼き上げられた「餃子」(450円)も人気で、各種セットメニューなども充実している。
JR高田馬場駅から徒歩6分ほどにある、創業70年以上の歴史を誇る老舗の町中華。あの手塚治虫が愛した中華料理店で、手塚のリクエストから誕生した、具だくさんのあんかけ焼きそばをいつも注文していたという逸話もある。これが現在では「特製上海焼きそば」(1,600円)として提供されており、キノコと海鮮が、熱々のあんとともに楽しめる。
メニューは、一品料理や麺類、定食など町中華らしい構成。麺類は「タンメン」(820円)が定番の人気で、シャキシャキの野菜がたっぷり乗ったうま味のある塩味のスープの一杯だ。タンメンではほかに、カロリーオフかつおいしさをキープした「ヘルシータンメン」(860円)、トマトと野菜がボリューミーな「トマトタンメン」(920円)、辛みが追加された「スーラートマトタンメン」(1,050円)などがラインアップする。
JR新小岩駅から徒歩4分、仙台にある人気店「仙臺自家製麺こいけ屋」の分店として2022年3月にオープンした。本店と同じく、看板メニューは鶏のうま味を凝縮した「シャモ中華そば」と、ラードで炒めた野菜がおいしい「こいけ屋タンメン」の2つだ。
「シャモ中華そば」は福島の川俣シャモ、東京シャモ、奥久慈シャモの3種類を使ったスープに、塩と醤油の中間で貝をきかせてたれを混ぜた、バランスが良い逸品。レアチャーシューは、こいけ屋独占食材の竹炭鶏のもので弾力があり、おいしい。
「こいけ屋タンメン」は、豚骨、シャモ、ノドグロを使った魚介ベースのスープに、貝ベースのたれ、最高級の花椒(ホアジャオ)、たくさんのスパイスを使った自家製辣油を混ぜ合わせる。具材として、ラードで炒められた野菜としっかりたれに漬け込んだレアチャーシューがたっぷりと乗った、さまざまなおいしさが詰まり合わさったオリジナルな一杯。曜日限定メニューも豊富だ。
東京メトロ有楽町線東池袋駅から徒歩3分、赤い外観のタンメン専門店。「タンメン」(800円から)は大振りの丼で、熱々の状態で提供する。 キャベツやハクサイ、ピーマン、ニンジン、モヤシ、タマネギ、パプリカなど甘くシャキシャキとした食感の野菜がたっぷりだ。
スープは野菜のうま味がしっかりと凝縮された、あっさりとした塩味で、最後まで飲み干したくなる味わい。自家製麺のストレート細麺は、具材やスープとの相性も抜群。卓上の刻みニンニク、辣油、唐辛子などで味の変化も楽しめるだろう。
「タンメン」には塩以外に、醤油と味噌もあり、加えて辛さが売りの「炎のタンメン」(950円)や季節限定で味が変わる「季節のタンメン」(900円)、「塩つけ麺」(850円から)などがラインアップ。豊富なサイドメニューも魅力的だ。
上野駅から徒歩3分、アメ横ガード下にある大衆中華料理店。屋台風の作りとなっており、下町ならではの風情が楽しめる。
一番人気の「湯麺(タンメン)」(850円)は、代々受け継ぐ鶏ガラと豚足を煮込んださっぱりスープに、喉越しの良さが特徴の中華麺とキャベツ、モヤシといった野菜が入っている。他にも「ラーメン」(700円)や「肉野菜炒めライス」(900円)など、どこか懐かしい昔ながらの中華が味わえるだろう。
新宿の思い出横丁にある中華料理店。こだわりの自家製麺を使用した、どこか懐かしい味のするラーメンはこの店に訪れたら味わってほしい。夜の締めにも最適な店だ。
人気メニューの「タンメン」(600円)は、あっさりとしたスープながらまろやかでコクがあり、うま味が強め。一般的な黄色いちぢれ麺ではなく、本格中華料理店で使われる白っぽい平打ちの中太ストレート麺を使用しており、この麺が最大の特徴でスープにもよく合っている。
JR総武線亀戸駅の東口から徒歩5分に位置する、創業1966年の老舗の町中華。2020年3月に一度閉店してその歴史に幕を閉じたが、サポーターの協力により2021年に復活した。地元の常連客を中心に人気を誇っている。
店頭に掲げられた「亀戸名物 タンメン 天龍」の看板の通り、看板メニューは「タンメン」(850円)。特盛サイズの巨大な丼に、炒めずに初めからじっくり煮込んだ熱々の野菜、うま味が詰まった塩味のスープ、細麺の中華麺が大満足の一杯だ。「究極の野菜スープ」と称されるほど、野菜の味わいが感じられるだろう。
そのほかのメニューは、町中華らしく、麺類やご飯もの、一品料理などが豊富にラインアップ。プリプリ食感のレバーがたっぷり乗った、裏名物「ニラレバー炒め」も味わってみたい。
JR京浜東北線上中里駅から徒歩1分の、赤い看板が目印の町中華。4人掛けのテーブルが4台ほどのこぢんまりとした店内は、常に常連客を中心ににぎわっている。
麺料理からご飯もの、一品料理と豊富なラインアップがうれしい。この店の特徴は、どのメニューも驚くほどのボリュームなのに安価で、圧倒的なコストパフォーマンスの良さだ。
人気の「タンメン」(700円から)は、程よいしょっぱさがおいしい塩スープと細麺の上に、キャベツやモヤシが大量に盛られた、ボリューミーな一杯。優しい家庭的な味つけに箸がどんどん進む。ご飯ものの「炒飯」も圧巻の量で、油のうま味とパラパラとした食感が楽しめる。
味噌や醤油と並び、昔ながらの素朴な味わいで根強い人気の塩ラーメン。最近では、ラーメン店の競争の加熱もあってか、各店が個性を発揮し、具材や麺など、細部にまで店主のこだわりが詰まった一杯が多く見受けられる。
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