成光

神保町、餃子のウマい店9選

本やカレーだけにあらず、餃子もおいしい神保町へ

テキスト:: Shiho Ito
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テキスト・監修:中山秀明

古書店やカレーの街として有名な神保町だが、実は中華や餃子の店も実力派ぞろい。その理由は、明治から大正期に多くの中国人留学生が周辺に住んでいたことから、彼らの空腹を満たす中華料理店が多かったことも挙げられる。ここでは、老舗から新手の餃子バルまで幅広く紹介。店ごとに皮の厚さや具材の中身など、味わいは多彩だ。たまには本やカレーではなく、餃子を目がけて神保町へ繰り出そう。

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北京亭
北京亭

日本人が慣れ親しんだ日式中華と、中国・蘇州出身の料理長による本格中華の両方が味わえる老舗。メニュー数も多く、その数はざっと150以上。『焼餃子』(500円)は麺類のお供や酒のアテとして親しまれ、『お疲れセット』(1,000円から)というつまみ2品とドリンク1杯の日替わりセットで提供されることもある。ほかに『水餃子』(600円)もあり、こちらは本場流の厚皮ではないが、ちゅるんとした柔らかな食感が美味。

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神戸餃子 樂 神田店
神戸餃子 樂 神田店

薄皮の生地で包み焼き、みそダレで食べる神戸流。東京では珍しいこの餃子を、神田駅前で味わえるのが同店だ。まずは定番の『焼餃子』(380円)を。パリパリの食感で、あんは肉のうまみがしっかりありながら、クドくなくて軽め。そこにトロッとまろやかなタレがマッチし、至福のおいしさに。また、レモン塩がおすすめの『しそ餃子』(450円)や、オリーブオイルやタバスコが合う『イタリアンハーブ餃子』(420円)も個性的で絶品。

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揚子江菜館
揚子江菜館

数多くの中国料理店が立ち並ぶ神保町の中でも1906(明治39)年創業と、最も歴史がある老舗中華料理店、揚子江菜館。池波正太郎も愛した『上海式焼きそば』など、同店のメニューはどれもうまくハズレなし。その焼きそばとセットで頼みたいのは、『餃子』(630円)。ひだが付いてない固めの皮で細長く包まれた餃子は、上品な味わいだ。

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餃子の店 三幸園
餃子の店 三幸園

1956年の創業時から製法が変わらない『餃子』(530円)は、先代の祖母のレシピを基本にしたそう。『水餃子』(530円)や『揚餃子』(700円)などバリエーションも豊富。味の特徴は、野菜を8、豚の挽肉を2の割合であんを作り、特注の皮で包んだ甘味とジューシーさにある。ニンニクとショウガも入っているが、決して主張しすぎないため女性にも人気があり、多いときは1日2000個以上、月間1万2500人に食されるという。中休みがなく、深夜まで営業しているのもうれしい。

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兵六
兵六

1948(昭和23)年創業、三代続く大衆酒場、兵六。コの字のカウンターの周りにの壁には、店の歴史を感じる色あせたメニュー貼られ、なんとも雰囲気が良い。名物の『餃子』(5個 600円)は、もっちりとした食感ながらも、表面はカリッと焼かれ、中にパンパンに詰まったあんがジューシー。何枚でもいけそうな味だ。おすすめは、ネギ、チーズ、納豆などを油揚げに包み揚げている『兵六揚げ』(450円)。甘辛い味で、酒がすすむ。数は多くなくてもそれぞれ丁寧に作られたメニューに加え、店主の物腰柔らかい接客も心地よくつい長居したくなる。

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曾さんの餃子
曾さんの餃子

六本木の水餃子専門店、餃包の姉妹店として2018年にオープン。代々木にある焼小籠包のような厚皮餃子の名店、曾さんの店との関係もあるようで、餃子も同様にもちっと香ばしく弾力豊かな味が特徴だ。鹿児島黒豚を使った名物の『焼餃子』は4個590円からで、定食にすることも可能。変わり種としては『トムヤムスープの水餃子』(690円から)や『水餃子のつけ麺』(890円)などがあり、食事、晩酌、宴会と幅広く楽しめる。

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  • 価格 1/4
麺ダイニング ととこ
麺ダイニング ととこ

県民一人当たりのラーメン消費量が全国屈指の、山形出身の女性が営むラーメン店。山形名物を中心としたつまみや酒も豊富で、特に山形で鶏を意味する「ととこ」にちなんだ鶏料理が自慢だ。なかでも人気なのが『ととこ特製鶏ぎょうざ』(4個400円から)で、山形産リンゴ100%の果実酢を使った特製ダレで味わうのが絶品。餃子で飲み始め、東京では珍しい、山形名物の冷たいラーメンでキュっと締める、そんな夜はいかがだろう。

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成光
成光

神保町のすずらん通りアーケード入り口にある、1955年創業の老舗中華店。これぞ「町中華」といった昭和のたたずまいで、店内に入るとずらりと壁に貼られた短冊のメニューや、本棚には漫画『ゴルゴ13』が置いてあるなどその期待を裏切らない。「神保町半チャンラーメン御三家」としても知られており、ランチタイムとなると客が途絶えない人気店だ。 同店の人気メニューの一つ『餃子』(5個 400円)は、皮が薄めで、中身のあんが透けて見えるほど。口に入れた瞬間のパリッとした食感もたまらない一皿。

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神田餃子屋 本店
神田餃子屋 本店

神保町の路地裏にある、1958年創業の老舗餃子屋。国産の素材を使い、毎日丁寧に手作りするのをモットーとしている。好みは分かれそうな、国産黒豚を使用したあんのボリュームたっぷりで皮が厚めの『黒豚餃子』(6個 620円)が看板メニュー。餃子のメニューはそのほかにも数種あり、薄く伸ばした四角い皮で、具を三角形に包んだ『パリパリ餃子』(10個 650円)は、14時以降になるとオーダーできる酒のつまみにぴったりな一皿だ。

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古書店探訪で知られた神保町だが、大学や出版社、企業のオフィスも多く、実は飲食店がとても充実した街でもある。中華にビストロ、海鮮居酒屋からカフェまでジャンルも豊かで、ランチは軒並み1,000円以下が当たり前。神保町での食べ歩きは非常に楽しい。 なかでもカレーは名店が集まっている。

東京、ネオ餃子5選
東京、ネオ餃子5選

餃子は日本の国民食と言える。ホームパーティーの定番メニューでもあるし、餃子のチェーン店は至るところにあり、深夜でも食べられる。日本で餃子といえば、一般的に焼き餃子だが、餃子が生まれた中国では水餃子が主流、というのは比較的知られている話。ラーメン同様日本人が独自にアレンジを加えた餃子は、海外の観光客からも人気を集め、近年では国外に専門店ができるなど、日本の「GYOZA」は世界に広まりつつあるようだ。ここでは、そんな流行から生まれた変わり種餃子が食べられる店や、餃子の新しい楽しみ方を提案する5軒を紹介する。

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