家家家 飯田橋店
家家家 飯田橋店
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東京、家系ラーメン20選

蒲田、飯田橋、阿佐ヶ谷でどうしても食べたい一杯

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テキスト:メンチャック

家系ラーメンといえば、新杉田にある「吉村家」(現在は横浜に移転)を発祥とする、こってりした豚骨醤油のスープに、中太のストレート麺、のり、ホウレンソウ、チャーシューという基本のトッピングが特徴のラーメンである。

1990年代後半に家系ラーメンのブームが起こって以降、今やラーメンの定番ジャンルの一つになった。吉村家を源流とする直系の店から、それを模倣した店まで、関東を中心に数多くの家系ラーメン店が存在している。その味は中毒性が高く、時折無性に「家系」を食べたくなる衝動に駆られる人も多いはず。

原点の味を追求する店、独自の進化を図る店など、各店がしのぎを削っているが、ここでは店の系譜や出身は問わず、ラーメンハンターが選んだ、東京都内で今食べるべき家系ラーメンを紹介する。

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  • ラーメン
  • 蒲田

JR蒲田駅から徒歩2分。横浜家系の総本山「吉村家」直系の「環2家」の3号店として、2021年3月にオープンした家系ラーメンの店だ。

「ラーメン」(750円から)は、吉村家直系を掲げているだけあり、動物系のガラのだしがしっかりと出た茶色系のスープで、醤油のコクに塩味のきいた、おいしくてしょっぱい味が癖になる。このスープが中太の麺ともよく絡む。

チャーシューはしっかりと燻製(くんせい)の香りがきいていて、歯切れがよく、柔らかい絶品の味わい。トッピングは定番ののりやホウレンソウに加えて、キャベツ、モヤシなども選べる。全体的に吉村家の味をしっかりと踏襲した一杯に仕上がっており、都内で直系の味が楽しめる希少な店だ。

  • ラーメン
  • 葛飾区

JR金町駅と京成金町駅から徒歩1分の好立地に、新中野の「武蔵家」の総大将を務めていた店主が2021年8月、地元にオープンしたラーメン店。開業して間もなく、終日行列の絶えない超人気店となった。

「ラーメン」(650円から、以下全て税込み)は、武蔵家の味とは少し違った、重厚で味わい深い豚骨の風味を存分に楽しめるスープが特徴。家系では定番の酒井製麺の中太麺がよく絡み、最後まで引き込まれるおいしさだ。

スープは豚骨のベースに、黄金色の鶏油が合わさった絶品の仕上がり。脂身も程よく、厚みも十分な大判のチャーシューは、柔らかい食感でうまみが凝縮している。のりとホウレンソウ、ネギなどのトッピングも安定している。家系の枠にはまらない完成度の高い一杯だ。

濃いスープはライスとの相性も抜群で、無料でおかわり自由のサービスもうれしい。店主とスタッフの気遣いが優しい、魅力的な店だ。

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  • ラーメン
  • 鮫洲

これぞ家系という味を堪能するなら、青物横丁の「まこと家」へ。濃度高めの醤油豚骨は味わい深く、少し塩気がきついものの、マイルドでうまみが凝縮した一杯が楽しめる。

麺はぜひ固めで注文してみてほしい。ちょうどよいコシが味わえるだろう。本家出身の店主によるラーメンは、癖になること間違いなしだ。

  • ラーメン
  • 末広町

末広町駅から徒歩3分。横浜「吉村家」で修業経験のある店主が柏に王道家をオープンし、その直系店舗として都内に2021年7月にオープンした店。毎日行列が絶えない超人気店になっている。

「ラーメン」(700円から)は、濃度高めでパンチのきいたキレのある豚骨醤油スープに、モチモチの麺が合わさった、家系王道の味。具材のチャーシューは肉のうまみが詰まっており、厚切りで燻製(くんせい)の香りが際立っている。

ホウレンソウやのりのほか、ネギ、キクラゲ、モヤシ、キャベツ、キムチ、岩のりなど、トッピングのバリエーションも豊かだ。卓上トッピングは、定番のおろしニンニクのほかに、刻みニンニク、ニンニクチップ、ショウガ、ラーメン酢、からし味噌などがあり、自分好みで「味変」ができるのもうれしい。パンチを強めたい時のニンニクもいいが、スッキリと食べやすくするショウガもおすすめだ。

通常のラーメンのほか、「ネギラーメン」「つけ麺」など、がっつり系のメニューも人気を博している。

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  • ラーメン
  • 野方

野方駅南口から徒歩2分。「輝道家」の力強い文字の看板が目印だ。都内家系の名店「武道家」の創業者であった店主が2018年に立ち上げた同店は、武道家のイズムを感じさせる超濃厚な豚骨醤油が特徴で、武道家の味をベースとしながらもレシピをゼロから見直し、渾身の一杯に仕上げている。

香ばしく、うまみの詰まったチャーシューも素晴らしく、大量の豚骨を炊き上げたスープは豚骨醤油ラーメンの魅力にあふれている。キレのあるスープとライスの相性が良いのは言うまでもない。活気ある接客も爽やかだ。

メニューは「ラーメン」「チャーシューメン」のほか、京都産青ネギ、キャベツなどのトッピングがラインアップ。ライス(50円)は食べ放題なのがうれしい。

  • ラーメン
  • 蒲田

蒲田駅の東口から徒歩3分。店構えは上品な小料理店のようだが、2018年2月のオープン以来、一躍人気となった家系ラーメン店だ。家系とはいえ、ただの豚骨醤油スープではない。豚肉と鶏肉をしっかりと炊き出した、うまみたっぷりのクリーミーなスープが特徴だ。

定番の「らーめん」(900円)は、濃厚でありながらもくど過ぎず、しっかりとだしの味が感じられる。ネクスト家系とも言える味わいは、炊き出しに時間を惜しまない、店主の丁寧な仕事の賜物だろう。チャーシューは燻製のモモ肉とバラ肉から選択できる。どちらも、肉の脂身の加減や柔らかさが絶妙で、さくっとかみ切れる丁度良い歯応えだ。

半熟とろとろの味付け卵も、トッピングしておきたいところ。新規店の台頭が続く蒲田エリアの中でも、ひときわ存在感を放つ一杯を、ぜひ堪能してほしい。

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  • ラーメン
  • 江戸川区

小岩駅から徒歩3分ほどの、蔵前橋通り沿いにある店。提供しているラーメンは、塩分の濃度がちょうどよくマイルドな味わいで粘り気があり、豚骨醤油味の深みを感じる横浜家系ラーメンに仕上がっている。

チャーシューは、スペイン産の豚の肩ロースを長時間低温調理で仕上げたこだわりの素材で、しっとりさくさくと柔らかな食感がおいしい。麺の食感もモチモチで、スープとよく絡む。

通常のニンニクや高菜、唐辛子などの調味料を入れるのもおすすめだ。メニューは家系ラーメンのほか、本格的な豚骨ラーメンが味わえる「極とんこつ」もある。

  • ラーメン
  • 大田区

第二京浜沿いの赤い看板が目印のラーメン店。神奈川相鉄線上星川駅にある、横浜家系の名店「寿々喜家」から独立し、2013年3月にオープンした本格的な家系ラーメンの店だ。

メニューはシンプルな「ラーメン並」(800円)、「中」(900円)、「大」(1,000円)で、麺の硬さや味の濃さ、油の量を好みで調整できる。伝統的な家系のスタイルで、豚骨醤油スープに鶏油、そしてほうれん草、チャーシュー、味玉が乗る。絶品のスープと中太ストレート麺の相性も絶妙で、都内の家系の中でもハイレベルな一杯といえる。

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  • ラーメン
  • 飯田橋

店名の読み方は「やーやーや」。本家家系のナチュラルでしっかりとした豚骨の味を出しながらも、こってり感は控えめの軽めなスープが特徴だ。臭みがなくクリーミーな味わいで、非常に食べやすい。

麺は通常の家系より細めの縮れ麺で、スープとよく絡む。チャーシューは脂身は使わず淡白な味。「全部のせラーメン」には、ゆでたキャベツと味玉、のり、ホウレンソウが乗る。シャキシャキとした食感のキャベツが良いアクセントになるのでおすすめだ。また、ライスもおかわり自由なのもうれしい。

  • ラーメン
  • 町田

JR横浜線の古淵駅から徒歩13分ほどのロードサイド沿い、町田市の市境に近い立地に位置する。神奈川の名店「寿々喜家」の系譜を継いで、開店前から行列ができる人気店だ。

動物系のうまみが詰まっていて、醤油の濃さが絶妙なスープは、マイルドで洗練された印象を与える。中太の麺も、脂身のバランスが良いしっかりとした食感のチャーシューも、家系の王道といえるスタイルで、完成された一杯が堪能できる。トッピングはのり、岩のり、白髪ネギ、キャベツ、メンマ、味付け卵などがある。

都内随一の横浜家系ラーメンを食べたいなら間違いのない店だ。

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  • ラーメン
  • 阿佐ヶ谷

JR阿佐ヶ谷駅から徒歩2分、北口アーケード街を抜けた先にある家系ラーメンの店。横浜でトップクラスの人気を誇る「寿々㐂家」などで30年修業した店主が2020年8月にオープンし、夜まで客足が絶えない。

「ラーメン(並)」(850円から)は本格的な自家炊きのスープで、家系の中ではマイルドながら、深い味わい。ホウレンソウやのりなど、家系ラーメンのスタンダードな具材に加えて、同店では風味豊かでシャキシャキとした、瀬戸内産の青ネギのトッピングが人気だ。

チャーシューは弾力があり、食べ応えが十分。卓上には、ニンニク、ショウガ、豆板醤(トウバンジャン)、唐辛子、ラー油、酢、コショウなど「味変」トッピングも豊富だ。中太麺は、豚骨醤油のうまみが絡みつき、相性も抜群。女性にも人気のバランスの良い一杯が楽しめる。

  • ラーメン
  • 中野

中野駅北口から徒歩5分、商店街から路地を少し入った場所で、家系ラーメンを提供している。濃厚過ぎず臭みのない、あっさりとキレのあるうまみあふれるスープが特徴だ。

ストレートな麺は家系としてはやや細めだがスープともよく絡み、ややモチっとしていてバランスが非常に良い。しっかりとした固さの国産のり、厚切りのチャーシューのクオリティーも高く、素材一つ一つにこだわりを感じる一杯といえる。

ライスは無料で、おかわりができるのもうれしい。「ラーメン並盛」はコストパフォーマンスが非常に高く、ラーメン店がしのぎを削る中野でもひときわ存在感を放っている。

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  • 池袋

野方の人気店「輝道家」で修業したという店主が2020年12月に開店した、家系ラーメンの店。オープンから大人気で、池袋を代表する人気店となった。

メニューは、基本メニューの「ラーメン(並)」に、九条ネギやチャーシュー、高級のり、半熟卵など各種トッピングを加えたメニューが揃う。醤油豚骨はキレがあり、そのままでも濃厚で、中太の縮れ麺ともよく絡む。豚のモモ肉を使った燻製(くんせい)チャーシューは、うまみのある歯応えのしっかりとした絶品の具材だ。

どれもついついライスを頼みたくなるおいしさ。卓上のニンニクを入れることで「味変」が楽しめる。何度食べても飽きない、濃厚豚骨の珠玉の一杯である。

  • ラーメン
  • 大田区

横浜家系の御三家と呼ばれた「六角家」の、羽田店の元店長が独立し、看板を変えてオープンした家系ラーメンの店。六角家を継承した「ラーメン」(820円から)は、濃厚系の豚骨醤油より醤油の味がマイルドで柔らかく、塩気がきいた、うまみとのバランスがとれた味が特徴的だ。

麺は酒井製麺の中太麺で、ツルツルとしたコシがスープともよく絡む。チャーシューは大ぶりで脂身が多く、食べ応えのあるこってりした味わい。このしょっぱいスープはごはんがすすむので、ついつい注文したくなる。そのほか、「つけめん」やサイドメニューの「キャベチャー丼」も人気だ。

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  • ラーメン
  • 吉祥寺

「横浜六角家」の系譜にあり、鶏ガラと豚骨を煮込んだ濃厚なスープが特徴的な「洞くつ家」。ぐっと濃厚な味わいはこの店ならでは。

かなり濃厚なので、はじめての人は注文の際は脂少なめで注文してみるとよいだろう。夜に訪れるなら、キャベツとチャーシューを刻んで特製たれに漬け込んだ「キャベチャー」をまず頼んで、ビールを啜りながらラーメンを待つのがおすすめだ。

  • 神田

昼時には行列もできる神田の人気ラーメン店。定番メニューの「ラーメン」(900円)は、豚骨醤油の濃厚スープと太めのちぢれ麺で提供している。麺もスープもボリュームたっぷりなので、満足感があるだろう。

「のり玉ラーメン」(1,160円)「のり玉チャーシュー」(1,540円)などメニューも豊富。濃厚な味を堪能したいときに訪れたい。

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  • 代々木

日吉「らすた」の支店が、代々木駅西口を出てすぐの場所にある。店名を冠した「らすた麺」は、豚骨醤油の家系ラーメンらしい風味で、スープは濃厚でコクがある割にすっきりとしている。

どんぶりを覆うように乗せられているのりとスープ、そして太めの麺を絡ませながら味わえば、多くの人が訪れる理由も分かるだろう。味が濃いので、白米を添えるのも悪くない。

  • ラーメン
  • 江古田

豚骨醤油と秘伝のたれで横浜家系らーめんを再現した一杯が楽しめる「五十三家」。やはりまず味わってほしいのは「らーめん」だ。

スープは濃厚ながらも臭みがなく、クリーミーさを感じる味。麺はもちもちとした弾力系で、ロース系のチャーシューはしっとりと程よい柔らかさがあり、ホウレンソウも味が染み込んでいる。全体的に丁寧な仕事が光る一杯だ。トッピングの味玉も黄身がトロトロである。家系をしっかりと追求しながらも、独自の味をしっかりと持っている一軒だ。

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  • ラーメン
  • 吉祥寺

吉祥寺を代表する横浜家系ラーメン店。「アトレ吉祥寺内郵便局」近くの中央線高架下に長年店を構えていたが(一時期は系列の定食屋、餃子屋を近所に構えていた)、2012年6月に公園口の丸井裏に移転した。脂もスープも濃厚な家系ラーメンらしく、店内は学生や中年客で常に賑わっている。

  • ラーメン
  • 中野

超濃厚派におすすめしたい中野の「二代目 武道家」では、パッと見ただけでその濃厚さが分かるほど、とろみのあるスープに鶏油が加わり、動物系のうまみがぐっと詰まったスープが特徴だ。スープに負けない中太麺も食感が良く、トッピングの焦がしネギを加えると香ばしい風味が加わり絶品。満足度の高い一杯が楽しめる。

ラーメン欲を爆発させる……

  • ラーメン

来たる4月30日、平成の時代が終焉(しゅうえん)を迎える。タイムアウト東京では、これまで毎年のベストラーメン特集のほか、「東京、激辛ラーメン」「東京、二郎インスパイア系ラーメン20選」などさまざまなベストラーメン特集を作成し、東京の深く多様なラーメンシーンを追ってきた。今回は、新しい元号を迎える区切りとして、ラーメンハンター メンチャックの監修のもと、都内に数多ある名店の中でも、平成のラーメンシーンを牽引(けんいん)してきたといっても過言ではない12軒を選出した。東京のラーメン界の潮流を築き上げた名店の歴史を振り返りながら、平成ラーメンの総復習に役立ててほしい。

  • ラーメン

いち麺ジャンルとして定着し、さらなる細分化が進むつけ麺。その中でもここ数年でひそかに注目を浴びているのが「昆布水つけ麺」というメニューだ。このメニューの特徴は、昆布のうま味が染み込んだとろとろの昆布水に麺がつかった状態で提供されること。麺本来の小麦の味わいと、黄金色の昆布水の風味、喉越しの良さ。そこに各店が工夫を凝らしたつけだれの味が混ざり合い、味のハーモニーを生み出している。暑い季節に食べたい、さっぱりとした一杯を堪能してほしい。

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  • ラーメン

日本屈指の繁華街である渋谷は多彩な個性を持ったラーメン店が点在し、名店や人気店も多いが、ハズレも多い玉石混交なラーメンタウンである。ここでは、ラーメンハンターが厳選した渋谷の「本当においしいラーメン店」を13軒紹介する。ランチはもちろん、飲み会や夜遊びの合間に挟みたい極上の一杯を見つけてほしい。

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