Casa Italia
Casa Italia『Arazzo』(Photo: Joshua Lieberman)
Casa Italia『Arazzo』(Photo: Joshua Lieberman)

五輪期間限定オープン、東京の各国パビリオン5選

デンマーク、フィンランド、オランダ、イタリア、イランの文化を発信

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東京2020オリンピック・パラリンピックは世界最大級のスポーツの祭典であると同時に、他国の文化を知る貴重な機会でもある。すでに、開会式の各国の入場行進で知らなかった国を知り、ユニークな衣装や振る舞いにときめいた人もいることだろう。

実はこの期間中に、さまざまな国が東京に新たな文化発信拠点を作り、自国の魅力を知ってもらおうと力を尽くしている。ここではオランダ、デンマーク、フィンランド、イタリア、イランの5カ国のパビリオンを紹介しよう。普段は入れない大使館に入ることができるほか、美しいアートや家具を堪能したり、期間限定で同国のブランド商品やグルメを楽しんだりもできる。

なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、入場制限などがあるので、行く前に必ず公式ウェブサイトを確認してほしい。

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東京2020オリンピック・パラリンピック開催中に、デンマークとデンマークを代表する企業や団体の魅力を紹介する展示会がデンマーク王国大使館とヒルサイドフォーラムで開催されている。

普段は入ることのできないデンマーク王国大使館を一般開放し、デザイン、ヘルスケア、グリーントランジション(エネルギー)、食品、観光などをテーマに7つのブースに分かれて、ランニングイベントの実施やホットドッグなどの伝統的なグルメを販売する。

ヒルサイドフォーラムでは、建築展を開催。日本建築に影響を受けたデンマーク建築の写真や実物の家具を展示している。

期間は2021年7月23日~8月8日(日・祝)、8月24日(火)~9月5日(日)で、入場無料。

フィンランド語で「森」を意味する、環境に優しく持続可能な同施設。同国の文化とビジネスを広める拠点としてフィンランド大使館とパートナー企業が同大使館敷地内に2020年秋にオープンした。自然、テクノロジー、サステナビリティをテーマに掲げ、2021年末までさまざまなイベントを開催している。

オリンピック・パラリンピック期間中は、フィンランドのナショナルパートナーハウス、Home of Finlandと名称を変え、見学ツアーを実施(要予約)。ユニークな木造のパビリオンとフィンランドを代表するデザインの家具などを見られるほか、フィンランド代表選手のユニフォームやグリーティング動画を楽しめる。

日本初上陸やサステナブルな同国のブランド13社の商品を購入できるオンラインショップも見逃せない。

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芝浦3丁目にあるシバウラハウス(SHIBAURA HOUSE)にオープンした、期間限定のオランダ体験プロジェクト施設。駐日オランダ王国大使館とシバウラハウスの協働企画で、1日に2人限定で日本の文化関係者をゲストとして招待し、オランダに関連するさまざまなプログラムを体験してもらうというもの。

一般入館できるレセプションエリアは、ガラス張りの空間に、アーティストのMariya Suzukiがオランダの風景をドローイングするなど、同国の街並みや人々の日常をイメージしたデコレーションが施されている。

特設されるカフェスペースでは、オランダのロッテルダムにあるロースタリー、ショクニンコーヒー(shokunin coffee)から特別に仕入れたコーヒーが楽しめる。数種類のコーヒー豆に加えて2種類の紅茶も用意する。

ほかにも、オランダ大使館が近年サポートしてきた、日本とオランダをつなぐ文化プロジェクトを紹介、展示するエリアを設置。さらに、オランダ大使館の資料室に収蔵されている書籍の中から約300冊を特別公開されるのも見逃せない。

期間は2021年7月23日(金・祝)~8月10日(火)、8月18日(水)~9月5日(日)、入場は無料。

現地に行くことが難しい人は、特設YouTubeチャンネルでも参加可能だ。

※原則オンライン観賞のみ

イタリア国立オリンピック委員会の公式ホスピタリティハウス、カーサイタリア(Casa Italia)が、2021年8月8日(日・祝)まで高輪の貴賓館でオープンしている。

同館では「驚異的なもの」という意味の「ミラビリア(Mirabilia)」をコンセプトに、スポーツ、サステナビリティ、アート、デザインの分野からイタリアが世界に誇るコンテンツを発信中だ。

ペットボトルを再利用した糸で作られたイタリアントリコロールカラーのタペストリー『Arazzo』や、東京オリンピック聖火リレートーチのデザインを手がけた吉岡徳仁がイタリアの家具メーカー、Glasitaliaのためにデザインしたテーブルなどの美しい作品が並ぶ。

新型コロナウイルス感染症対策のため、一般窓口はなくメディアのみ制限付きで入館可能。館内のアート作品などはオンライン動画を展開しているので、そちらで楽しんでほしい。

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港区南麻布にある駐日イラン・イスラム共和国大使館で、2021年8月11日(水)までイラン・イスラム共和国の伝統と文化を発信する展覧会『美しいイラン』が開催している。本来は8月6日(金)までの企画だったが、大好評のため会期を延長した。

ユネスコ世界遺産に登録されている歴史的建造物や名所をはじめ、食文化や伝統技術、工芸品などを約20点のパネル展示をメインに、貴重なモニュメントや手工芸品とともに紹介する。

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2021年7月1日から8月15日(日)まで、日本橋の室町エリアで『オリンピック・アゴラ(Olympic Agora)』が開催されている。このイベントは芸術、文化、スポーツを通じてオリンピック精神や理念を伝える文化プログラムだ。同エリアには一連のアート作品が展示されるなど、近代オリンピックのレガシーを伝える6つのプログラムを展開する。

 

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東京オリンピック開会式の目玉となった聖火台を完成させるため、佐藤オオキ率いるデザイン会社のnendoは85もの案を提出した。その努力は報われたと言えるだろう。開会式で初めて披露された瞬間、聖火台は真っ白な球体だったが、テニス日本女子代表の大坂なおみが聖火を手にすると見事な花を咲かせた。

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