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東京オリンピック開会式の目玉となった聖火台を完成させるため、佐藤オオキ率いるデザイン会社のnendoは85もの案を提出した。その努力は報われたと言えるだろう。開会式で初めて披露された瞬間、聖火台は真っ白な球体だったが、テニス日本女子代表の大坂なおみが聖火を手にすると見事な花を咲かせた。
ハイライトとなったこの聖火台は、有明とお台場を結ぶ夢の大橋にあり、炎がともる聖火台を見学可能だ。周囲には近づけないようバリケードが設置されているが、細部までこだわった見事な彫刻を見ることができる。
聖火台は、当初の開閉会式演出企画チーム統括だった野村萬斎の「太陽の下に皆が集い、皆が平等の存在であり、皆がエネルギーを得る」といったコンセプトに基づいてデザイン。 太陽のイメージに加え、そこから得られるエネルギーや生命力を表現したという。
炎の燃料には次世代エネルギーとして注目される水素エネルギーを初めて使用。本来、水素は燃焼時に無色透明の炎で目に見えないため、炭酸ナトリウムを使用して炎色反応によって黄色の炎を演出している。
なお、大会組織委員会は、密を避けるために観覧自粛を呼びかけている。聖火の前では立ち止まらず、歩きながら見物しよう。聖火台はオリンピック期間の2021年7月24日から8月8日(日・祝)まで、パラリンピック期間の8月25日(水)から9月5日(日)まで点灯される。
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