プレファレンス
奇をてらった組み合わせやデザインではなく、誰もが知っているベーシックなスイーツを、最高級の食材と手法で表現していきたい」そう語るのは「プレファレンス(Preference)」のオーナーでありパティシエ、そしてブーランジェの池田龍一だ。
フレンチのシェフからパティシエへと転身し、自由が丘「モンサンクレール」をはじめとするグループ5ブランドの統括責任者などを経て、2023年6月に満を持して自身のショップを新中野にオープンした。
広々としたオープンキッチンが印象的な店内には、自然光が差し込む喫茶スペースが8席用意されており、居心地の良い空間だ。
生ケーキ、焼き菓子のショーケースのほかにブレッドや焼き菓子の棚もあり、その種類の多さにまずは驚く。プレファレンスとはフランス語で「お気に入り・好きなもの」などを意味する言葉なのだが、まさに店内は池田の好きなものがずらりと並んでいるのが分かる。
作り手としてはもちろんだが、もともと食べ歩きが趣味だったこともあり、生ケーキ、フィナンシェ、カヌレ、クロワッサンなど、定番のスイーツは「こういう味が好き」という彼にとって最高の味が頭にあるのだと言う。これらの味を完成させるために、材料や調理法などを決めているのだ。
この店に来ると、間違いなくおいしいスイーツ&ブレッドがある。みんなの「お気に入り」として本物のおいしさを新中野から届けてくれることだろう。