カーサ デ エドゥアルド
Photo: Midori Yamaoka
Photo: Midori Yamaoka

新中野でしかできない4のこと

洋菓子、タコス、チリの伝統料理、かき氷を楽しむ

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新中野は新宿駅まで乗り換えなしで3駅とアクセスが良く、青梅街道沿いにはもちろん、閑静な住宅街にも隠れた名店が数多く存在する穴場スポットだ。

東京の名店で修行したシェフが手がける洋菓子店をはじめ、日替わりの具材と自由な発想で作られた新感覚タコス、陽気な名物オーナーがふるまう伝統南米料理、口コミが広がり大人気となったかき氷店まで幅広い選択肢が揃う。ぜひ青梅街道沿いを散歩しながらお気に入りの一軒を見つけてみてほしい。

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プレファレンス

奇をてらった組み合わせやデザインではなく、誰もが知っているベーシックなスイーツを、最高級の食材と手法で表現していきたい」そう語るのは「プレファレンス(Preference)」のオーナーでありパティシエ、そしてブーランジェの池田龍一だ。

フレンチのシェフからパティシエへと転身し、自由が丘「モンサンクレール」をはじめとするグループ5ブランドの統括責任者などを経て、2023年6月に満を持して自身のショップを新中野にオープンした。

広々としたオープンキッチンが印象的な店内には、自然光が差し込む喫茶スペースが8席用意されており、居心地の良い空間だ。

生ケーキ、焼き菓子のショーケースのほかにブレッドや焼き菓子の棚もあり、その種類の多さにまずは驚く。プレファレンスとはフランス語で「お気に入り・好きなもの」などを意味する言葉なのだが、まさに店内は池田の好きなものがずらりと並んでいるのが分かる。

作り手としてはもちろんだが、もともと食べ歩きが趣味だったこともあり、生ケーキ、フィナンシェ、カヌレ、クロワッサンなど、定番のスイーツは「こういう味が好き」という彼にとって最高の味が頭にあるのだと言う。これらの味を完成させるために、材料や調理法などを決めているのだ。

この店に来ると、間違いなくおいしいスイーツ&ブレッドがある。みんなの「お気に入り」として本物のおいしさを新中野から届けてくれることだろう。

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ホーボータコス

東京のタコスシーンの盛り上がりを語る中で、新中野の「ホーボータコス(HOBO TACOS)」は欠かせない存在だろう。オーナーの星穣は2017年に吉祥寺の「タコスショップ」の立ち上げに携わり、池尻大橋の出店にも貢献。ほかにも各地で行われるタコス関連のイベントに尽力するなど、東京のタコスシーンの最前線を担う存在となっている。

毎日製粉し作るトルティーヤのタコスは常時6~7種が揃う。カルニータス(ラードで低温調理した豚肉)やチキンといった定番具材以外は、その日の仕入れによってどんどん変化するスタイルだ。この日は「カンペチャーノ」というタコスが用意されていた。豚タン、チョリソー、牛バラなどのミックスミートをスモークした唐辛子でまとめたもので「ザ・メキシコシティ」を感じさせる味わいだ。

ほかにも中野坂上で人気の「しいたけ蕎麦」から連想したという「しいたけタコス」や、デザート感覚で楽しめるリコッタチーズとパッションフルーツの「トスターダ」などが並ぶ。

イタリアンシェフというルーツを持つ星ならではの発想から生まれた新感覚のタコスも楽しみの一つだ。 同店ではぜひとも星との会話を楽しみながら、おすすめのタコスと自分好みのメスカルを見つけてもらいたい。

メスカルは常時約30種類の取り揃えがあり飲み方もさまざま。ボタニカルでスモーキーな味わいをタコスと共に堪能しよう。 伝統的なトルティーヤの製法を継承しながらも、具材は旬の日本食材を自由な発想で取り入れていく星のタコスは、訪れる度に新しい発見と感動を与えてくれるに違いない。

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カーサ デ エドゥアルド

東京でチリ料理といえばやはり同店であろう。新中野で約10年、街の内外に多くのファンを持つ「カーサ デ エドゥアルド」だ。スペイン語で「エドゥアルドの家」という意味を持つ。彼の家に招かれたかのような雰囲気の中で、チリの家庭料理が振る舞われる。「グルメな料理は出せないけど、チリの雰囲気や心を料理に込めて提供するよ」と満面の笑みを見せながら語ってくれた。

必食の一皿は「エンパナーダ」。南米で広く知られるミートパイである。香ばしくサクッと焼き上がった生地に、牛ひき肉やゆで卵、オリーブなどたっぷりの具材が包まれており食べ応えのある一品だ。初めはそのままで、途中からは自家製のサルサソースをつけて食べるのがおすすめだ。

「パステル デ チョクロ」も試してもらいたい。牛ひき肉、鶏肉、ゆで卵、ブラックオリーブなどにコーンのペーストをかけてオーブンで焼いたチリの伝統料理だ。料理に合わせるのはチリ産の「赤ワイン」一択だろう。

「営業中に買い物へ行ってしまう時もあるけど、そんな時は電話して。すぐに戻ってくるから」と、エドゥアドルの軽快な話と人懐っこい笑顔でついついワインが進んでしまう。帰りには再訪を誓うだろう。

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氷舎 ママトコ

2016年に中野新橋の住宅街にオープンし、2021年に新中野に移転したかき氷店。店主は、年間1800食のかき氷を食べ歩いた「かき氷の女王」と呼ばれる原田麻子。季節のフルーツをトッピングし、酒粕をアクセントにしたかき氷や、グラノーラをトッピングしたメニューなど、原田ならではの一品が味わえる。季節によって変わるので、公式Twitterでメニューを確認してから出かけよう。

なお、感染防止対策のため、予約の場合は2名席としており滞在時間にも制限があるなど、ルールがあるため事前に公式SNSをチェックしてほしい。

もっと東京の食を堪能したいなら……

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