丘の上APT/兒嶋画廊
Photo: Keisuke Tanigawa(丘の上APT/兒嶋画廊)
Photo: Keisuke Tanigawa(丘の上APT/兒嶋画廊)

国分寺でしかできない5のこと

オランダ大使御用達のパブから藤森建築の隠れギャラリーまで

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タイムアウト東京  Things To Do > 国分寺でしかできない5のこと

JR中央線快速で新宿から30分。国分寺崖線とよばれる斜面地や湧水、貴重な樹林など緑豊かな土地で、都市の喧騒(けんそう)から離れたのどかな町だ。一方で、1970〜80年代には「ヒッピーの聖地」とも呼ばれ、個性的な店や人が多く集まるエリアでもある。

文化と自然のバランスがほどよくとれた地味な都市という印象だが、実は東京都内でも有数の魅力を秘めたスポットがいくつも存在する。ここでは、そんなきらめく魅力を持った店を5件だけ紹介しよう。

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  • アトラクション
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都立多摩図書館

一般雑誌から学術雑誌まで約1万9000誌を所蔵し、雑誌の特性を生かしたサービスを行っている「東京マガジンバンク」がある図書館。

自分の好きな雑誌の創刊号などもリクエストすれば見せてもらうことができるので、雑誌ファンにはたまらないだろう。貸し出しは行っていないが無料で閲覧でき、閲覧席も通常約220席が用意されている。

また都立多摩図書館は、都内の子どもの読書活動推進の拠点でもある。「こどものへや」「青少年エリア」には乳幼児から高校生世代までが楽しめる本、学習に役立つ本が揃っている。

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  • 国分寺

丘の上APT/兒嶋画廊

国分寺の急な坂道を上ったところにある「丘の上APT」は、隠れた名ギャラリーである。建築家の藤森照信が設計した建物は、外壁がトタン板のうろこ張りで、銀色に光るトタンをパッチワークのように編み込んでいる仕上がりが特徴的だ。内装はしっくいと木材の素材感あふれるつくりになっている。

隣接するオーナー一家の住まいである「チョコレートハウス」も藤森が設計。これほど近くに「藤森建築」が並んでいるのは全国でもかなり珍しい。銅版で覆われた壁面と突き出た茶室が独創的だ。民家なので中には入れないが、来訪者のために前庭までは自由に観覧できるように解放している。ぜひ併せて楽しんでほしい。

中のコレクションも見逃せない。年7回ほど特別展を実施し、洋画家・児島善三郎の作品などをはじめ、絵画や彫刻などオーナーの兒嶋俊郎が「その時々に必要だと感じたもの」を展示。日本の近現代美術作品、伝統的染織(BORO)や縄文土器なども扱っている。

特に児島作品やBOROは海外でも人気で、はるばる海外から訪れる人もいるそう。兒嶋が近所の子どもたちのために作ったという木彫りの椅子や動物たちも方々でくつろいでいる。飄々(ひょうひょう)としたたたずまいがどこかホッとする。

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  • カフェ・喫茶店
  • 国分寺

カフェスロー

国分寺南口から徒歩5分の場所にあるオーガニックカフェ。「スローな暮らしをするための生き方、考え方を学ぶ場所」として2001年に府中でオープン。2008年に現在の場所に移転した。

壁にはわらと土を用いているほか、机、椅子は全て中古品。屋根には太陽光パネルを設置するなど環境に優しい循環型社会を体現する空間だ。大きな窓から見える木々と小川のせせらぎも心地いい。

店内では、「季節のヴィーガンスロープレート」や「季節に合わせたヴィーガンパフェ」などを、極力全て無農薬、自然栽培による野菜と伝統的な製法で作る調味料を使った料理を提供している(ランチは11時30分~15時、ティータイムは15~18時)。

同店を中心にマーケットのようになっており、エクアドル発のフェアトレードコーヒーなどの物販をはじめ、オーガニック食材の量り売り店、ベーカリー、ギャラリーなどが併設しているのも楽しい。ミニコンサートやキャンドルナイトといった趣向を凝らしたイベントも頻繁に開催。遠方から足を運ぶ人も多い、国分寺が誇るエコロジー拠点である。

  • ショッピング
  • 国分寺

ランド

国分寺駅ビル内にあるライフスタイル雑貨の店。カトラリーや食器から文具、電球、花瓶、小物類など国内外のブランドやメーカーの、日常を少しだけ豊かにする生活アイテムが並んでいる。

バンコク発の陶器ブランド「YARNNAKARN」の日本正規代理店で、「人々と自然とが織りなす多様性の表現」をテーマにした繊細さと毒々しさが同居した陶器たちは必見だ。

ほかにも、シャボン玉をイメージしたガラス製ペンダントライト「バブルランプ」や、寝そべった動物の全身をじゅうたんで表現した動物のユーモラスなラグマットといった商品を展開する「DOING GOODS」など、一筋縄でないからこそ、手放したくない愛しいアイテムばかり。ぜひのぞいてみてほしい。

また、YARNNAKARNと観葉植物のみに特化した姉妹店「DAN.」も国分寺エリアにある。併せてチェックしよう。

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  • ワイナリーズ
  • 国分寺

ライトハウス

国分寺南口周辺のビルの地下にあるビアバー。一見すると店だと気付かずに通り過ぎてしまう人も多いのではないだろうか。ひとたび中に入ると壁面は、世界各国の灯台の写真で埋め尽くされ、まるで旅先にいるような気分にさせてくれる。

オランダ系イギリス人のハナ・スカルファーが経営するこの店では、6種のドラフトビールをはじめ、40種類もの多種多様なビールを味わいながら、ヨーロッパの家庭料理を味わうことができる。特にボールコロッケ状にしたオランダのおやつである「ビターバレン」は、東京でもここでしか味わえない絶品だ。

カリッと揚げられた衣の中に、とろりとしたビーフシチューのような牛肉とハーブの香りがきいた料理で、ビールとの相性も抜群。駐日オランダ大使も故郷の味としておすすめしている程である。

もっと東京の街を散策する……

  • Things to do

中央線の国分寺駅と立川駅の中間にできた駅という意味で、両駅から1字ずつ取って名付けられたのが国立市の由来だ。南口には一橋大学国立キャンパスがあり「大学通り」の桜並木は都内の名所としても知られ、春には多くの人でにぎわう。

手話で接客を行うスターバックスのサイニングストア「nonowa国立店」がある町としても名高い。魅力的な独立書店やカフェ、バー、雑貨店、ギャラリーなども多く存在しており、豊かな文化を育んできた町だ。ここでは、中でもユニークなヴェニューを5件紹介しよう。ぜひ散策を楽しんでほしい。

  • ショッピング

東京23区外にありながら「住みたい街ランキング」では常に上位にランクインされる人気エリア「吉祥寺」。映画・音楽・アート・文学・芸能といった文化の香りをまといながら、駅から徒歩10分の距離には「井の頭恩賜公園」があり、緑あふれる側面も持ち合わせている街だ。

独特な魅力を持った個人商店が輝いているエリアでもある。特定の店舗を目指して、都内のみならず全国からこの街を目指してくる人も少なくない。ここではそんな個性を発揮する店舗を10件紹介しよう。ぜひ街歩きの参考にしてほしい。

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  • Things to do

個性あふれる街、高円寺。純情商店街、中通り商店街など商店街が縦横無尽に延びており、個人店が多いことでも有名だ。音楽、古着カルチャーが根強く、さまざまな身なりをした人たちが違和感なく街の景色に溶け込む。近年、商店街にはスペシャルティコーヒーにこだわるあか抜けたカフェが急増していたり、創作スパイスカレーシーンが盛り上がりを見せたりと、SNSを中心に若者のトレンド発信の情報源としても脚光を浴びている。

ここでは高円寺在住のライターが、住んでいる街の中だけで一日中楽しめるご近所ガイドプランを紹介しよう。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で遠出が難しい今、自分の地元や住んでいる街が持つ魅力を発見してほしい。

  • Things to do

絶大な人気を誇る吉祥寺の隣にある街、西荻窪。土曜日や日曜日になると快速電車は通過してしまうし、大きな商業施設やシネマコンプレックス、さらにはスターバックスもない。

しかし、そういったものがないからこそ、西荻窪は良いのだ。個人経営の店が多いため人と人との繋がりを感じられたり、ゆったりと流れる時間が人に合わせる必要はないと物語っていたり、生活感が滲み出ていたりと、この街は「西荻窪」という個性をしっかりと持っている。

そして、その個性があることによって、ディープな店や面白い店がとても多いのだ。ここでは、一度食べたら忘れられないカツ丼からトキメキがたっぷり詰まったショップ、時代を飛び越えられるような老舗の喫茶店、看板猫やフクロウと酒が飲める居酒屋、21時からオープンするリサイクルショップなど、西荻窪で足を運びたい20のヴェニューを紹介する。

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  • ナイトライフ
蒲田、夜の散歩ガイド
蒲田、夜の散歩ガイド

東京の南東、大田区の真ん中に位置する蒲田は、一見これといった特徴がない街だと思うかもしれない。しかし、この街には豊かな歴史やユニークでディープな店、素晴らしいレストランであふれているのだ。

かつて蒲田は、現在の原宿や渋谷と同じような流行の発信地だったことがある。戦前は映画の町として知られ、有名な松竹スタジオ(若き小津安二郎が監督デビューを果たした場所)があった。その後、松竹スタジオは1930年代後半に移転。戦後数十年にわたり、太田区の小規模工場が日本の大企業にとって重要な部品供給源となると、再び蒲田を中心とした商業活動が行われるようになり、これまでとは違った形で有名になった。

今日、蒲田エリアは活気のある店(大手手芸店のユザワヤ本店など)や黒湯、羽田空港にアクセスしやすいことなどで知られている。ここでは、蒲田に住むスタッフ2人のおすすめと取材を進めていく中で知り合った蒲田愛あふれる住人から聞いた、アフター5から楽しめる夜のディープスポットを紹介したい。

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