テラピンステーション
テラピンステーション(Photo: Kisa Toyoshima)
テラピンステーション(Photo: Kisa Toyoshima)

高円寺で過ごす24時間

スパイスカレー、行列ラーメン店、ストリートな古着屋など

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タイムアウト東京 >ご近所ガイド> 高円寺で過ごす24時間

個性あふれる街、高円寺。純情商店街、中通り商店街など商店街が縦横無尽に延びており、個人店が多いことでも有名だ。音楽、古着カルチャーが根強く、さまざまな身なりをした人たちが違和感なく街の景色に溶け込む。近年、商店街にはスペシャルティコーヒーにこだわるあか抜けたカフェが急増していたり、創作スパイスカレーシーンが盛り上がりを見せたりと、SNSを中心に若者のトレンド発信の情報源としても脚光を浴びている。

ここでは高円寺在住のライターが、住んでいる街の中だけで一日中楽しめるご近所ガイドプランを紹介しよう。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で遠出が難しい今、自分の地元や住んでいる街が持つ魅力を発見してほしい。

※新型コロナウイルス感染症対策の影響で営業時間は変動する可能性があるため、出かける際は公式情報を確認しよう

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一日をゆったり気持ち良く始めるなら、メーヴェコーヒーロースターズ(MÖWE COFFEE ROASTERS)へ行こう。平日は8時から開いていて、自家焙煎(ばいせん)で中いりに仕上げたスペシャルティコーヒーと、カリカリもっちりの絶品トーストが食べられる。

朝から明るくスタートしたいならインクコーヒー(INCredible COFFEE)もおすすめ。老若男女が憩う活気ある店で、陽気な店主と談笑しながら飲むカフェラテは格別だ。

食後は商店街を抜けて馬橋公園まで散歩してみよう。手入れされた樹木たちが緑々と茂り、池には大きなコイやカルガモがのどかに泳いでいる。

歩き疲れたころはちょうどランチの時間だろう。高円寺はラーメン激戦区としても知られているが、中でもおすすめは「極悪スメル」が売りの本場の博多ラーメンを提供するラーメン健太だ。行列ができる人気店で、店主が幼い頃に博多で慣れ親しんだという「くさ旨・シャバ系」の豚骨ラーメンは、一度味わえば癖になってしまうおいしさ。

ゆっくりテーブル席で楽しみたいなら、テキサス風アメリカ料理が食べられるTEX MEX DINER バーボンハウスへ行こう。メキシコ牛の本格ステーキや、アボカドを使ったヘルシータコスが食べられる。テイクアウトにも対応しているので、広場や公園などでピクニック気分を味わうのもいいだろう。

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午後

ランチの後は古着屋巡りに出かけよう。高円寺駅と新高円寺駅を結ぶルック商店街は、古着屋の宝庫。高円寺の古着はディープかつ安価なものが多いので、ぜひお気に入りの一点を探し当ててほしい。

ストリートカルチャーが好きな人は、スポットマン(SPOTMAN)がいちおし。良い意味で高円寺らしくない清潔感とセレクト感があり、若者でも手に取りやすい低価格設定はシティーボーイに推奨したい。店先には椅子が出ていて、服を言語に若者が憩うコミュニティースポットになっている。

夕方

高円寺には個性的な雑貨屋も多い。なかでも特におすすめしたいのが、テラピンステーション(TERRAPIN STATION)。店内には、サイケデリックで多国籍ながら量産できない雑貨が所狭しと並んでいる。眺めているだけであっという間に時間が過ぎてしまうだろう。2階はサロン兼ギャラリーになっており、不定期で楽しいイベントが開催されている。

ほかには、メキシコ雑貨をそろえるキオスコ(KIOSCO)も楽しい店だ。店主の遊び心とセンスが光る厳選されたおもちゃやアパレルなどが多数展開されている。オリジナル商品も魅力的なので忘れずに。

一休みしたいなら、雰囲気抜群のヨンチョウメ カフェ(YONCHOME CAFE)で休憩はいかが。ドラマのロケ地としても多く使われている老舗のカフェバー。高円寺駅南口を見下ろせる好立地ながら、店内はWi-Fiが完備されているので、ちょっとした作業にも重宝する。カプチーノを飲みながら、自家製ロールケーキやチーズケーキを楽しむのもいいだろう。

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高円寺でトレンドのスパイスカレーが食べたければ、スパイスカレー マントラ(MANTRA)で決まり。店主こだわりの創作カレーは、定番のチキンやキーマ、日替わりカレーなどがあり、横に添えられた副菜ももれなく絶品である。店内は清潔感があって、女性一人でも気軽に入りやすい。

高円寺民が普段使いするとっておきの店なら、ごはんや蝶(ひらり)がおすすめ。体が喜ぶ定食メニューが自慢で、メインの日替わり定食は肉料理と煮物などの小鉢が付いているほか、サラダもたっぷり入って、栄養満点だ。明るく朗らかな女将(おかみ)は「高円寺の母」的存在で、地元の人々に親しまれている。

夜の高円寺駅前に繰り出すと、たくさんの路上ミュージシャンに出くわすだろう。普段は早足で通り過ぎてしまう駅前や高架下で足を止め、耳をすませてみよう。「高円寺の女王」と呼ばれる、のうじょうりえの美しい歌声とアコースティックギターの音色が聴こえてくるはず。路上で彼女が奏でるオリジナル楽曲にうっとり浸ってみるのも、高円寺ならではの夜の過ごし方だ。

泊まるなら

眠りにつく最後まで高円寺を満喫したいなら、「泊まれるアート」がコンセプトのビーエヌエーホテル コウエンジ(BnA HOTEL koenji)がおすすめ。1階はフロントデスクバーになっており、宿泊客だけでなくさまざまな人々が飲みに来るローカルなハブだ。高円寺の多様なジャンルのクリエーターとつながれるのも同ホテルの魅力の一つ。「serendipity(思いがけない幸運や出会い)」がある高円寺のおすすめナイトスポットを満喫してほしい。一日の楽しかった思い出を傍らに、ぐっすりと眠ろう。

テキスト:シゲタ ツヨシ

ライタープロフィール

シゲタ ツヨシ(高円寺在住グルメライター)

高円寺在住グルメライター。Instagramフォロワー1万人。毎日ほぼ違う店で外食を行っている(750軒以上)。高円寺フリーペーパ『SHOW-OFF』に連載、『高円寺百貨店』などになどに記事を寄稿。ウェブグルメメディア『ツブサ、高円寺のミュージックマップ『World's End Garden運営。ウェブコンサルタントでもある。

色々な街で24時間過ごす……

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  • Things to do

 本記事は、月島、佃、勝ちどきエリアで朝から晩まで楽しむためのガイド。もんじゃの名店から、不思議な入り口の銭湯、スイーツ好き必見のベーグル店、気鋭の現代アートを観賞できるギャラリーなど、魅力をパンパンに詰め込んだ一日になっている。

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