みよし屋
Photo: Ryo Ekoda
Photo: Ryo Ekoda

荏原町でしかできない6のこと

新旧融合にして多国籍、「進化する下町」

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人口40万人を抱える品川区の中でも、独特の魅力を放つ荏原町。 都心へのアクセスもよい便利な街として閑静な住宅街が広がる一方、駅前には、中央通り、本通り、弁天通り、縁日通りの4つの通りで構成された荏原町商店街があり、下町な雰囲気もありながら、新店やコンセプト新たに生まれ変わった店など魅力的なヴェニューが軒を連ねている。

「進化する下町」荏原町で、懐かしさと新しさが織りなす独特の街の魅力を体感してみよう。

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  • 品川

みよし屋

みよし屋は、荏原町に新風を吹き込む注目のタコス店である。元マガジンハウスの編集者である4代目が、実家の蕎麦屋を大胆に改装し、新しいコンセプトで生まれ変わらせた。

外観はそば屋時代の趣を残しつつ、店内は開放的でモダンな空間に仕上げている。グラフィックデザイナーと制作したグッズなども販売しており、ポップな雰囲気が漂う。

タコスは、料理ユニットand recipeの山田英季が監修した自慢の一品だ。トウモロコシの粉を使ったトルティーヤに工夫を凝らした具材が乗っており、種類も豊富である。総菜や酒も楽しめ、気軽に立ち寄れるのも魅力。レモンサワーは客が自ら炭酸で割るスタイルを採用している。

オーナーは、現役のフリーランス編集者。内装、ロゴ、看板、商品レシピまで、仕事で築いた人脈のプロに依頼して作り上げ、まさに「店の編集者」としての才能を発揮している。店内には、オーナーが編集を担当した雑誌も置かれており、裏話を聞きながら読むのも一興だろう。

平日は地元の常連客、週末は遠方からの来店者でにぎわう。荏原町の新たなカルチャー発信地として、今後の展開が楽しみな店舗である。

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昭福屋

「昭福屋」は、招き猫コレクターの面川が5年前にオープンした招き猫専門店である。 店内には、数百体を超える招き猫がずらりと並び、独特の魅力的な空間が広がっている。大きさ、素材、カラーリングなど種類は多岐にわたり、企業のノベルティ招き猫や招き猫クリエイターによる手作りの一点ものまで、奥深い世界を堪能できる。

小型の招き猫は主に家庭用インテリアとして人気で、大型のものは店舗の入り口や店内に置く、商売繁盛用として購入されるという。右手上げは「福を招く」とされ金運アップに、左手上げは「人を招く」とされ集客に好まれる。

また店内には、面川のコレクションの一部である昭和のレコードや小さなフィギュアも販売しており、マニアを惹きつける品揃えとなっている。

ぜひお気に入りの一体との出合いを求めて、訪れてみては。

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新生湯

新生湯は、「動を楽しみ静に浸る銭湯」というコンセプトで設計された全国初の健康増進型銭湯。14種類・18の浴槽の中には、他の銭湯では見ることのない、10メートルの流水歩行型プールや洞窟風呂などを備えており、フィットネス感覚でウォーキングやエクササイズが楽しめる。

もちろん、サウナや炭酸泉など従来の銭湯の良さも残し、火照った体を露天スペースやサウナデッキで休めれば、心と体もリフレッシュできるだろう。

浴槽は男女週替わりで、季節に合わせた薬湯も楽しめると評判。また、地下から汲み上げた天然地下水100%の湯で、肌がしっとりと潤うのもうれしい。 自分にぴったりの入浴スタイルを見つけに来て、心も体も磨き上げてほしい。

  • カフェ・喫茶店
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ターキッシュ カフェ アンド バー ドアル

荏原町にトルコの茶やコーヒー、そして酒を気軽に楽しめるカフェバー、ターキッシュ カフェ アンド バー ドアル(Turkish Cafe & Bar Dogal)が2021年5月1日にオープン。営業形態も現地のスタイルにならい、昼休みをは挟まず、昼から夜まで同じメニューを提供する。

トルココーヒーやトルコチャイなどの喫茶メニューから、トルコワインや「ラク」と呼ばれる蒸留酒などの酒類までを豊富に取りそろえる(緊急事態宣言期間は、酒類の提供は行っていない)。トルコの伝統菓子であるパイのような食感の「バクラヴァ」やもっちりとしたスイーツである「ロクム」、ナッツ類のつまみも用意。喫茶メインの店なので、食べ物は基本的にお茶うけやつまみをラインアップしているが、気まぐれに本格的なトルコの料理を作ることもあるという。

店主のメテ・レシャット・キュプチュはトルコからの食品輸入業を手がけ、自分の舌で厳選した食品を扱っている。当初、荏原町では食材店のみ運営していたが、販売している食材を実際に味わえる場を作ろうと思い立ち、近くにカフェバーをオープンした。

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マルバツサンカク

2024年5月に荏原町に誕生した「マルバツサンカク」は、小料理屋跡を居抜きで改装し、台湾古民家をコンセプトにした点心居酒屋だ。広々とした店内のメインテーブルには、店主自ら台湾で買い付けたという幻想的な提灯が飾られており、写真に収めたくなるような幻想的な雰囲気に仕上がっている。

「梁山泊」と名付けられた12席の宴会専用個室も用意されており、複数人で来れば、趣のある落ち着いた空間の中でゆったりとした時間を過ごすこともできる。

店主は18歳から飲食業界に入り、恵比寿の創作中華料理店や三軒茶屋の点心バルなどでの修業を経て26歳で独立開業を果たした。地元のコミュニティに貢献したいという思いから、戸越銀座に近い荏原町エリアにこの店舗を構えたという。

この店の看板メニューは自家製点心で、特に「秋田SPF桃豚」を使用し、くちなしの実を練り込んだ「大黄豚シュウマイ」は一口食べれば上質な油の旨さが口いっぱいに広がる絶品だ。また、台湾茶葉を贅沢に使用した「洛神花茶ハイ」も人気メニューの一つ。さっぱりとした飲みごたえで、油を多く使う中華料理との相性が良い。

フードやドリンクは、他のお店では味わえないユニークで本格的なメニューが多く、訪れる人々を飽きさせない。店主は「地元の人たちはもちろん、遠方からもお客さんが来店してくれるよう、この店の点心を荏原町のトレンドにしたい」と語る。

  • 品川

メイプル

1981年に荏原町で喫茶店としてスタートした「メイプル」は、20年ほど前からスナックに業態を変更。地元の常連客や近くで働くサラリーマンの癒やしの場として地域に欠かせない店になっている。

ワンドリンク・お通し・カラオケ料金を含んで3,000円(時間無制限、税込み)という良心的な価格設定が魅力。店内は広く、テーブル席が5つあるので宴会にも最適だ。

ただ、この店の真の魅力は13歳の看板猫、チャンプである。おすわりやお手ができるこのスーパーキャットは、時折客席に現れては接客をこなす。チャンプ目当ての客も多く、ボトルキープならぬ「チャオチュールキープ」ができる。チャンプの写真入りライターもタイミングがあればゲット可能だ。

ガッツリ食べたい人には、ママ特製のおでんやサラダ、安心する味の煮込み料理などが別料金で用意されているので、一人でも気軽に立ち寄りやすい。 ママとチャンプの温かいもてなしに癒やされに、一度足を運んでみては。

東京をエリアごとに楽しみたいなら……

  • Things to do

東京都心にほど近く、家賃が比較的安価な東京東側には、下町情緒を色濃く残す老舗と、こだわり抜いた個性的なお店が軒を連ねている。特に主要駅の北千住駅周辺は、そんな魅力的なお店が多く集まるエリアだ。

一方で、北千住には実に5つもの大学があり、学生のにぎわいを感じられる街でもある。新進気鋭の店も次々と誕生しており、北千住は下町とモダンの魅力が入り交じる、活気に満ちた街となっている。

この記事では、レトロな喫茶店やスナック、風変わりなバーや新しくできた雑貨屋やカフェ、ベトナム料理店など、王道から変わり種まで、さまざまな北千住のスポットを20件紹介する。

  • Things to do

国立市の南側に位置するJR南部線「谷保」駅周辺は、昔ながらの街並みや住宅街のイメージが強いが、このエリアはここ数年で大きな進化を遂げている。

さまざまな店が集うシェア商店「富士見台トンネル」を筆頭に、スタイリッシュなカフェやZ世代が手がけるネオスナック、アートや雑貨も楽しめる書店など、若手が手がけるいい店が続々と増えているのだ。ここではそんな近年注目のエリアの楽しみ方をお届けしたい。

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5月上旬はネモフィラの花が咲き誇るなど季節ごとに見どころがあり、都内から多くの人が集まる「国営昭和記念公園」がある駅として有名な街、立川。「イケア 立川」があるほか、映画好きなら、爆音上映を世に広めた立役者である「シネマシティ」もよく知るところだろう。

2020年には大型ライブハウスを併設した未来型の文化都市空間「グリーンスプリングス」が誕生し、一気にあか抜けた感もある。その進化は2023年もとどまるところを知らない。

ここでは、近年急速に盛り上がりを見せている立川の中でも、ホットなスポットを5つ紹介しよう。アート、憩い、食、ショッピングといずれもローカルな魅力を残しつつも、ハイクオリティーな場所ばかり。ぜひ「ハイローカル」な街を探索してほしい。

  • Things to do

江東区にある古き良き人情街、亀戸。近年「カメイドクロック」やアトレのリニューアルなど、駅前が様変わりして、現代的な面とレトロな要素を兼ね備えた街へと変わりつつある。

有名グルメをいくつも輩出している食通エリアでもあり、亀戸グルメの代名詞ともいえる「亀戸ホルモン」と「亀戸餃子 本店」は行列必至だが、並ぶ価値は十分にある。甘味ならば「船橋屋」のくず餅を堪能してみてもいいだろう。

ここでは、新名所「カメイドクロック」はもちろん、老舗の新名物である味噌を使った絶品プリンや、元キャバレーの内観が雰囲気抜群の中華料理店、地域に愛されるアートギャラリーなど、同エリアの魅力的なスポットを5つ紹介しよう。

4月から5月にかけては、都内随一の名所といわれる亀戸天神のフジの花が見頃を迎える。併せてぜひ散策の参考にしてほしい。

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山手通りと玉川通りが交差する場所に位置する池尻大橋は、ほどよく力の抜けた空気を放ちつつも、クリエーターやデザイン関係のオフィスも多く、感度の高い店が点在するエリアだ。 著名人がお忍びで訪れる秘密基地のような飲食店や店舗がいくつもあり、最近は個性的な新鋭店が増えるなど、ますます目が離せなくなっている。

そんな独自のカルチャーを形成する池尻大橋で、体験すべき20のことを紹介。東京カルチャーの発信地となっているカフェ、世界を視野に入れた熱燗専門店まで、選りすぐったショップの中から自分だけのお気に入りを見つけてみよう。

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