みよし屋
みよし屋は、荏原町に新風を吹き込む注目のタコス店である。元マガジンハウスの編集者である4代目が、実家の蕎麦屋を大胆に改装し、新しいコンセプトで生まれ変わらせた。
外観はそば屋時代の趣を残しつつ、店内は開放的でモダンな空間に仕上げている。グラフィックデザイナーと制作したグッズなども販売しており、ポップな雰囲気が漂う。
タコスは、料理ユニットand recipeの山田英季が監修した自慢の一品だ。トウモロコシの粉を使ったトルティーヤに工夫を凝らした具材が乗っており、種類も豊富である。総菜や酒も楽しめ、気軽に立ち寄れるのも魅力。レモンサワーは客が自ら炭酸で割るスタイルを採用している。
オーナーは、現役のフリーランス編集者。内装、ロゴ、看板、商品レシピまで、仕事で築いた人脈のプロに依頼して作り上げ、まさに「店の編集者」としての才能を発揮している。店内には、オーナーが編集を担当した雑誌も置かれており、裏話を聞きながら読むのも一興だろう。
平日は地元の常連客、週末は遠方からの来店者でにぎわう。荏原町の新たなカルチャー発信地として、今後の展開が楽しみな店舗である。