意思決定の場に当事者を
2020年の「ジェンダーギャップ指数*」で、日本は149カ国中、121位と過去最低を更新した。足を引っ張っているのは、経済参画と政治参画の分野だ。
「先日、面白い事例を見つけました。『ピルとバイアグラから見るジェンダーギャップ』というのですが、日本でピルが導入されたのは、欧米から約40年遅れの1999年。一方、バイアグラは1998年にアメリカで爆発的な人気を誇った翌年、わずか半年という異例の短期審査で日本に導入されている。女性の権利がなかなか認められない原因の一つとして、大事な意思決定の場に当事者である女性がいなかったことが言えるのではないか。男性に悪気があるわけではなく、構造的にゆがみがあることが、そもそもの問題だと思っています」と杉山は語る。
今年4月にオンライン開催した『東京レインボープライド』のテーマを、杉山たちは「声をあげる。世界を変える。Our Voices, Our Rights.」とした。