性的マイノリティーを取り巻く環境を改善し、全ての人が平等であることが当たり前の未来にしようと世界が動いている今、多くの都市がLGBTQ+の人々に配慮した環境づくりを行い、訪れる旅行者にとってより魅力的な街になろうと最善の方法を模索している。西日本最大の街で、8つの⾃治体が同性パートナーシップ制度を実施している大阪もその一つだ。
特に、2018年にLGBTQ+ツーリズムの普及に取り組む旅行業団体International LGBTQ+ Travel Association (IGLTA)に加盟した大阪観光局は、アフターコロナや『2025年日本国際博覧会』の開催を見据え、LGBTQ+ツーリズムへの取り組みを積極的に実施。
例えば、2021年7月にスタートさせた『OPEN ARMS PROJECT』では、地域の観光関連事業者やLGBTQ+ツーリズムのプロフェショナルとタッグを組み、大阪ならではの新しい観光体験プログラムを開発し世界に発信するほか、LGBTQ+の理解を深めるワークショップ研修などにも力を入れている。
大阪観光局理事長の溝畑宏は「LGBTQ+への取り組みや受け⼊れは、世界の各都市では⾮常にスタンダードなことであり、 特に国際観光都市においては⼤変重要なもの。大阪が世界で一番LGBTQ+フレンドリーな都市になれるよう目指していきます」とコメントを寄せているが、今まさに大阪は、新しい多様性を体現した都市になろうと進化を続けているのだ。
ここでは、大阪観光局の思いに賛同している事業や施設のなかから、「体験」と「滞在」の2つの視点でピックアップした5つのヴェニューを紹介する。