中岳
Photo: Kisa Toyoshima中岳火口周辺
Photo: Kisa Toyoshima

阿蘇山上エリアでしかできない5のこと

火口周辺や草原の中に身を置き、大自然の息吹を感じる

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現役の火山である「中岳」の火口見学ができることで知られる阿蘇山上エリア。放牧された馬が見られる「草千里ヶ浜」の草原や、初心者でも登りやすい「杵島岳」など、雄大な自然が広がっている。

「阿蘇火山博物館」では、こうした自然を舞台にしたフィールドワークも実施しており、参加すれば阿蘇という地をより深く知ることができるだろう。充実した展示やユニークなスタッフが案内してくれる博物館内も見逃せない。

さらに、「草千里珈琲焙煎所」では、草千里ヶ浜を見渡しながらコーヒーブレイクもできる。日々の喧騒(けんそう)を忘れ、大自然の中で身も心も解放してみては。

より豊かな「阿蘇旅」を満喫したい人は、「阿蘇火山博物館」のLINE公式アカウントの「友だち追加」も忘れずに。博物館の最新情報のほか、阿蘇市や南阿蘇エリアのおすすめスポットも多数掲載している。

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阿蘇火山博物館でしかできない10のこと

  • カフェ・喫茶店

グラス ランド

「阿蘇火山博物館」の1階にあるカフェ。「コスタコーヒー」をはじめ、阿蘇牧場の「ASO MILK」で作った「ミルクソフトクリーム」や「ミルクフロート」、高菜シードを使ったマスタード「阿蘇たかなマスタシード」がくせになる「阿蘇たかなドッグ」など、地元食材を用いた軽食も提供している。

注目は「阿蘇たかなチャーハン 炙りチャーシューのせ」だ。阿蘇名物である「阿蘇たかな漬」をたっぷり入れたチャーハンに、じっくり煮込んだ自家製チャーシューを乗せたボリュームたっぷりの一品で、黒マー油の香りに食欲がそそられる。大盛りにすることもできるので、周辺アクティビティを楽しんだ後にガッツリと楽しむのもいいだろう。

また、フレンドリーなスタッフが多く、阿蘇のおすすめスポットや登山情報などを案内してもらうこともできる。より充実した旅にしたい人は、ぜひこの土地のプロにぜひ声をかけてみよう。

店内には、阿蘇土産物を扱うショップスペースも併設。Wi-Fiも完備されているので、バスの待ち時間にも利用しやすい一軒だ。店は臨時休業する場合もあるので、訪れる際は事前にチェックしてほしい。

  • ミュージアム

阿蘇火山博物館

27〜29万年前の巨大噴火でできたカルデラの中という、世界でも希少な環境にある博物館。阿蘇の火山はもちろんのこと、日本国内や世界、さらには宇宙まで、火山というものを深く学べる。

ディープな展示内容にハードルの高さを感じる場合は、赤いベストを着たガイドスタッフに声をかけてみよう。マニアックな内容をカジュアルに話してくれたり、参加者に質問を投げかけながら説明してくれたりするので、理解が深まるのとともに、いつの間にか火山が身近に感じられてくる。通常、ガイドは事前予約制だが、予定の空いているスタッフに運良く出合えたら解説をしてくれることもあるそうだ。

注目は、阿蘇火山の生い立ちを解説するレトロなジオラマ。これは、1984年公開の「ゴジラ」をはじめとした数々の作品で、特撮美術監督・デザイナーとして活躍した井上泰幸が手がけたもので、現在、この規模感で井上の作品が楽しめるのは日本でここだけなのだそう。特撮ファンならば、ぜひ一度は見ておきたい。

そのほか、この環境ならではの雄大な自然を舞台にしたフィールドワークやイベントなども実施。大自然の中に身を置きながらさまざまな話を聞くことで、「自然との共生とは一体何か」ということを自分の体で体感できる。

入館直前でも購入できる、お得な「阿蘇火山博物館早割チケット」もある。

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  • Things to do

草千里ヶ浜

阿蘇を代表する観光スポットの一つ。烏帽子岳の北麓に広がる見渡す限りの草原に、そこを自由に歩く馬たち......。目の前に広がる牧歌的な景色はまさに非日常的で、一歩足を踏み入れれば、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気分だ。

現在の穏やかな姿からは想像できないかもしれないが、実は「草千里ヶ浜」は約27000年前に噴火した火口。雨が降った後に見られる2つの水たまりは、火口跡に雨水がたまったものである。

旅の思い出をより深めたいのならば、この草原の中で乗馬体験をしてみるのがいい。草千里ヶ浜内にある「阿蘇草千里乗馬クラブ」では、係員の引き馬で草原を散策するアクティビティを提供している。普段着で参加できるほか、約5分間で楽しめるコースもあるので、観光の合間に気軽に体験できるのもうれしいところだ。12〜2月は休業で、天候の悪い日は実施していないこともあるので、詳しくはウェブサイトをチェックしよう。

春から夏に見られる緑の草原や、野焼き(例年3月に実施)後のわずかな期間にだけ出合える真っ黒な草原など、季節によって異なる表情をのぞかせるのもまた魅力。何度か足を運んで、その季節ならではの景色もぜひ楽しんでみてほしい。

  • カフェ・喫茶店

草千里珈琲焙煎所

烏帽子岳の北麓に広がる大草原......。そんな阿蘇を代表する観光スポットの一つ、草千里ヶ浜を見渡せる場所に、2021年9月にオープンしたコーヒーショップが「草千里珈琲焙煎所」だ。熊本市内にある人気のコーヒー豆店「珈琲回廊(コーヒーギャラリー)」がプロデュースしている。

店内には焙煎(ばいせん)所も併設されており、スタイリッシュな空間へ足を踏み入れると、コーヒー豆のいい香りがふわっと漂う。エスプレッソのおいしさが印象的な「ラテ」や、注文が入ってから1杯ずつ淹れられる「ドリップコーヒー」のほか、「抹茶ラテ」や「チャコールラテ」、デカフェのコーヒーなど、さまざまな人が交わるこの場所ならではのメニューの幅広さも印象的である。

コーヒーショップの隣には、オリジナルグッズや阿蘇の土産物を扱う「山ノ駅物産館」と、アイスクリームショップの「ニュー アイスクリーム ショップ」もある。どちらも草千里珈琲焙煎所の系列店なので、併せて訪れてみてほしい。

ドライブで訪れた人や、周辺アクティビティを楽しんだ人たちの憩いの場として、連日多くの人でにぎわう同店。雄大な自然を背景に、おいしいコーヒーでほっと一息ついてみては。

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  • Things to do

杵島岳

「根子岳」「高岳」「中岳」「烏帽子岳」「杵島岳」で形成される阿蘇五岳の一つ。約3500年前の噴火によってできた火山で、山頂には火口壁の上をぐるっと歩いて回ることのできるコースもある。

標高は1326メートルなので、「阿蘇火山博物館(標高1150メートル)」の駐車場奥にある小道から、約1時間ほどで登頂することができる。カルデラの北外輪山や中岳、草千里ヶ浜、米塚など、360度に広がる絶景を堪能できるのは、まさにこの場所にたどり着いた人の特権だ。

登山時間の短さに加え、坂道や階段が整備されていることから「スニーカーで登れる山」といわれることもあるが、決して侮るなかれ。山の天気は変わりやすいので雨具は必須だし、人によってはトレッキングポールがあると便利だと感じるくらいに坂道や階段も急だ。初心者でも登りやすい山ではあるが、緊張感は忘れずに登山を楽しんでほしい。

「阿蘇火山博物館」の1階にある「阿蘇山上ビジターセンター」では、土・日曜日・祝日限定でレインウエアや長靴、トレッキングポールなどのレンタルも行っている。軽装で訪れてしまった人は、事前に立ち寄るのもいいだろう。

もっと阿蘇を満喫したいなら……

  • Things to do

阿蘇という地は、27〜29万年前の大噴火でできたカルデラの中に人々の生活があるという、世界でも珍しい場所だ。1000メートル級の外輪山が作り出す非日常的な絶景に、千年以上前から維持されてきた草原、そして雄々しくそびえ立つ阿蘇五岳……。まさに日本の中でも指折りの「地球のエネルギーが感じられる場所」といえるだろう。

ここでは、南阿蘇エリアにフォーカスを当てて、この大自然を吸収できるスポットを紹介。本来の姿のまま守られ続ける美しい自然を肌で感じ、この大地を味わって、これら自然とともに生きる未来のヒントを得られるような旅を5つの切り口で提案する。

ちなみに、観光で同エリアを訪れる場合、レンタカーや観光タクシーの利用が圧倒的に便利だ。しかし今回は、2023年7月に熊本地震から7年ぶりに全線で運行が再開した南阿蘇鉄道沿いのスポットを中心にピックアップしている。週末はトロッコ列車も運行しているので、もしタイミングが合えば、南阿蘇鉄道での移動を体験してみるのもおすすめだ。

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  • Things to do

阿蘇神社」のある一の宮町という場所は、おいしい地下水が噴出する「清泉の町」として知られている。神社に湧き出る「神の泉」をはじめ、この辺りの家ではそれぞれに湧き水を持っているというから驚きだ。

全国的にも珍しい阿蘇神社の「横参道」へと続く「阿蘇一の宮門前町商店街」には、それぞれの湧き水を訪れた人々へおすそ分けしようと設置された「水基(みずき)」という湧水の水飲み場が点在する。今でこそ多くの観光客が訪れる阿蘇一の宮門前町商店街だが、数十年前までは地元の人のみが利用するような静かな商店街で、商店街を盛り上げようと誕生したのがこの水基なのである。

ここでは、阿蘇神社の参拝前後に楽しみたい5つのコンテンツを紹介。水基巡りをはじめ、この土地ならではの食べ歩きフードや、ほっと一息つけるノスタルジックなカフェなど、清泉の町を堪能してほしい。

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  • Things to do

27〜29万年前の巨大噴火でできたカルデラの中という、世界でも希少な環境にある「阿蘇火山博物館」火山博物館と聞くと、一見マニア向けの施設のように感じられるかもしれないが、ここは一味違う。

もちろん、火山にまつわる展示はかなり充実しているので、火山を深く学びに行くにはうってつけだ。しかしそれだけでなく、好奇心をじわじわと広げてくれるユニークなガイドスタッフがいたり、この環境ならではの雄大な自然を舞台にしたフィールドワークを企画していたりと、ふらっと訪れても、火山をあまり知らなくても、不思議と楽しめる面白い場所なのである。

ここでは、遊び心とチャレンジ精神にあふれる阿蘇火山博物館の魅力を10の切り口で紹介する。「こんな楽しみ方ができるのか」というポイントもしっかり押さえているので、興味を持った人は、ぜひ阿蘇旅行のプランに加えてみてほしい。楽しみながら新しい発見と学びが得られるこの博物館を訪れれば、きっとより豊かな「阿蘇旅」となるだろう。

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  • Things to do

美術館や博物館など、その場所ならではの個性が光るオリジナルグッズはどうしても手に取ってしまうもの。この「阿蘇火山博物館」もまた、遊び心にあふれるアイテムを多く取り揃える博物館だ。

ここでは、20〜30種類あるオリジナルグッズの中から、ぜひ手に入れたい商品を5つ厳選して紹介。自分用や誰かへの土産として、お気に入りを手に入れよう。

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