「根子岳」「高岳」「中岳」「烏帽子岳」「杵島岳」で形成される阿蘇五岳の一つ。約3500年前の噴火によってできた火山で、山頂には火口壁の上をぐるっと歩いて回ることのできるコースもある。
標高は1326メートルなので、「阿蘇火山博物館(標高1150メートル)」の駐車場奥にある小道から、約1時間ほどで登頂することができる。カルデラの北外輪山や中岳、草千里ヶ浜、米塚など、360度に広がる絶景を堪能できるのは、まさにこの場所にたどり着いた人の特権だ。
登山時間の短さに加え、坂道や階段が整備されていることから「スニーカーで登れる山」といわれることもあるが、決して侮るなかれ。山の天気は変わりやすいので雨具は必須だし、人によってはトレッキングポールがあると便利だと感じるくらいに坂道や階段も急だ。初心者でも登りやすい山ではあるが、緊張感は忘れずに登山を楽しんでほしい。
「阿蘇火山博物館」の1階にある「阿蘇山上ビジターセンター」では、土・日曜日・祝日限定でレインウエアや長靴、トレッキングポールなどのレンタルも行っている。軽装で訪れてしまった人は、事前に立ち寄るのもいいだろう。