阿蘇を代表する観光スポットの一つ。烏帽子岳の北麓に広がる見渡す限りの草原に、そこを自由に歩く馬たち......。目の前に広がる牧歌的な景色はまさに非日常的で、一歩足を踏み入れれば、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気分だ。
現在の穏やかな姿からは想像できないかもしれないが、実は「草千里ヶ浜」は約27000年前に噴火した火口。雨が降った後に見られる2つの水たまりは、火口跡に雨水がたまったものである。
旅の思い出をより深めたいのならば、この草原の中で乗馬体験をしてみるのがいい。草千里ヶ浜内にある「阿蘇草千里乗馬クラブ」では、係員の引き馬で草原を散策するアクティビティを提供している。普段着で参加できるほか、約5分間で楽しめるコースもあるので、観光の合間に気軽に体験できるのもうれしいところだ。12〜2月は休業で、天候の悪い日は実施していないこともあるので、詳しくはウェブサイトをチェックしよう。
春から夏に見られる緑の草原や、野焼き(例年3月に実施)後のわずかな期間にだけ出合える真っ黒な草原など、季節によって異なる表情をのぞかせるのもまた魅力。何度か足を運んで、その季節ならではの景色もぜひ楽しんでみてほしい。