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Photo: Keisuke Tanigawaマリトッツオ『ジャンドゥージャ&ブラッドオレンジ』(左)、『リモーネ』(右)| Nansuca Pansuca
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、マリトッツォ 10選

原宿や三軒茶屋、代々木上原など定番店から個性派ベーカリーまで

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テキスト:坂本リエ

2021年の流行スイーツといわれ、ジワジワと話題になった「マリトッツォ」。ブリオッシュ生地にクリームがたっぷりと挟まれているローマ発祥の伝統スイーツである。本場では朝にカプチーノと一緒に食べるのが主流だが、日本では断面が美しく見た目がSNS映えすると、人気になっている

ここ数月で取り扱う店舗が増え、伝統的なものからそれぞれの店のオリジナルな味わいまでを楽しめるようになったそこで今回は、イタリア食材店で買えるおすすめの本格マリトッツォ5選と、店舗ごとのこだわりが色濃く出ているベーカリーの個性派マリトッツォ5選の、合わせて10選を紹介する。

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イタリア食材店のおすすめマリトッツォ

  • 代官山

プリンチ®はミラノに本店を構え、本場のイタリアの食文化そのものを楽しめるイタリアンベーカリーだ。

2019年2月、中目黒にオープンしたスターバックス リザーブ® ロースタリー 東京に併設されて話題となった。ブレックファストからディナーまで時間帯によってメニューが変わる面白い業態である。

プリンチならではの商品は、クリームの中にベリーソースを入れた『マリトッツォ ランポーネ&フラーゴラ』。ストロベリーピューレとラズベリーピューレを合わせた甘酸っぱい味わいに、トッピングのラズベリーパウダーがアクセントになっている。

チョコレートのプレートには「プリンチ®」 のロゴ。見た目が華やかで思わず写真に収めたくなるだろう。

  • イタリア料理
  • 原宿

イタリアの食文化に出合えるイータリー(EATALY)は、トリノに本店を構えるイタリア食材専門店だ。 原宿店はレストランにマーケットが併設されている。

ここでは、石臼(うす)引きの伝統製法で作られたムリーノ マリーノの小麦粉を使用した、本格派マリトッツォが食べられる。オレンジの風味がほんのりと香る自家製生地は、生クリームとの相性抜群。

一番人気は定番の『マリトッツォ パンナ』にスライスしたイチゴをトッピングした『マリトッツォ フラーゴラ』。クリームとイチゴの爽やかなハーモニーが広がる。

丸の内店では、限定商品の『マリトッツォ ティラミス』がほろ苦く大人な味で人気だ。

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  • ショッピング
  • 食料品店
  • 白金

2019年にオープンした、イタリア食料雑貨店ドロゲリア サンクリッカ(Drogheria Sancricca)。白金高輪駅から徒歩5分のところに、まるでイタリアに来たかのような外観が現れる。内装にもこだわっていて、照明や床のタイル、インテリア、エスプレッソマシンは全てイタリアで買い付けてきたもの。 

『マリトッツォ ドルチェ』は毎朝8時と13時に焼き上がる。マリトッツォといえば丸い形だが、同店のものはマルケ州の伝統的なボート型。ヘーゼルナッツチョコクリーム、カスタード、ホワイトチョコレートが隠し味となったホイップクリームが挟まれている逸品だ。個数制限があるので、予約することをおすすめする。

  • 白金台

ローマ発祥の切り売りピザと厳選素材で作ったジェラートが食べられる店。イタリアンスタイルのカフェ、 ジェラテリア、バールとして一日中楽しむことができる貴重な一軒だ。

同店では2017年9月にオープンして以来、マリトッツォを常時販売している。メニューは『生クリーム』のほかに、『たっぷりたまごサラダ』『ブッラータチーズとアンチョビ』『コッパ・アーティチョーク・ルッコラ』『生ハムバター』といった総菜系のマリトッツォを用意。甘いものが苦手な人も楽しんでほしい。注文が入ってから作るので、いつでも出来たてが味わえる。

ほとんどのメニューはテイクアウトできるため、家庭で楽しむのもいいだろう。

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  • ショッピング
  • ベイカリー・パン屋
  • 日本橋

1833年創業。ミラノに本店を構える高級食料品店がペック(PECK)だ。1986年に日本橋高島屋にオープンして以来、ここ日本でも人気を博している。

定番商品は、オレンジピールが入ったブリオッシュに甘さ控えめの生クリームが挟まれた『プレーン』(281円)。トップには粉糖がたっぷりとかかっている。

女性に人気なのは、軽い口当たりのピスタチオクリームに、クラッシュしたピスタチオがトッピングされた『ピスタチオ』(321円)。ペックのロゴが入ったチョコがアクセントになっている。ほかの店と比べて安価に手に入るのもうれしい。

東京では日本橋のほか、新宿、玉川高島屋でも購入できる。

ベーカリーの個性派マリトッツォ

  • ベイカリー・パン屋
  • 原宿

2019年4月に裏原宿でオープンして以来、大人気のベーカリー。原宿駅から10分ほど歩くとカラフルな外観ですぐにそれと分かる。

同店のマリトッツォは、小ぶりなブリオッシュにたっぷりとクリームが入っていて、クリームが主役なのがすぐに分かる。味は3種類あり、一番人気はピスタチオクリームを挟んだ上に、細かく刻んだピスタチオをあしらった『ピスタッキオ』。エディブルフラワーのトッピングが映える『リモーネ』もSNS映えすると若い女性に人気とのこと。

ほかでは珍しい『ジャンドゥージャ&ブラッドオレンジ』はチョコレートクリームにブラッドオレンジソースが入っていて、ほどよい苦味が大人な味わいだ。

確実に手に入れたければ予約していくのがおすすめ。公式Instagramで注文できる。受け渡しは14~18時の間だけなので注意しよう。

  • ショッピング
  • ベイカリー・パン屋
  • 田園調布

大阪発祥の高級食パン専門店嵜本(さきもと)は2021年6月4日から、東京の店舗(田園調布、新宿)でマリトッツォの販売を開始した。

一番人気は『極生”ミルクバター”マリトッツォ ストロベリー』。22時間以上もの時間をかけて焼き上げたもっちりとしたパン生地に、イチゴのコンフィチュールとサワークリームを使用したホイップクリームを挟み、仕上げにイチゴのスライスがトッピングされている。

特製ピスタチオホイップクリームを挟み、ローストピスタチオをたっぷりとトッピングした『極生"ミルクバター”マリトッツォ ピスタチオ』も女性客から支持が厚い人気メニューとのこと。ぜひ味わってほしい。

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  • 代々木上原

奥渋谷に店舗を構えるブーランジェリー&カフェ マンマーノは、パリ16区の雰囲気が漂う外観がおしゃれな一軒。パリの五つ星ホテル、ホテル・ ド・クリヨンで経験を積んだシェフの腕が光るパンが並んでいる。

旬のフルーツと組み合わせたマリトッツォは、『抹茶』と『和紅茶』(760円)の2種。1日4個までの限定販売で、価格もほかの店舗が500円前後という相場に比べて割高なためややハードルが高い。しかし、その理由は食材や製法にこだわり抜いているから。

自家製生クリームチーズホイップと自家製バニラカスタードクリーム、さらに、抹茶または和紅茶を混ぜた特製のホイップを、北海道産小麦で作ったしっとり感のあるブリオッシュ生地に挟んでいる。また、和三盆糖を使用することによって甘過ぎない仕上がりに。確実にゲットしたいなら前日までに電話予約がおすすめだ。

  • カフェ・喫茶店
  • 蒲田

表参道にある人気ベーカリーカフェ、パンとエスプレッソとの系列店。蒲田の牧田総合病院内に2021年3月にオープンしたばかりだ。国産小麦を100使用し、グルテンフリー、糖質オフといった、素材にこだわった柔らかなパンが並ぶ。

この店では、糖質70%オフの生地に低糖質な生クリームを挟んだ、ヘルシーなマリトッツォを提供している。健康志向やダイエットしてる人でも手を出しやすいスイーツだ。ボリューミーだが、クリームが重たくないあっさりとした軽い食感が特徴的。

種類は『糖質オフマリトッツォ』と『粒あんマリトッツォ』の2つ。毎日11時30分~12時ごろに販売されるそうなので、狙いをつけて訪れよう。

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  • ショッピング
  • 原宿

生クリーム専門店、ミルクの新ブランド『ミルクベーカリー』が、原宿に2021年3月26日にオープンした。生クリーム専門店だからこそできる「本当においしい生クリームパン」をコンセプトに、パティシエとパン職人が共同開発したベーカリーメニューが並ぶ。異なる乳脂肪分の生クリームをオリジナルブレンドして、空気を含ませ、ふんわりと滑らかな仕上がりにしている。

同店はマリトッツォ専用のパン生地を開発。もっちりとした食感でクリームによく絡む。北海道根釧地区の濃厚生クリームを使い、隠し味にカスタードを少し混ぜてコクを出しているのがポイントだ。

『スタンダード』と甘酸っぱいストロベリークリームの入った『ストロベリー』、レモンの粒々感が楽しめる『レモンマリトッツォ』の3種から選べる。流行最先端の原宿でマリトッツォを楽しんでみては。

東京でスイーツを楽しむ

  • レストラン

「これらのケーキは、自分が生まれる前から店のショーケースに並んでいるんです」。近江屋洋菓子店の5代目店主、吉田由史明が語った一言にこの店が持つ歴史の重みが詰まっていた。1884年(明治17年)に神田の地で創業した近江屋洋菓子店。3代目が建てたというこのビルも60年間同店を支え続けてきたが、老朽化により一時閉店。約2カ月間の修繕工事ののち、2021年5月24日に晴れてリニューアルオープンを果たした。

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  • カフェ・喫茶店

パフェの定義は国や人により異なるが、日本では背の高いグラスにアイスクリームやフルーツ、生クリームを重ねたものをイメージする人が多いだろう。フランス語で「完璧」を意味する名前の通り、美しさと美味しさを兼ね備えたパフェは、デザートの王者として甘党の心をつかんで離さない存在だ。

ここではフルーツを使用したパフェに絞り、老舗のフルーツパーラーから、青果店に併設されたレトロな店、独創性あふれるカフェレストランなど、タイムアウト東京が推薦する15軒を紹介する。

フルーツの王様と名高いメロンは初夏が旬。品種にもよるが、5月から7月にかけて一番みずみずしく実り、ラグジュアリーホテルのアフタヌーンティや人気のカフェでも旬を祝うような限定メニューが百花繚乱(りょうらん)だ。

中にはメロンを丸ごとくり抜いた豪華な杏仁豆腐もある。果実そのもののジューシーさを生かしたケーキやサンドイッチはもちろん、前菜や果汁の入ったカレーなどバリエーション豊かで、メロン尽くしの奥深さに驚くはず。この季節だけの限定メロンスイーツをぜひ味わおう。

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