日本では珍しい内モンゴル料理を食べてほしい
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ニキはフフホト出身の30歳、キョーキョーは中国湖北省出身で夫が内モンゴル出身の28歳だ。キョーキョーの夫がニキと同じ内モンゴルにある大学出身だったことから2人は知り合いに。2人とも日本が大好きで、何度も観光で訪れたことがあり、住みやすい場所だと感じていたことから日本行きを決めた。
日本で働きながら中国の動画プラットフォームで旅行系動画の配信を行っていたが、仕事がひと段落ついたタイミングで、2人にとっての夢だった自分の店を開くことを決意したという。
「当初は、調理が比較的簡単な『滷味(アヒル肉などを使った漢方煮込み)』の店を考えていました。しかし、味が独特なので、中国人のお客さんが主なターゲットになってしまいます。さらに、すでに東京には多くの専門店がありました」とニキは語る。
「どうしようかと考えていたところ、東京には私の故郷・内モンゴルの料理を食べられる店が少ないことに気付き、これはチャンスだなと。さらにコロナ禍で帰国できなくなってしまった中国人にも食べてほしいと思い、この店を開くことにしました」
「中でも、シューマイなら日本人のお客さんにも受け入れられるのではないかと考えたのです」(キョーキョー)
たまたま知り合いの店が撤退して場所が空いたため、御徒町に出店することに決定。5月ごろから開店準備をスタートさせた。