麻布十番駅から徒歩1分、1932年(昭和7年)創業の老舗のカフェ。あんみつやプリンなどのスイーツのほか食事メニューもそろう。 なかでもパンを使ったメニューが目玉で、関西風のだしを使った卵焼きを挟んだ『玉子サンド』は大人気。都内の百貨店では、このサンドイッチだけを販売する専門店も出店している。マヨネーズソースとマスタード、和風のだし巻き卵、パンの組み合わせは意外な相性の良さで、洋食なのに和食を食べているような不思議な気分になるが、さっぱりした後味が心地よく、つい手が伸びてしまう。 百貨店内の『玉子サンド』の専門店で購入できるが、夕方早めに売り切れてしまう店もあるので注意を。
日本人にとって「タマゴサンド」と言えば、思いつくのはゆで卵をつぶしてたっぷりのマヨネーズで和え、パンに挟んだもの。海外では目玉焼きや、ゆで卵をスライスして挟んだり、乗せたりするのが主流で、このつぶしマヨネーズスタイルは日本独自の料理だと言えるだろう。
そしてさらに近年、日本発のタマゴサンドの第2世代が登場し、静かなブームになっている。こんがり焼いただし巻き卵を、バター、カラシ、マヨネーズ(ただし量は控えめ)と合わせてパンに挟む「厚焼きタマゴサンド」と呼ばれる新型サンドイッチだ。
ふわっとした口当たりのだし巻き卵を、柔らかいパンと一緒にかぶりつく瞬間はたまらない。甘めでジューシーな卵の味と、バターやマヨネーズの塩気がきいたパンの組み合わせは絶妙だ。従来のマヨネーズスタイルのタマゴサンドとはまた別の深い魅力がある。都内で人気の厚焼きタマゴサンドを提供する店6軒を紹介する。