原宿にあるハンバーガー専門店フェローズ(FELLOWS)は2005年に駒沢で創業。2011年に現在の場所に移転した。東京のグルメバーガー界ではなかなかの重鎮だ。まず同店の特徴として挙げられるのが、炭火焼きのパティだろう。一般的な鉄板での調理よりも技術が必要で手間もかかるが、炭火にしか出せない香ばしさは、ハンバーガーファンの心を掴んで離さない。パティのこだわりは炭火だけにあらず。冷凍肉は一切使用せず、指定農家で育ったオージービーフの肩ロースを塊で仕入れ、店でさばき挽き肉にしている。食感を良くするため和牛の脂をブレンドするのもポイントだ。特注のバンズもパティに負けない存在感で、肉汁を吸っても崩れず、美味しく食べきることができる。焼きタマネギに、トマト、レタスと野菜もたっぷり。ディナータイムに数量限定で提供される『ヒッコリーバーガー』は、燻製にしたベーコンの切り落としをこれでもかというほど使用している。一緒にバンズもスモークしているので、香りが口いっぱいに広がる。ゴーダチーズ、目玉焼きも入り、見た目以上の食べ応えだ。流れ出た肉汁に具材が合わさることでできあがったソースは、包み紙を傾けて最後の一滴まで飲み干したくなる。2,160円という価格もその手間隙とクオリティを考えれば十分納得できるだろう。 冷蔵庫に並んだカラフルな瓶ビールから相棒を選んで楽しみたい。
かつてはファストフードと一緒くたにされ、値段が高すぎると言われていたグルメバーガー。近年ではすっかり市民権を得て、専門店も東京のいたるところで目にするようになった。なかでも原宿・表参道・青山エリアは、人気店が密集しており、海外の有名店も次々に支店を構えている。ここでは、素材へのこだわりやユニークなアイデアが光る10軒を紹介。新しい店が生まれては消えていく街で人気を集める理由を確かめに行ってみよう。