LIVE HAUSオープンのきっかけ
ー早速ですが、スガナミさんのこれまでの経歴を教えていただけたらと思います。バンドをやっていること、イベンターだったこと、「Shimokitazawa THREE」の店長だったことは知っているのですが。
1981年、福島県の出身で、上京後はフリーターをしながらバンドをするという生活を続けていました。10年ほどたった31歳の頃に東日本大震災が起きて、実家が半壊してしまって。復興の手伝いで東京と地元を行き来するにつれて「ちゃんと生きていかなきゃ」と強く思うようになりました。同時に、音楽にまつわることを仕事にしたいと考えるようにもなって。
震災前後、上京直後に始めたバンド「GORO GOLO」をリスタートしたり、「新宿ロフト」でエントランスフリーのイベントを始めたりしました。「人が集まれる場所を作る」ということに奔走していたのかもしれません。
2013年ごろ、イベントではない状況で気軽に友達が集まれる場所があればと思って、友人が当時池ノ上に借りていた事務所で会員制のバーを始めました。その後事務所移転に伴いクローズすることになったのですが、遊びに来てくれていた、当時の「THREE」の店長だった星野さんに、THREEの夜中のマスターとして誘っていただいて入社して。その後、店長にならないかというオファーをいただきました。