「ドラァグショーはLGBTQ+版のスポーツ観戦のよう、そんな楽しさがある」
ーDerekさんの活動内容について教えてください。
私はドラァグキングとして活動しながら、フリーランスの映画監督として仕事をしています。私にとってパフォーマンスをすることは、映画と同じように物語を語るようなものであり、両者が関連しています。
なので、Derek Toroという名前は「Directorial」(directorの形容詞)から名付けました。友人が名前に男らしさを加えるため、語尾に「雄牛」を意味する「toro」を付け加えることを提案してくれて、今の名前になったんです。
ードラァグクイーンやドラァグキングは、LGBTQ+コミュニティーと強い関わりを持っています。Derekさんの、LGBTQ+コミュニティーとのつながりについて教えてください。
私はフィリピン出身で、日本に来たのは2010年でした。そこで今のパートナー・Reynaと出会い、彼女が主催するLGBTQ+イベント「Qlove」のビデオ制作に携わったことで、ドラァグやLGBTQ+コミュニティーとつながりを持つようになりました。制作した動画にはドラァグクイーンも登場し、そこでドラァグの美しさを知り、2021年ごろから新宿二丁目に定期的に足を運ぶようになったんです。
二丁目ではみんなと一緒にドラァグショーを見ることの楽しさを感じることができました。スポーツバーのLGBTQ+版みたいな、そんな楽しさがあります(笑)