Tokyo Station Gallery
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東京、コンテンポラリーアートギャラリー11選

大御所から若手作家の作品まで、個性的なアートと出合う

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東京のアートシーンは、建築自体の見応えがあるギャラリーや美術館、傑作に満ちたコレクション、現代文化の大胆な表現など、多彩であると同時に活気がある。過去30年ほどの間に、東京には野心的でユニーク「21_21 DESIGN SIGHT」や「国立新美術館」のような有名なアート施設は聞いたことがあるだろうが、独立系の現代アートギャラリーはあまり知られていないかもしれない。

ここではタイムアウト東京英語編集部が選ぶ独立系の現代アートギャラリーを紹介する。

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  • 東麻布

ニューヨークでキュレーションをしていた蜷川敦子が2007年12月、麻布十番に開廊した。いわゆる「ポスト清澄白河世代」のコンテンポラリーアートギャラリーの一つ。現代美術の旗手である大竹伸朗をはじめ、田尾創樹や河井美咲、須藤由希子、松村有輝など若手の作家も所属している。

海外のアートシーンにも積極的に取り組んでおり、デール・バーニングのような作家が所属していたり、マイアミ、香港、フランスなどのアートフェアにも出展している。そのため国内外の風通しがよく、日本にいながらにして良質な世界の若いアートを体験できるという数少ない場所である。ギャラリーからは東京タワーがそびえ立つように見え、まさに「TOKYO」といった趣。付近の白金方面へと、アート散策に足を伸ばすのもよい。

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  • 大塚

大塚駅から歩いて10分ほど、商店街をぬけた所にある現代美術ギャラリー。2006年のオープン当初から、国内外を問わず個性的な展覧会を開催し続けている。南川史門、竹崎和征、安村崇、リチャード・オードリッチ、ネイサン・ヒルデンなどの国際的なアーティストを多く取り扱っている。

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  • 原宿

オルタナティブな視点で、まだ日本では無名のアーティストや次代を担うアーティストなどを積極的に招聘(しょうへい)し、アートシーンに一石を投じ続けてきたコンテンポラリーアートギャラリー「ナンヅカ(NANZUKA)」。これだけとがった作品たちを入場無料で鑑賞できる機会はなかなかないだろう。気軽に足を運び、時代の最先端を目撃しよう。

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  • 丸の内

東京駅丸の内駅舎内にある美術館で、駅を単なる通過点ではなく、香り高い文化の場として提供したいという願いを込めて1988年に誕生。東京駅の保存、復原工事に伴い、2006年に一時休館したが、2012年秋にリニューアルオープンを果たした。

重要文化財の駅舎内であることを意識し、展示室壁面には駅舎のレンガ壁が使われており、バラエティーに富んだ企画展を年5回ほど開催している。

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  • 銀座

グラフィックデザイン専門のギャラリー。日本最大の印刷会社である大日本印刷が所有しており、グラフィックデザイナーの永井一正監修のもと、コンテンポラリーデザインとグラフィックアートを多数展開している。

横尾忠則などの日本人デザイナーの作品が目を引くが、海外アーティストの作品も度々展示。感性を磨きたい時に訪ねたい。

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  • ギャラリー
  • 六本木

パリやソウル、ニューヨークなど世界各地にギャラリーを持つ「ペロタン(PERROTIN)」の、17番目の画廊。 「ワコウ ワークス オブ アート」や「禅 フォト ギャラリー」がある六本木のピラミデビルに入居する。

ジャン=ミシェル・オトニエル、バールティ・ケール、マウリツィオ・カテラン、JR(ジェイアール)といった現代アートを代表するアーティストが所属し、多くのアートフェアにも出展してきたペロタン。村上隆とは、彼がまだ20代の頃から親交があり、これまで数々の企画展を開催してきた。

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  • 六本木

「タロウ ナス(TARO NASU)」は、1998年に江東区佐賀町に開廊、那須太郎がオーナーを務める現代アートギャラリーだ。2003年に六本木へ移転、2008年に馬喰町に移転し、現在は六本木に位置する。

所属作家には眞島竜男や秋吉風人、アントン・ヘニングやライアン・ガンダーなどの海外作家をはじめ、写真家では松江泰治、高木こずえが名を連ねる。同ビルには、「ワコウ ワークス オブ アート」など多くのギャラリーが入居している。

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  • ギャラリー
  • 六本木

2011年に勝どきから六本木へ移転した現代アートギャラリー。草間彌生など世界を舞台に活躍する大御所作家から、さわひらきなど注目の若手作家までを紹介。ほかにも、梅田哲也などの新しいメディア表現領域に挑むアーティストや、アキラ・ザ・ハスラーなどのパフォーマンスアーティストも所属している。

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  • ギャラリー
  • 銀座

1995年、銀座に設立。杉本博司、ソフィ・カル、マルレーネ・デュマス、束芋などといった国内外の現代美術作家を紹介する展覧会を開催している。2016年には小柳ビル9階に移転し、杉本博司のデザインによるギャラリースペースをリニューアルオープンした。

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  • 六本木

清澄白河の丸八倉庫ビル内にあった、タカ・イシイを含むギャラリー群が、六本木に移転。1994年に開廊して以来、写真とフィルムを中心に、荒木経惟や森山大道、エイミー・アドラー、ショーン・ランダースといった国内外の重要なアーティストたちを幅広く扱ってきた。

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  • 市ヶ谷

1980年代から美術界で活動を始めた三潴末雄(みづま・すえお)が1994年に青山に開廊。2002年には中目黒へと移転し、2010年からは市ヶ谷に場所を移してオープンした現代美術ギャラリーだ。

その長いキャリアに裏打ちされたように、所属作家も現代を代表するような会田誠をはじめ、O JUN、倉重迅、松蔭浩之、ジュン・グエン=ハツシバ、天明屋尚、山口晃、棚田康司、烏丸由美など豪華な顔ぶれが揃う。

海外関連では、日本未発表の欧米作家を紹介しているほか、近年、特にアジアにはアートフェアなどで積極的に進出している。また、2005年に新人作家発掘を目的としたスペース「ミヅマ アクション」をオープン。名実ともに、日本現代美術界を代表するギャラリーの一つといえる。

アートが好きなら……

  • アート

江戸時代の日本美術から印象派の傑作まで、2023年もさまざまな展覧会が行われる。ファッション界からは「ディオール」や「イヴ・サンローラン」のようなハイブランドを特集した大規模な展示、「愛」をテーマにした「ルーヴル美術館」のコレクション展などだ。

アートは実際に観ると感動もひとしお。ぜひ、美術館やアートギャラリーに足を運んでほしい。ここでは、カレンダーに書き込んでおくべき展示を紹介しよう。

  • トラベル

東京には魅力的なアート展示や、パブリックアートなどがある。しかし建物が密集しているため、大規模なアート施設を新たに造ることは困難だろう。希少な絵画やサイトスペシフィックなインスタレーションを観たいのであれば、千葉、神奈川、埼玉といった近隣の県へ日帰りで出かけるのもいいかもしれない。

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  • アート

アートはそこから距離をとって見るだけではなく、その中に入って体験するものでもある。私たちが美術館で見ている調度品などを見ても分かるように、アートは住空間と切り離せない存在なのだ。

それは旅先でも同じだろう。アートの中に泊まるのはアートの本義にかなっている。今回はそんな泊まれるアートの中から、コンテンポラリーアートの作家を中心にコラボレーションしたホテルを紹介する。

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