トーべ・ヤンソンのドキュメンタリーを観た後で。-杜(もり)の譜(うた)-
六本木の「タカ・イシイギャラリー 六本木」で、サイトウマコトの個展「トーべ・ヤンソンのドキュメンタリーを観た後で。-杜(もり)の譜(うた)-」を開催。北欧の森林地帯を思わせる薄暗い背景に、高度に抽象化されたトロールとゴブリンたちが表されている新作ペインティングを展示する。
サイトウは、人間の狂気が刻み込まれた顔を主題として、コンピューター上で解体・再構成した網点状の設計図を作り、このデジタルデータに絵筆で描くポートレート作品で知られている。
有機的な形状の鮮やかな色彩が配された今回の新作は、抽象絵画だ。小説家であるトーベ・ヤンソン(Tove Jansson)のドキュメンタリーと、北欧童話を娘に読み聞かせた記憶に触発され、森の精霊たちの誕生の様子が脳裏に浮かんだことが制作につながった。
なお、2024年11月16日(土)の17〜19時には、オープニングレセプションが開かれる。精霊たちが生まれ、動き回る絵画世界を堪能してほしい。
※12〜19時/休館日は日・月曜・祝日/入場は無料