田名網敬一 RETROSPECTIVE
画像提供:国立新美術館田名網 敬一 Keiichi Tanaami 死と再生のドラマ The Story of Death and Rebirth 2019 Pigmented ink, acrylic silkscreen medium, crashed glass, glitter acrylic paint, acrylic paint on canvas H200 x W400(quadriptych)
画像提供:国立新美術館

東京、8月に行くべきアート展5選

浮世絵から現代アートまで8月の注目展示を紹介

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ここでは、2024年8月に東京で行くべきアート展示を紹介。「国立新美術館」で開催される世界初となる田名網敬一の大規模回顧展や、「東京都現代美術館」での開発好明の大規模な個展など、見逃せないアート展をセレクトした。このリストを片手に、お気に入りの作品のイベントへ訪れてみては。

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  • アート
  • 清澄

開発好明(かいはつ・よしあき)は、日常生活や社会現象など身の回りの出来事への関心を起点に、コミュニケーション、記憶や時間などをモチーフに、パフォーマンスやインスタレーションなども含む多彩な作品を発表してきた作家である。そんな彼が、都内の美術館では初めての大規模な個展を、清澄白河の「東京都現代美術館」で開催する。

キャリアの最初期となる「ドクメンタ9」でのゲリラパフォーマンスや、1995・1996年に日本を巡った展覧会「365大作戦」など、初公開を含む意欲的な初期活動の写真、映像、実物資料の数々など、約50点の作品やプロジェクトを通して、30年以上におよぶ「ひとり民主主義」の活動を体感できる機会だ。

会期中は、ほぼ毎日、開発本人が展示室で過ごし、トークイベントやライブパフォーマンス、ワークショップなどを多数開催するという。100人の講師陣によるユニークな授業を100回行う「100人先生」など、日々動きと変化、出合いと対話が起こる場を創出する。また、8月の毎週金曜日は21時まで開館、17時以降は学生無料、一般・65歳以上は2割引(要証明)になる「サマーナイトミュージアム2024」が実施される。

その日限りの出来事を目撃しに、何度でも足を運びたくなる展覧会となるだろう。

  • アート
  • 原宿

原宿の「太田記念美術館」で、不気味な妖怪や幽霊が登場する浮世絵を集めた「浮世絵お化け屋敷」を開催。初公開の作品38点を含む約170点の名作が大集合する。

見どころは、歌川国芳の代表作である『相馬の古内裏』をはじめ、歌川国貞や月岡芳年ら人気浮世絵師たちが手がけた恐ろしい幽霊たちの作品だ。また、愉快に踊る猫又(ねこまた)や、思わず笑ってしまうような奇妙な形の妖怪たちなど、滑稽でかわいいお化けたちも必見である。

この夏は、お化け屋敷と化する太田記念美術館へ足を運んでみては。

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  • アート
  • 清澄

1990年代半ば以降の日本現代美術における重要な蓄積として、質・量ともに知られる「高橋龍太郎コレクション」と、1995年に開館した「東京都現代美術館」。ほぼ同時期に形成されたコレクション群から構成する企画展が開催される。

団塊世代の先駆けともいえる1946年生まれのアートコレクター・高橋龍太郎は、1960年代の全共闘運動など、文化と政治が交差した時代を東京で過ごした経験を持つ。大学卒業後は、精神科医としてデイケアをはじめとする地域医療の推進に尽力してきた。

本展では、会田誠、加藤泉、草間彌生、鈴木ヒラク、奈良美智、村上隆ら、時代に対する批評精神あふれる作家たちの代表作とともに、戦後世代のコレクターの目が捉えた現代日本の姿をたどる。同館がこれまで体現してきた美術史の流れに、個人コレクターの「私観」を導入しつつ、批評精神にあふれる日本の現代美術の重要作品を総覧する、ユニークな機会となるはずだ。

  • アート
  • 乃木坂

日本を代表するアーティスト・田名網敬一の世界初となる大規模回顧展が「国立新美術館」で開催。本展では田名網の半世紀以上に渡る創作活動を紐解くキーワードとなる「記憶」を辿って、その作品の全貌に迫る。総数約500点と膨大な数の多彩な作品が一堂に会する。

新作のペインティング、立体作品、アニメーションに加え、1960年代後半から70年代初めにかけて制作された貴重なグラフィックデザインやイラストレーション、80年代にかけて制作された極彩色の木彫シリーズのほか、近年スタジオで発見された最初期のポップアート作品も展示される。

「POP」 の文脈における日本の先駆者の全軌跡を、ぜひ生で体感してみてほしい。

 

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  • アート
  • 原宿

公共空間や路上を舞台としたアートプロジェクトで近年注目を集めるアートコレクティブ「SIDE CORE」の展覧会が、外苑前の「ワタリウム美術館」で開催する。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志で、映像ディレクターとして播本和宜が参加する

「都市空間における表現の拡張」をテーマに活動しているSIDE COREは、これまでにも東京の地下空間をスケートボードで疾走する作品などを展開してきた。公共空間のルールをひもとき、思考の転換、隙間への介入、表現やアクションの拡張を目的に、ストリートカルチャーを切り口とした作品に定評がある。今回の大規模個展でも、彼らが軽やかに都市の暗部を開拓していく作品群に期待が高まる。

なお、本展は美術館内部だけではなく、周辺環境への展開が予定されている。アートを通じて都市への想像力を広げる体験をしてみては。

8月の予定を立てる……

  • Things to do

8月の東京ではさまざまな祭りや年中行事が行われる。季節の風物詩でもある行事を通じ、人々は季節の到来を感じ取ってきた。新型コロナウイルスの感染拡大によってそうした行事の多くは中断を余儀なくされたが、昨年からは各地域で本格的な復活を遂げている。

本記事では、2024年の東京の夏を実感することのできる祭り・年中行事を厳選して紹介しよう。

  • アート

2024年8月も東京では、心踊るミュージカルや舞台が続々と上演される。ここでは、中でも注目の作品を5つ紹介しよう。

「劇団☆新感線」に生田斗真が帰ってくる。 生田斗真生誕39年を祝し、劇団☆新感線の最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』にカムバックするほか、佐々木蔵之介主演の『破門フェデリコ』が行われる。また、伝説のブロードウェイミュージカル『RENT』を日米合同キャストで上演されるなど注目作ばかりだ。

人気作品は、チケットがすぐに完売することも多い。気になったら早めにチェックしてみてほしい。

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  • 音楽

夏の大型フェスティバルの最終ラインアップが続々と発表されているが、夏休みのハイライトとなるイベントは見つかっただろうか?

ここでは、梅雨も明けた8月に行くべき音楽フェスティバルを紹介。南アルプスの森林を舞台にした野外レイヴや着替えの必須の都市型フェスティバルといった中から、自分にぴったりのイベントを見つけてほしい。

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