DIG SHIBUYA
画像提供: SHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会
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2月に開催される注目の芸術祭4選

DIG SHIBUYA、CURATION⇄FAIR Tokyo、恵比寿映像祭など

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2025年2月に開催される芸術祭やアートフェアを厳選して紹介したい。アートとテクノロジーの祭典や、普段は一般非公開の会場で開かれるフェアなど、そこでしか体験できない創造性あふれるアート空間が待っている。

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  • アート
  • 九段下

普段は一般非公開の登録有形文化財「九段ハウス(kudan house)」をメイン舞台に、「CURATION⇄FAIR Tokyo」が開催。気鋭のキュレーターによる展覧会と、厳選されたギャラリーと美術商によるアートフェアの2部構成で、美術品の価値をさまざまな角度から伝える。

展覧会では、遠藤水城、兼平彦太郎、岩田智哉を迎えたキュレーターチームが多角的な視点でアプローチすることで、日本独自の美意識を鮮やかに浮かび上がらせる。2025年2月22日(土)〜24日(月・祝)に開催されるアートフェアでは、「しぶや黒田陶苑」「ANOMALY」「TARO NASU」をはじめ、古美術・工芸・近代美術・現代美術を取り扱うギャラリーが参加する。

また、新たにサテライトの展示会場として、「ザ プリンスギャラリー 東京紀尾井町」「赤坂プリンス クラシックハウス」「九段会館テラス」が加わった。

なお、期間中いつでも何度でも入場でき、展覧会とアートフェアのVIPプログラムを堪能できるスペシャルチケット「VIP Pass」も販売している。「ザ プリンスギャラリー 東京紀尾井町」での展覧会は入場無料だ。

歴史的な空間が広がる近代建築物と現代を象徴する先進的な会場で、アーティストの創造性と対話する特別な時間を過ごしてほしい。

  • アート
  • 恵比寿

「恵比寿映像祭」が、「東京都写真美術館」をメイン会場に「恵比寿ガーデンプレイス」各所などで開かれる。今回の総合テーマは「Docs ―これはイメージです―」だ。

美術館内各所やオフサイト会場では、アメリカのメディアアーティスト、トニー・コークス(Tony Cokes)による日本初公開作品群が展示される。

アジアからは、台湾のリウ・ユー(劉玗)によるビデオと空間インスタレーション作品、2024年の「ヴェネチア・ビエンナーレ」で発表されたタイのカウィータ・ヴァタナジャンクール(Kawita Vatanajyankur)による映像作品、アピチャッポン・ウィーラセタクン(Apichatpong Weerasethakul)の映像の時間に関する写真作品などが出展予定だ。

また、自身で撮影した膨大な量の写真から映像を切り抜き作り出す林勇気のほか、2021年に他界し、セクシュアリティー表現と闘い続けたパフォーマンスアーティスト、イトー・ターリ(Tari Ito)のアーカイブ展示からテーマを掘り下げ考察する。

東京都コレクションからは、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(William Henry Fox Talbot)、ジュリア・マーガレット・キャメロン(Julia Margaret Cameron)、杉本博司などの写真作品をはじめ、藤幡正樹のメディア作品展示など、国境や時代を超えるラインアップが登場する。

さらに、第2回目となる「コミッション・プロジェクト」の4人のファイナリストの小田香、小森はるか、永田康祐、牧原依里による新作も公開する。

上映などの一部プログラムは有料なので、公式ウェブサイトでチェックしてほしい。

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  • アート
  • 渋谷

渋谷公園通り周辺エリアなどで、アートとテクノロジーの祭典「DIG SHIBUYA」が今年も開催。アート、音楽、テクノロジーのさまざまなカルチャーが集う。

2025年2月8日(土)には、深夜0時からの1時間、スクランブル交差点のビジョンで放映される国内外のえりすぐりのデジタルアートが大集合。参加アーティスト、クリエーター、起業家、エンジニアなどと交流ができるオープニングイベント&ミートアップも開かれる。

9日(日)は、アーティストの大平龍一によるパブリックアート『パイナップルスクランブル』を渋谷公園通りの交通規制エリアで実施。当日に大平が制作し、子どもたちとのワークショップで仕上げたパイナップルの山車とともに、ラッパーの環ROYによる特別ライブと、パイナップル的当て大会、山車と歩ける参加型アート体験が繰り広げられる。

また、夜空をさまざまなアートで彩り、ドローンとライブを融合した夜空のエンターテインメントを展開するドローンショーを、会期中の夜に限定開催。さらに、俳優、監督、歌手、作曲家でありビジュアルアーティストでもあるフィリップ・カトリーヌ(Philippe Katerine)が生み出したユーモラスなアートオブジェ『Mr. Pink』が日本に初上陸する。

その他、50組以上のアーティストによるエキシビションや、空間コンピューティング技術を駆使したライブパフォーマンス、XR体験型コンテンツ、トークセッションなど、多数のイベントが盛りだくさんだ。

濃厚な4日間を過ごしてほしい。

  • アート

「京都国立博物館」をメイン会場に、アーティスト主導のアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO」が開催。トップアーティストと若手アーティストの才能が早春の京都に集結する。

次世代のアーティストが世に羽ばたくためのきっかけづくりとして、また鑑賞者とアーティストとのダイレクトなコミュニケーションを生み出す新しいスタイルの本フェア。「Singularity of Art」をテーマに、ディレクター・椿昇の下、新たなアートシステムの創造を促進させる。

若手アーティストを推薦するアーティスト「アドバイザリーボード」には、アメリカを拠点にグローバルに活躍するオサム・ジェームス・中川や、国際的芸術祭での経験を重ねる津田道子、大巻伸嗣が初参加。加えて、加藤泉、名和晃平、ヤノベケンジら国際的な視座を持つアーティスト16組が名を連ねる。

各会場では、アドバイザリーボードと公募により選出された若手アーティスト40組による、多種多様な表現手法の作品を展示・販売する。また、京都の街中に展開するサテライト会場や若手批評家育成プロジェクトなども開かれる。

作家と観客のダイレクトなコミュニケーションによって完成する、オルタナティブなアートフェアを楽しんでほしい。

2025年のアート情報と言えば……

  • アート

2025年に東京都内で開催される注目のアート展を特集。「東京オペラシティ アートギャラリー」の今津景の大規模個展、「森アーツセンターギャラリー」の古代エジプト展、「東京都美術館」でのミロ展、「TOKYO NODE」でのデザインを体感する「デザインあ展neo」、「森美術館」での藤本壮介の建築展など、さまざまなジャンルから厳選してセレクトした。

この記事を参考に、2025年の行きたいものリストを充実させてほしい。

  • アート

地域やエリアの特色を生かしながら、国内外の先駆的なアートやパフォーマンスが一気に集結する芸術祭。ここでは、2025年に開催予定の全国各地の芸術祭を厳選して紹介したい。

初開催の「東京お台場トリエンナーレ」や「千葉国際芸術祭」のほか、瀬戸内の島々を舞台に繰り広げられる「瀬戸内国際芸術祭」や、「大阪・関西万博」を機に開催する「大阪関西国際芸術祭」など、来年の芸術祭巡りの参考にしてほしい。

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