1. ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ
    左:《「ダダ・ヘッド」とゾフィー・トイバー》1920年、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト 撮影:ニック・アルフ 右:《「臍=単眼鏡」とジャン・アルプ》1926年頃、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト ⓒ VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4762
  2. ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ
    ゾフィー・トイバー=アルプ 《抽象的なモティーフによる構成(手帳カバー)》1917-18年頃、アールガウ州立美術館、アーラウ
  3. ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ
    ジャン・アルプ(ゾフィー・トイバー=アルプの作品に基づく)《無題》1950年頃、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト ⓒ VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4772
  4. ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ
    ゾフィー・トイバー=アルプ、ジャン・アルプ《デュオ=デッサン》1939年、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト ⓒ VG BILD-KUNST, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2024 C4772
  5. ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ
    ゾフィー・トイバー=アルプ《漸次的な移行》1934年、アルプ財団、ベルリン/ローラントシュヴェルト
  6. ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ
    ジャン・アルプ《貝殻=帽子》1965年、アルプ美術館バーンホフ・ローランズエック Photo: Mick Vincenz

ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ

  • アート
  • アーティゾン美術館, 京橋
広告

タイムアウトレビュー

「アーティゾン美術館」で、20世紀前半を代表するアーティストカップル、ゾフィー・トイバー=アルプ(Sophie Taeuber-Arp、18891943年)とジャン・アルプ(Hans Arp、18861966年)を紹介する展示が開催。個々の作品を紹介するとともに、2人がそれぞれの制作に及ぼした影響やデュオでの協働制作の試みに注目し、カップルというパートナーシップの上にどれほどの創作の可能性を見いだせるかを再考する。

幾何学的抽象と色彩理論の研究を基盤に、テキスタイル、家具デザイン、建築設計、絵画など多方面で創作に取り組んだゾフィー。ジャンは、シュルレアリスムと抽象の間を行き来しながら、主にコラージュやレリーフ、彫刻の領域で創作を行った。

2人はそれぞれ前衛芸術の前線で活動しながら、コラボレーションによる作品も残している。ゾフィーが逝去して以降も、その残された作品はジャンの創作を刺激し続けるなど、彼らの創作は絶えず密接な関係にあった。この関係は、カップルにおける創作の可能性をはじめ、この時代の女性アーティストの立場や、芸術ジャンルのヒエラルキーに関する考え方など、20世紀の美術を考察する上で普遍的なテーマを映し出している。 

ゾフィーの作品45点、ジャンの作品40点のほか、コラボレーション作品14点の計99点を出品する本展。貴重な機会を見逃さないでほしい。

なお、同展チケットの料金で、同時開催の展覧会「硲伊之助展」「石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト」を全て鑑賞できる。予約枠に空きがあれば美術館窓口でもチケットが購入可能だ。

10〜18時(金曜は20時まで)入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(5月5日は開館)、5月7日/料金はウェブ予約1,800円、窓口販売2,000円、学生無料(要ウェブ予約、中学生以下はウェブ予約不要)

詳細

イベントのウェブサイト
www.artizon.museum/exhibition/detail/585
住所
アーティゾン美術館
東京都中央区京橋1-7-2
Tokyo
アクセス
JR『東京』駅(八重洲中央口)徒歩5分/東京メトロ銀座線『京橋』駅(出口6・7) 徒歩5分/東京メトロ銀座線・東西線・都営浅草線『日本橋』駅(B1出口) 徒歩5分

イベント詳細

広告
関連情報
関連情報