タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、故郷を感じる居酒屋ガイド
東京には全国各地の本場の味を伝える居酒屋が数多く存在する。地元の家族や友人には会えないが、耳に懐かしい言葉が飛び交う店内で故郷の味に舌鼓を打てば、心だけでも里帰りできるだろう。もちろん、小旅行気分で全国の味を食べ歩くのも一興だ。
新橋のSL広場の目の前にある大型電気店の裏手にあるジンギスカンの店。本店は札幌にあり、ジンギスカンや、タマネギや馬鈴薯(ばれいしょ)などの北海道産の野菜がリーズナブルに楽しめる。 ラムやマトンは新鮮でもっちりとした食感が絶品だ。北海道の爽やかな人気ビール、サッポロクラシックが飲めることも、ビール好きにはたまらない。
秋田県に古くから伝わる神様「なまはげ」。当地では、毎年2月に異形の仮面を着け、藁(わら)の衣装をまとった「なまはげ」が奇声を発しながら家々を巡り、厄払いをする伝統行事が行われている。 秋田県の郷土料理とともに、このなまはげに会えるユニークな居酒屋が、なまはげ 銀座店だ。ここでは毎晩2回、なまはげが店内を練り歩く大迫力のなまはげショーが行われている。鶏がらと香味野菜を2時間以上煮込んで作るという秋田名物のきりたんぽ鍋など、本格秋田料理と一緒に楽しもう。 店内には囲炉裏を囲める席や、雪のかまくらをイメージした個室などもあり、昔ながらの秋田県の暮らし体験できる。
新橋駅から徒歩3分の場所にある、青森ねぶたワールド新橋店。当地で毎年300万人以上が訪れる伝統な祭り、ねぶた祭りの雰囲気が味わえる。
この店は、青森県と提携したアンテナショップ型居酒屋でもあり、店内には、ねぶた師の協力のもと制作された迫力のミニねぶた人形が各所に置かれている。青森から直送される新鮮魚介の盛り合わせや、特産のりんごを使用したスイーツ、青森県の地酒など、現地の味も存分に味わえる。
朝11時から開店している信州の地酒専門店。新橋駅前ビル1階にあり、信州清酒直売所と立ち飲み屋を兼ねている。 人気の利き酒セットは、550円、750円、1,100円の3種類から選べ、その日の日本酒をリーズナブルに味わえる。
ほかにも『よなよなエール』でおなじみの『軽井沢ヤッホー・ブルーイング』や『志賀高原ビール』など、長野の地ビールが楽しめることからビール派にもおすすめしたい店だ。
ちょっとつまみたいときにぴったりなフードも豊富で、『蕎麦味噌』や『しょうゆ豆』(120円)、馬の腸を煮込んだ『おたぐり』(250円)、『爽やか信州 腸詰サラミ』(308円)など、アテの種類がそろっている。
新潟の銘酒『久保田』でおなじみの朝日酒造と、未来日本酒店が手がける日本酒のセレクトショップ兼バー。
店内は日本酒を豊富にそろえるショップエリアとバーエリアがあり、人工知能を用いた日本酒の味覚判定サービス『YUMMY SAKE』を体験して自分の味覚に合う日本酒を選ぶこともできる。好みの日本酒をゆっくりと吟味できそうだ。
銀座一丁目駅近くにある、山梨と静岡の名物料理が楽しめる居酒屋。全国のB級グルメを競う『B-1グランプリ』の常連みしまコロッケの会公認店とあり、『みしまコロッケ』をはじめとするB級グルメなどが楽しめる。
『静岡おでん』(1品165円から)とは静岡の住吉町で半世紀以上も存在していた伝説の店『富士見屋』の流れをくむおでんのこと。よく味の染み込んだおでんにみそダレとだし粉をかけて食する。第5回『B-1グランプリ』で優勝した『甲府鳥もつ煮』(748円)や、浜松風お好み焼き『遠州焼き』や『浜松餃子』などが味わえる。リーズナブルなランチメニューの『甲府とりもつ煮丼セット』(790円)も見逃せない。
新宿二丁目にある、お好み焼きや手作りのつまみが魅力の、女性優先のミックスバー。平日は、10年間占い師を務めているオーナーが悩める女子の相談にも乗り、女性が1人でも気軽に訪れるアットホームなスポット。さらにドッグフレンドリーでもあり、犬連れの客同士の交流ができるのもナイスだ。
代田橋駅から甲州街道を渡った先に、突如現れる沖縄一色の一角。 沖縄の食品や物品を販売する店が連なる「めんそーれ市場」をはじめ、沖縄料理を楽しめる居酒屋などの飲食店などが密集している。訪れるのは、辺りがにぎわう夜がいいだろう。 ※写真は、てぃんさぐぬ花のメニュー。
新宿ゴールデン街からほど近いビルの3階にある沖縄料理居酒屋。料理は『ゴーヤチャンプルー』や『ソーキそば』など沖縄の定番料理が手頃な価格で提供されており、味も地元民のお墨付きだ。泡盛やオリオンビールといった沖縄の酒と楽しみたい。
この店の目玉は、なんといっても毎夜、沖縄出身の店主が開催する島唄ライブ。畳席の中央にセットされたステージで三線を弾き、客を巻き込みながら盛り上げる。気づけばほかの客と一緒に合いの手を入れているだろう。仲間と陽気に飲みたい日には、最適の一軒だ。
1960年代からの幾度かのブームを経て、讃岐うどんは今やうどんの代表格と言える存在に成長した。ここでは本場の名店の味をストイックに追求する店から、関東風との融合に挑戦する店まで、本場の味を知る香川出身者もうならせる、個性豊かな名店15軒を紹介。「いかに本場に近いか」ではなく、「おいしいかどうか」の基準でセレクトしているので、賛否はあるかもしれないが、このガイドを基にうどん愛を語り合ってほしい。
長崎県発祥のローカルフード、ちゃんぽんは、明治時代中期に長崎市の中華料理店、四海樓で誕生した。福建料理である「湯肉絲麺」をアレンジしたもので、豚骨と鶏がらを合わせたスープに、キャベツやもやし、豚肉、魚介類をラードで炒め、そこに太くて柔らかい、独特の食感が特徴の唐灰汁(とうあく)麺を使用して作られる。ここでは長崎県民も認める正統派から、独自のアレンジが光る個性派まで10軒を紹介する。
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