Moerenuma Park, Sapporo
Photo: Bee De Ramos/Unsplash
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野外で楽しむアートミュージアム7選

北海道のモエレ沼公園から直島まで、日本が誇るアートパークを紹介

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野外アートミュージアムでの芸術鑑賞は、まるで宝探しのようだ。庭園や森の中を散策しながら自然に溶け込んだアート作品を見つけていくのは、わくわくするし開放感もある。岩場や池の中など広大なスペースに展示された作品は、アーティストたちの創造力をダイナミックに広げ、美術館とは違った楽しみ方を提供してくれる。また公園のような役割もあり、子ども連れにもぴったりだ。

ここでは、アートと四季の移ろいを同時に体感することができる屋外アートミュージアムや、博物館を紹介。足を運んだら時間は気にせず、広々とした敷地内に点在するアート作品を眺めながらのんびりと過ごそう。たくさん歩けるよう、履き慣れた靴で行くといい。

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1969年に開園した国内初の野外美術館が彫刻の森美術館だ。箱根湯本駅から箱根登山電車で40分ほどの場所にある。約7ヘクタールもの広大な芝生の庭園に、ロダンやミロなど、世界的な巨匠の名作約120点が散りばめられているほか、屋内ではピカソの作品を常設展示している

フランソワ=ザビエとクロード・ラランヌによる「La Pleureuse」は、青い泉に横たわった巨大な石の彫刻。神秘的な雰囲気が漂う、有名な作品だ。「ネットの森」は、日本のアーティストチームが金属を一切使わずに制作した、大きなハンモックのような作品。子どもたちにも人気で、色鮮やかなネットと木の格子の造形が印象的だ。

歩き回った後は、館内の天然温泉足湯で疲れた足を癒やしてほしい。泊まりで訪れて、翌日は箱根の町を散策するのもおすすめだ。

瀬戸内海に浮かぶ「アートの島」として知られる直島には、数々の作品が点在している。

直島の地中美術館は、安藤忠雄が設計した現代美術館。自然光をふんだんに取り入れ、周囲の自然美に溶け込むように設計されている。館内には、クロード・モネやジェームズ・タレルなどの巨匠たちの作品を展示。

島の反対側、宮之浦港の近くにある「直島銭湯 I♥︎湯」は、サイケデリックな雰囲気に改築されたアート銭湯だ。アーティストの大竹伸朗が手がけ、実際に入浴も可能。湯船につかりながら風変わりな作品たちを鑑賞することができる。

島のハイライトは、もちろん草間彌生の水玉模様のカボチャだ。

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札幌駅から電車で20分。約40ヘクタールの美しい森林の中にある札幌芸術の森野外美術館は、1986年に開園した。国内外64人のアーティストによる合計74点の作品は、どれも自然に溶け込むような遊び心のあるものばかりだ。

風や水で動く彫刻作品で知られる新宮晋の「雲の牧場」は、白いヨットのようなシルエットをした作品だ。5枚の帆で構成されており、風を受けると気持ち良さそうに揺れる。イスラエル出身のダニ・カラヴァンによる「隠された庭への道」は、そびえ立つ門や日時計、長さ70センチメートルの曲がりくねった水路など、複数の作品が相互に作用して成り立っている。

多くの作品は、アーティストが実際にこの地を訪れて制作したもの。敷地内には工芸スタジオや博物館、体験型ワークショップもあり、一日を通してアート体験ができる。

モエレ沼公園は、2005年に開園したアートパーク。日系アメリカ人アーティストで彫刻家のイサム・ノグチが設計した敷地内は、幾何学的な彫刻で埋め尽くされている。アート鑑賞だけでなく秋には紅葉、冬にはクロスカントリースキーなどレジャーも楽しめるスポットだ。

「ガラスのピラミッド」や、「海の噴水」など、立体的な建築物やアート作品は、時間帯や季節によって表情を変え、一年を通して多くの観光客を魅了する。もともとゴミ処理場だったこの地で、ノグチが目指したのは「人間が傷つけた土地をアートで再生する」こと。自然と構造物が一体となり、まるで公園全体が一つの彫刻のように美しい。

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奈良・室生寺のすぐ近くにある室生山上公園は、豊かな自然が魅力の野外ミュージアムだ。地元の彫刻家、井上武吉の構想を元にイスラエルのアーティスト、ダニ・カラヴァンが設計を担当。2007年、約7.8ヘクタールの巨大な敷地に完成した。

園内は自然の景観と調和するようにデザインされており、そこに近代的なインスタレーションが加えられている。未来的な要素と古代文明のモニュメントを掛け合わせたかのような独自な雰囲気だ。

「螺旋の竹林」は直径17メートルのらせん状の階段を地面につなげた作品。階段を降りると地下にトンネルが伸びており、地上と地下という不思議な空間体験を提供する。「太陽の塔」は、高さ8メートルのスチール製のモニュメント。時間や季節によって塔の中に光の線が描き出され、日時計のような役目を果たしている。

そのほか、バードウォッチングやピクニックを存分に楽しめるだけでなく、野外コンサートのスペースや子どもたちが遊べる渦巻き水路なども併設している。時間が許せば喧騒(けんそう)を忘れ、一日をかけて自然とアートを満喫したい場所だ。

霧島アートの森は、霧島山麓の高原に位置しており、23人の作家たちによるアート作品を展示している。まず公園の入り口で出迎えてくれるのは、草間彌生の「シャングリラの華」。鮮やかな色彩と水玉模様が特徴の草間の代表作の一つだ。

曲がりくねった森林の小道を歩いていくと、樹木の中にアントニー・ゴームリーの彫刻が登場する。「インサイダー」と名付けられたこの作品は、細長い木々の間に立つ人のシルエットをした作品だ。フィンランドのマルコ・カサグランデとサミ・リンタラによる「森の観測所」は、白い壁の間を歩けるように設置された作品。周囲の自然の音を形作る構造は、不気味なほど説得力がある。

展示されているアートの多くはインタラクティブで直接触れることもでき、子どもたちが遊ぶのにも最適だろう。

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独創的な巨大彫刻とその壮大な景色が魅力の美ヶ原高原美術館は、長野県松本市から車で約1時間ほどの地に位置する。1981年に開館したこの美術館は箱根彫刻の森美術館の姉妹館としても知られ、日本、フランス、イスラエル、メキシコなど、世界中から合計350点の彫刻作品を展示。

セザール・バルダッチーニの巨大な「親」をはじめ、緩やかな丘に見応えのある作品が点在している。サウンドオブジェの制作で知られる松本秋則の「風の奏でる音楽」は、高さ8メートルの巨大な楽器だ。アルミのフレームが風に吹かれて音を奏でるのが気持ちいい。

標高2000メートルの高台にある園内からは、アルプスのなだらかな丘陵地や、山脈の絶景が360度広がる。高山植物が咲き乱れる草原を散策したり、庭園の中を自由に歩き回ってみよう。

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横浜はアートに関しては長い歴史がある。1859年に横浜が開港したとき、横浜の絵師たちは横浜にやって来た西洋人たちを風変わりな顔とエキゾチックな衣服で描き、錦絵の一ジャンル『横浜絵』を生み出した。最近では、横浜のクリエイティブなシーンはさらに成長を続け、東京と肩を並べるほどになっている。

現在横浜のアーティストやコミュニティーのグループは、大きな美術館にとどまらず、以前にはあまり関心を持たれていなかった地域をクリエーティブなアートの中心地へと変えている。今や横浜の黄金町と日ノ出町は秋にアートフェスティバルの『黄金町バザール』を開催している、見逃せない芸術文化の中心地の一つだ。その中でも、カフェやバーはリラックスした雰囲気を醸し出して、アートの愛好家たちを引きつけてやまない。本記事では横浜のアートシーンとして最適な、いくつかのスポットを紹介していく。

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台湾、アートスポット10選
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アジア圏の旅行先として人気の台湾。2002年に台湾政府が掲げた「文化創意産業(文創)」政策以降、文化と創造性を結びつけた教育が進み、近年そのアートシーンには注目が集まっている。無料で解放されている美術館には小さな子ども連れも訪れやすく、幼い頃からアートに親しみやすい環境となっているよう。日本人にとってなじみの薄い現代アートも、身近な文化としての発展が目覚ましく、ファンにはぜひ訪れてみてほしい国だ。

ここでは台中にオープンした建築の美しいオペラハウスや、アーティストが集う市場、台北では若者に人気のカルチャーストリートやアートブックを扱う店などを紹介。

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