横浜の黄金町駅と日ノ出町駅の間の高架鉄道の両側を走る二つの細い通りの中には、80ほどの雰囲気の良いアーティストスタジオが、おしゃれなギャラリー、バー、飲食店などと一緒に点在している。
これらの通りに並ぶ店舗は何十年にもわたって違法な風俗店として営業をし、そのためにこのエリアは悪名高いエリアとなっていたが、2005年に最後の違法風俗店が警察により閉鎖。その後は、芸術を愛する地元市民らが『黄金町エリアマネジメントセンター』と呼ばれる非営利組織を結成し、廃屋となっている建物をスタジオやギャラリーにすることを提案した。
Gallery Made in Koganecho、MZ artsなどのギャラリーには展示スペースがあり、アーティストのスタジオが並ぶ様子も壮観。多くのスタジオには通りに面して窓があり、アーティストが制作している様子を見ることができる。さらに、黄金町『アーティスト・イン・レジデンスプログラム(AIR)』専用のスタジオが定期的に公開され、一般の観光客も自由に訪問が可能。この地域を訪れるなら、『黄金町バザール』が開かれる秋が最適だろう。