界 ポロト
画像提供:星野リゾート
画像提供:星野リゾート

界 ポロトでしかできない8のこと

話題のエリア、北海道白老町でアイヌ民族の世界観や独特の湖アクティビティを満喫

寄稿:: Noriko Maniwa
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北海道白老町に2022年1月14日に開業した界 ポロト。温泉旅館のくつろぎと、斬新なデザイン、ホテルの快適さなどが融合している星野リゾートの『界』ブランド19軒目の施設だ。42室の客室は全てポロト湖に面したレイクビュー。アイヌ民族に伝承される文様や建築様式を取り入れた界 ポロトに滞在し、その世界観を体感しよう。ここでは同施設「ならでは」の楽しみ方を8つ紹介しよう。冬だからこその風景、楽しみ方にも注目してほしい。

1. △湯でポロト湖と一体化する。

ポロト湖と一体化する「レイクインフィニティ」ともいえる露天風呂のある△湯(さんかくのゆ)が界 ポロトのアイコン。アイヌ様式の三脚構造の丸太組み、カシをイメージしたとんがり湯小屋で、湯は植物性の有機物を含む茶褐色のモール温泉だ。

厳選かけ流しの内湯から外につながる三角の窓を抜けると空と湖が広がり、かなたには三重式活火山、樽前山が見える。壮大な景観を眺め、大自然に身を委ねよう。湯上り処も湖に面した△の大開口。カシス酢やアイスキャンディーで火照った体を整えながら、湖畔に遊びに来たサギを観察するのも楽しい。

2. 〇湯で瞑想する。

もう一つのモール温泉は、ドーム型の屋根が特徴的な〇湯(まるのゆ)だ。一歩足を踏み入れると、その幻想的な空間に驚くだろう。湯けむりに包まれた薄暗いドームの天井からは太陽の光が差し込む。天井には小さな空洞があり、太陽光や雨、雪が降り込んでくるのだ。浴槽も円形で、その淵はベンチのように座れるようになっている。

湯に浮かんでいると、胎内に戻ったような不思議な感覚に包まれる。ゆらゆらとドーム内に漂いながら瞑想(めいそう)するのがおすすめ。夜はさらに暗く、柔らかな光となり、よりスピリチュアルな雰囲気が堪能できる。

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3. □の間のアイヌデザインでくつろぐ。

アイヌ民族に伝わる文様や生活様式から着想を得た空間も見逃せない。設計は街づくりから住宅、家具までデザインする中村拓志。ロビーやトラベルライブラリーなどのパブリックスペースはシラカバに囲まれたぬくもりのあるデザインだ。

全室ポロト湖ビューの客室は「□の間(しかくのま)」と呼ばれるご当地部屋。刺しゅうやゴザなどのデザインはアイヌ服飾文様研究者である津田命子(つだ・のぶこ)、木彫りの装飾は彫刻家の岡田実が担当した。リビングには炎のような明かりがともる炉をモチーフにしたテーブルも。アイヌの人々の自然観、家族観から学び、湖を眺めながらくつろごう。

4. 濃厚な毛蟹鍋に震える。

夕食は『毛蟹と帆立貝の醍醐鍋(だいごなべ)』会席を食べよう。さまざまな魚介を煮込み、裏ごしした濃厚なブイヤベース仕立ての鍋に​毛ガニやホタテ貝を加えて味わうというもの。​味わえば、その濃厚さにもだえ、感動するはず。締めのリゾットも贅沢だ。

北海道は毛ガニの水揚げ日本一の上、一年を通じて道内各地で漁獲されているため、繊細な身と濃厚なカニみそがぎっしり詰まった毛ガニがほぼ通年味わえる。

コースでは熊が運ぶ先付けや、丸太船をイメージした『宝楽盛り』などフォトジェニックな器で次々と登場。朝食は、サケとジャガイモをすり下ろした鍋をメインとした和定食が楽しめる。

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5. 羽ばたき体操で鶴になりきる。

朝は毎日7時に湯上り処やロビーで開催される「タンチョウヅルの羽ばたき体操」ですっきりと目覚めてみては。しっかりと深呼吸しながらタンチョウヅルになりきって、首や肩のこわばりをリセットしよう。

全国の『界』で提唱している朝の呼吸法やストレッチだが、後半はご当地エクササイズを開催。ここではタンチョウヅルを意識したポーズで羽ばたき、肩甲骨周りをほぐす。しゃっきりした後は、また△の湯に入ってリラックスするのもいい。朝のポロト湖の風景はまた爽快だ。一日を心地よくスタートできるだろう。

6. イケマと花香の魔除けを作る。

無料で参加できるアクティビティには、アイヌ民族に伝わる魔除けを作るプログラム(要予約)も用意している。アイヌ民族が魔除けとして身に着けていた植物の「イケマ」をベースに、シラカバの葉、コーンフラワーなど色とりどりのハーブを自分好みの色と香りに配合して作る。

全国各地にある『界』で企画されている地域の伝統や文化に触れられるこの『ご当地楽』は1日5回(9時30分、10時、15時30分、16時、16時30分)開催している。ロビーの暖炉の周りに集まって、手仕事を楽しもう。

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7. ウポポイでアイヌの文化を体感する。

すぐ隣には、アイヌ民族の生活文化を学べる民族共生象徴空間ウポポイがあるのも同施設の魅力だ。湖の向こうにアイヌ民族の伝統的な家屋である「チセ」を再現した伝統的コタンを望み、冬の時期にはライトアップされたイルミネーションも美しい。

伝統的な歌や踊り、楽器演奏などを鑑賞できるステージや、各所で開催される体験型プログラムに参加できる。刺しゅうや楽器演奏、弓矢などの体験が人気だが、中に『鹿皮そり』など冬ならではの体験もおすすめだ。

ウポポイと界 ポロトをつなぐ通路もあり、より界 ポロトからアクセスしやすくなっている。

8. 凍れる湖上を歩く。

「これぞ冬の醍醐味(だいごみ)」。ポロト湖の上を歩いてみるという貴重な体験が真冬なら可能だ。1周5キロ程度の森林浴に最適なウォーキングコースもあるが、冬なら湖畔ではなく湖上を歩こう。

凍てついた氷をくり抜き、ワカサギ釣りをするキャンパーの姿も。遊漁は1人500円。道具もレンタルできるので、気軽に参加できそうだ。湖上から眺めるとんがり屋根の△湯の眺めもなかなか風情がある。

パウダースノーが積もった氷の上には、ウサギやキツネなどの足跡も付いている。ワカサギ釣りの受付であるポロトの森インフォメーションセンターへは、界 ポロトから歩いて5分程度。1月20日から3月初旬まで楽しめる。

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話題のニューオープンをチェックする……

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世界初のジブリパークの開園日がついに発表された。5エリアのうち「青春の丘」と「ジブリの大倉庫」「どんどこの森」の3つが2022年11月1日(火)に開園、残りの2エリアは開園から1年後のオープンを目指す。発表とともにスタジオジブリは、建設中のパークや未公開のアトラクションを含む、新しいパーク内の画像を公開した。また、2月2日公式ウェブサイトも完成したようだ。

まず、ジブリパークの空撮映像に注目だ。今まではコンセプトアートのイラストでしか見ることができなかったが、スタジオジブリの公式Twitterアカウントに投稿された写真のおかげで、ようやく公園の規模が分かるようになった。中央には『となりのトトロ』のサツキとメイの家が映っている。

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アウトドアブランドの『スノーピーク(Snow Peak)』が、複合型リゾートフィールド スイート スパ ヘッドクォーターズ(FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS)を新潟県三条市に開業する。キャンプフィールドを併設している本社敷地を現在の5万坪から3倍の約15万坪に拡張、設計は新国立競技場も手がけた隈研吾だ。このほど、開業日が2022年4月15日(金)に決定した。

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ハイアット ホテルズが、セレクトサービス型のライフスタイルホテルキャプション バイ ハイアット(by Hyatt)を日本に初導入する。同ホテルは、近年トレンドになっているライフスタイルホテルの個性と、カジュアルさが人気のセレクトサービスホテルを融合させたハイアットの新ブランド。2024年に大阪、2025年には東京に開業する予定だ。

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2022年は今年以上に私たちを盛り上げてくれるエキサイティングなイベントやニューオープンがめじろ押しだ。中でもスタジオジブリの世界観を再現したジブリパークのオープンなど私たちが長い間待ち望んでいたプロジェクトがついに完成する。

『六本木アートナイト』や『Kyotographie』など毎年恒例のイベントに加え、2022年初登場する催しが盛りだくさんだ。

情報は現時点で分かっているものに限られるが、今後は多くのニューオープンやイベントが追加されていくことも忘れないでほしい。

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