Fuglen Asakusa
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima

浅草でしかできない10のこと

ご当地を知るOMOレンジャーのおすすめスポットを紹介

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タイムアウト東京 > Things to Do> 浅草でしかできない10のこと

東京各地のディープな街情報を発信してきたタイムアウト東京と、テンションあがる「街ナカ」ホテル、「OMO by 星野リゾート」がコラボレーションする「新ご近所ガイドシリーズ」第4回をお届けする。

今回の舞台は、台東区・浅草。昔ながらの下町の雰囲気を残し、訪日外国人にも人気がある。浅草は大正、昭和初期にかけては、東京屈指の先端をいく街だった。東京一の興行街として活況を呈し、新しもの好きが集まった。

ところが太平洋戦争の大空襲により浅草一帯は焼土と化し、浅草寺の本堂も焼失。そんな中、途絶えていた三社祭が早くも1948年に行われ、復活ののろしが上がった。人々は再び浅草に集い、復興を果たしていく。劇場からは数々の昭和のスターを輩出するなど、にぎわいを取り戻した。

老舗が並ぶ街だが、伝統だけをかたくなに守っているわけではない。進取の意気で新しいものを受け入れて取り込み、時代と共に歩んでいる。懐かしさと新しさと、新旧の混在こそ浅草の醍醐味だろう。そんな魅力にあふれる「浅草でしかできない10のこと」を紹介していこう。

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  • 寿司
  • 浅草

浅草 すし栄

浅草駅から歩いて数分で到着する、浅草観音通り沿いにある寿司店。浅草はアーケード街に「すしや通り」という名が刻まれるほど、寿司屋の多い街だ。「浅草すし栄」は地元の客も多く、落ち着いた雰囲気の中、寿司を楽しめる。OMOのスタッフにもファンが多く、リピーターになっている。

同店は、2013年に惜しまれながら閉店した「最古の江戸前寿司」、銀座「すし栄」からのれん分けした店であり、その伝統を今も守り続けている。江戸前寿司の代表、アナゴは自慢の逸品。活け締めのものを丁寧に処理し、代々受け継がれた煮詰めを塗って提供する。肩肘張らずに、カウンター席の寿司が手頃な料金で口にできるのも大きな魅力だ。

  • 浅草

御膳蕎麦 雷門田川

雷門から徒歩30秒の「御膳蕎麦 雷門田川」。国内外の観光客で混み合うエリアにあるにもかかわらず、店内にはホッとひと息つけるゆったりとした時間が流れている。

OMOスタッフのいち押しは、「御膳蕎麦 四色」。読んで字のごとく、さらし、抹茶切り、ゴマ切り、季節の変わりそばの色違いの4種類のそばを味わえる。御膳そばとはそばの実の芯だけを用いたもので、更科そばともいわれる。上品な味わいと喉越しがいいのが特徴だ。4種それぞれの風味を堪能でき、つゆにつけずとも平らげてしまえるくらいのおいしさだ。

「鶏わさ」など一品料理のファンも多く、酒も進む。女将の気持ちのいい接客も評判だ。浅草にそば屋の行きつけを作ってみては。

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鮮魚・天麩羅ならさか

浅草駅から浅草寺を抜けた先にある閑静な一角、観音裏にある和食居酒屋。全国で修行を重ね技術を磨いた大将が、地元の人に毎日でも通ってもらいたいと「安くてうまい料理」に腕を振るう。

OMOスタッフのおすすめは、「牛すじ煮込み」と数量限定メニューの「大根の天麩羅」。前者は塩ベースの優しい味付けで酒にもぴったり。後者はだしの染みた大根を揚げたもので、サクッとジュワーの両方の食感を楽しめる逸品だ。豊洲から毎日仕入れる鮮魚の刺身も人気がある。地元客でにぎわい、遅い時間には刺身の品切れがあったり、大根の天麩羅が完売していたりするので、早い時間に訪ねたい。

  • カフェ・喫茶店
  • 浅草

フグレン 浅草

ノルウェーの首都オスロで生まれた「フグレン(FUGLEN)」の浅草店。渋谷区・富ヶ谷に続く国内2号店にあたり、浅草寺の西参道を抜けてすぐの角地に建つ。目を引くデザインは、東急プラザ原宿「ハラカド」の外装と屋上を手がけた平田晃久が設計し、江戸時代から続く伝統と現在の浅草を表現している。

フグレンは豆本来の味わいを楽しんでもらうために、苦味を出さない焙煎、浅いり、ブレンドしないシングルオリジンにこだわる。そうしたこだわりによって生み出される、雑味のないフレッシュなコーヒーの風味をぜひ試してほしい。ノルウェーの日常食、ワッフルも、甘いものからサーモン入りまでさまざまなテイストを提供。「浅草演芸ホール」で活躍する噺家も御用達の人気店だ。

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バー カルーナ

浅草駅から徒歩3分の「バー カルーナ(Bar Calluna)」。初めての店、それもバーに入店する時には少々身構えてしまうものだが、扉を開けさえすれば気さくなマスターが迎えてくれる。

カリンの木でできた立派なカウンター越しに、年代物のウイスキーの瓶がずらりと並ぶ。いわゆるオーセンティックバーで、酒の知識が豊富なマスターが客の要望に耳を傾けながら、おすすめの一杯を差し出してくれる。

ウイスキーからスタンダードなカクテル、フルーツを使ったカクテルもある。気分に応じて好みを伝えてみよう。酒が飲めない人には、ノンアルコールのカクテルも作ってくれる。一日の終わりを居心地のいいバーで締めくくろう。

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東京蛍堂

浅草六区通りを歩いていて「モボモガ御用達」の看板を見かけたら、そこが蛍堂の入り口。店内には着物やランプ、食器、ラジオなど、大正時代のものを中心に、様々な雑貨が所狭しと並ぶ。

何気なく流れてくるノイズの混じったラジオの音も、こだわっている。音声データをパソコンから抽出してAMトランスミッターでAM電波を作り、アンティークラジオで受信。複数のラジオを置いて音声を散りばめることによって、ホールのような音の質感を出すという新旧の技術が合体したものだ。

手がけたのは蛍堂の店主。夫婦で全国各地から古い小道具を買い付け、使えるようにして販売する。同店の建物も、大正時代の食堂の宿舎だった建物を改築した。

現代のモボ、モガにとって、進取の気性に富んだ当時の人々の心意気を知ることは、さまざまな新しい発見につながるはずだ。蛍堂で温故知新の「旅」に出かけよう。

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かっぱ橋道具街

浅草と上野の中間にある、主に食器具や調理道具が揃う問屋街。訪日外国人に食品サンプルが人気なのは知られているが、日本の手仕事に触れるのに絶好の場所だ。

ルーツは江戸時代にさかのぼる。関東大震災、そして日中・太平洋戦争を経て、飲食需要の高まりを受け、ここに道具街が誕生した。当初はプロの料理人が道具を買い求めにやってくる場所だったが、一般の人でも購入できるため、今では東京の観光地と化している。

専門店も多い。「はし藤本店」は素材にもこだわったはし専門店。「馬嶋屋菓子道具店」では、「クッキー型」を積み上げたタワーが名所になっている。また「かまた刃研社」では、包丁研ぎ教室が人気だ。個性的な店が並んでいるので、はしごしていると時間はあっという間に過ぎてしまうだろう。

  • 浅草

浅草演芸ホール・東洋館

「浅草演芸ホール」は1964年に誕生した「浅草公園六区」にある落語寄席。都内に4軒ある落語定席の一つで、年間365日、落語をはじめ漫才、漫談、コント、マジックなどの芸能を気軽に楽しめる奇特な場所だ。

前身の「浅草フランス座」には永井荷風が通い、渥美清が客席を沸かせた。1959年に同じビル内にオープンした姉妹館の「東洋劇場」は萩本欽一を輩出し、フランス座が4階にある時には、ビートたけしが住み込みで働きながら芸を磨いた場所として知られる。現在は「浅草東洋館」として営業中だ。また「浅草演芸ホール」の高座には、桂文楽、古今亭志ん生、三遊亭円生といった伝説の名人たちが上がった。

今も若手からベテランまで噺家や芸人が、会場を沸かしている。OMO3浅草が主催する「浅草落語ナイト」にも同ホールに出演する噺家が登場。そこで落語の面白さを知ったなら、伝統の寄席を訪ねてみよう。「笑い」の魅力に引き込まれること必至だ。

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浅草神社

江戸っ子の血が騒ぐ三社祭が行われる神社。拝殿は1946年に国の重要文化財に指定された、いにしえの姿を今に伝える古社だ。 浅草といえば真っ先に浮かぶ「浅草寺」だが、そのすぐ隣に建っている。というのも2つには密接な関係があり、浅草寺の本尊である聖観世音菩薩を発見した2人の漁師と、それが仏像であることを明らかにした文化人の3人を祀ったのが「三社権現社」、現在の「浅草神社」なのだ。

「三社権現社」は平安末期から鎌倉初期以降に創建されたと考えられ、1873年に浅草の総鎮守として「浅草神社」と改名された。 境内には、歌舞伎役者などの信仰が篤い末社で就職や出世のご利益があるとされる「被官(ひかん)稲荷神社」や、良縁、夫婦和合、恋愛成就のご利益があるとされる「夫婦狛犬」などがある。

また、主人公が同神社ゆかりであることから、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の石碑も安置している。就職、出世、良縁などを願う人や「こち亀」ファンは、浅草寺だけでなく浅草神社にもぜひ参拝しよう。

  • アトラクション
  • テーマパーク
  • 浅草

浅草花やしき

江戸時代末期に花園(かえん)として誕生した「浅草花やしき」。日本最古の遊園地として知られ、1953年に登場し現存する中で日本最古の「ローラーコースター」をはじめ、園内にはアトラクションなどが所狭しと並ぶ。

開園170周年を迎えた2023年には3つの新たなアトラクションがお披露目され、飲食店やフォトスポットも加わった。「パノラマ時間旅行」は、浅草の今と昔をたどる4面マルチ映像アトラクション。「摩訶不思議!? 君もスクープカメラマン」は、専用デバイスを使いAR(拡張現実)の世界に現れる妖怪たちを探す園内周遊型アトラクション。「お化け屋敷~江戸の肝試し~」は、「四谷怪談」などの江戸四大怪談をモチーフにしたお化け屋敷だ。

新しいものを取り入れながら、古いものも残し続ける園内はどこか懐かしさを感じられる。江戸時代から現代に至るまで、絶えず進化しながら来園客を楽しませ続けている。

「OMO3浅草」のコンセプトは、「粋だねぇ、浅草上手」。地域の憩いの時間となる清々しい早朝の浅草寺や、観音裏や西浅草などの知られざる名店など、浅草を訪れたことがある人にとっても新鮮な、今までにない体験を提案する。江戸っ子ならぬ「浅草っ子」のように上手に浅草を満喫しよう。

また「OMO Food & Drink Station」では、地元の人も足繁く通う近隣飲食店の商品を提供している。最上階のOMOベースで24時間移り変わる浅草の景色を眺めながら、心もお腹も満たしてみては。

OMO3浅草で楽しむべきアクティビティ

粋だねぇ、明けの浅草さんぽ
「浅草っ子」の時間が流れる早朝に浅草寺の境内を巡るガイドツアー

浅草落語ナイト
最上階OMOベースで落語を間近で体験できるイベント

『OMOベースからの風景』
最上階OMOベースから浅草の街並みを一望できる

「新ご近所ガイドシリーズ」をもっと見る……

  • Things to do

港区・赤坂。江戸時代には大名屋敷が建ち並び、明治時代には政財界の邸宅街として発展した由緒ある街である。彼らが通った料亭街の趣が今も色濃く残っているが、近年は新たな都市開発プロジェクトが立ち上げられ、進化の動きは止まらない。きらびやかで華やかな印象を抱くが、その根っこには人と人を結ぶもてなしに満ちている。

ここでは、新旧の10のスポットを取り上げる。昔ながらの変わらない体験から異色の体験まで、個性的なヴェニューを通して赤坂ならではのもてなしに出合ってほしい。

  • Things to do

第2回の「ご近所」は、品川区・五反田。ソニー発祥の地であり、ビジネス街として知られている街だ。2010年代の後半からはITベンチャー企業が多数進出し、「五反田バレー」とも呼ばれ注目を浴びてきた。さかのぼれば明治時代から目黒川の水運を生かして川沿いに工場が連なり、この地は多くの労働者を吸い寄せてきた。追随するように、彼らが胃袋を満たし、憂さを晴らす歓楽街が生まれて、にぎわいを見せた。

時は令和に移り街の表情は変化したが、今も昔と変わらず、働く人に優しい街なのは変わっていない。飲んで食べて一休みして明日への活力を養ってくれる、五反田の10のスポットを紹介する。

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  • Things to do

第1回目は、豊島区・大塚。池袋から山手線で1駅ながら、都電が走り、昭和レトロな街並みを今も残す。地元に密着した昔ながらの個人商店が軒を連ね、街を舞台とする「都市型ホテル・OMO」の立地にふさわしい街だ。憩いの酒場から間もなく100周年を迎える銭湯、フレンチカンカンが楽しめる店、2023年にオープンした最新ヴェニューまで、大塚探訪に出かけてみよう。

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