旧穴守稲荷神社 大鳥居
旧穴守稲荷神社 大鳥居(写真:ヤマグチケンスケ)
旧穴守稲荷神社 大鳥居(写真:ヤマグチケンスケ)

東京、元旦以外も訪れたい初日の出撮影スポット5選

いつでも行けるスポットを厳選、シンデレラ城、鳥居越しの御来光など

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高い建物の多い東京周辺にも、日の出が見られる場所は意外と多くある。初日の出を拝めるかどうかは天候次第だが、その年最初に昇る太陽を見られた年には、なんだか良いことがありそうだ。

ここでは「日の出研究家」のヤマグチケンスケが、初日の出が昇る元旦だけでなく、普通の日の早朝にも行けるおすすめの日の出撮影スポットを5つ紹介する。シンデレラ城とのマッチング、鳥居越しの御来光や、足湯につかりながらの観賞などユニーク場所ばかり。ぜひ参考にしてほしい。

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神宮橋

JR原宿駅を降りてすぐ、神宮橋の交差点から表参道駅方面に延びるケヤキ並木通りは、文字通り明治神宮への「表参道」だ。この道が、ちょうど元旦の朝、太陽が通る方角にまっすぐ1キロメートルほど続いているため、神宮橋付近から道路に沿って初日の出を見ることができる。

海から離れた都心の屋外で、ここまで抜けがいい日の出スポットは珍しい。道路の上には建物がないという特徴がうまく、日の出観賞にマッチしている。表参道の延びる方角がこの時期の日の出に合っているのは、ひょっとすると偶然ではなくこのために設計されたのかもしれない。

初日の出を拝んだ後は、明治神宮へ初詣に行くのもいいだろう。東京らしい初日の出を堪能したい人におすすめのスポットだ。

  • トラベル
  • 空港
  • 羽田空港

羽田空港は東京湾に面した場所にあり、建物の上から日の出を眺めることができる絶好のスポット。特におすすめなのは、より東側にある第2ターミナルの展望デッキだが、2023年の元旦は8時30分から開放される。第1、第2ターミナルは通常通り6時30分から開放されている。予定が変更になる可能性もあるとのことで、気になる人は公式サイトで情報をチェックしよう。

の特徴はもちろん飛行機と一緒に初日の出を撮影できるということ。知名度が高い人気スポットでもあるが、展望デッキ自体が広いため、比較的多人数にも対応しているので安心してほしい。

ちなみに、この羽田空港から飛行機に乗って、空の上で日の出を迎える「初日の出フライト」という旅行パッケージが、各航空会社から発売されている。羽田から飛んで羽田に帰ってくるので旅行というより遊覧飛行だが、雲の上に出るため雨天時でも関係なく日の出を観賞できるのが利点だ。どうしても初日の出を逃したくない人は利用してみるのもいいだろう。

※2023年の元旦は開放時間は6時30分から

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  • Things to do
  • 羽田空港

羽田にはもう一つ、フォトジェニックな日の出が撮影できるスポットがある。羽田空港の手前、東京モノレールの天空橋駅で降りて数分歩くと多摩川に出るが、そこから東京湾に向かって延びる河口が、まさに初日の出の通る道になっているのだ。

その川岸には、ちょうど太陽の方を向いた形で「平和の大鳥居」と呼ばれる大きな鳥居が立っている。もともと近くに移設されている穴守稲荷神社のものだったが、現在は扁額(へんがく)に「平和」と書かれ、独立した存在として地元住民に親しまれている。

鳥居越しに見る多摩川の河口に最近新しく橋がかかった。名称公募の結果、多摩川スカイブリッジと名付けられたこの橋は、羽田空港と川崎市を結ぶいくつかある橋のうちの一つで、2022年春に完成した

トラスやケーブルが上に突き出ていない、ラーメン構造のシンプルなフォルムため、日の出観賞の邪魔にはなりにくいのがありがたい。

  • アトラクション
  • 公園&庭園
  • 葛西

葛西臨海公園は東京23区の東端である江戸川区にあり、旧江戸川を挟んですぐ向こう側は東京ディズニーリゾートだ。それゆえ、この公園の南東にある海岸から日の出を望むとディズニーランドのシンボル、シンデレラ城越しに太陽が顔を出す写真が撮影できる。

普段から24時間出入り可能なので、元旦以外の日の出も楽しめるが、元日の朝は多くの人出でにぎわう。しかもシンデレラ城と太陽をうまく重ねるためには、海岸を移動して立ち位置を決める必要があり、良い写真が撮れる場所はおのずと人気スポットになる。

なお、天気が良ければこの場所から、富士山も見られる。太陽が昇って明るくなったら、ぜひ反対側にも目を向けてみてほしい。

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  • Things to do
  • みなとみらい

最後に、寒いのが苦手な人におすすめしたい日の出スポットを紹介しよう。横浜にある24時間営業の温泉施設、横浜みなとみらい万葉倶楽部。この建物の屋上には足湯があり、屋外ではあるものの温まりながら日の出を待つことができる。

ビル1棟が丸々リラクゼーション施設なので、風呂や食事処はもちろん、ゲームや漫画が楽しめるエリアから、宿泊できる部屋までそろっている。夜、寒い中移動して日の出スポットに行くのが嫌な人でも、大みそかから入って施設内を堪能すれば、ぬくぬくと新年の朝を迎えられるだろう。

一つだけ注意すべきことは、くつろぎすぎて寝坊しないこと。めでたく初日の出を観ることができたら朝風呂を浴びて、さっぱりと新しい一年を迎えよう。

ライタープロフィール

ヤマグチケンスケ

東京近郊で日の出が観られる場所の情報を集めたウェブサイト『東京日の出研究所』を運営。日本唯一の「日の出研究家」として、新聞や雑誌で日の出スポットの紹介記事などを執筆している。『あさチャン!』(TBS)、『にじいろジーン』(フジ)、『天才てれびくん』NHK)、『東京会議』(BSフジ)などテレビ出演も多数。

自然のパワーを感じる……

  • Things to do

次の休みは東京のコンクリートジャングルから抜け出して、ありのままの大自然に触れられる国立公園でリフレッシュしてみるのはどうだろう。本格的な雪山や奥深い森林、そして美しい白浜のビーチなど、日本には、北海道から沖縄まで34カ所の国立公園がある。

ここでは、次世代に継承するべき自然の美しさを体感できる国立公園を紹介する。各地で四季折々の景色を楽しみながら、そこで形成される生態系や、自然が織り成す日本ならではの世界に触れてほしい。

  • トラベル

近年、アウトドアアクティビティに注目が集まっている。しかしアウトドア初心者には、移動手段が限られたりテントやウエアなど専用ギアを集めたりと、少々ハードルが高いのが難点。大自然の中での宿泊には抵抗もある人も多いだろう。

そこで注目したいのがグランピングだ。「グラマラス」と「キャンプ」を掛け合わせた造語からできた、近年注目を浴びるこのスタイルでは、設備が整っているためホテル感覚でアウトドアを楽しむことができる。ここでは、ギア収集も技術習得も必要のないグランピングを楽しめる都内近郊のスポットを紹介。家族や友人、恋人との旅行計画にも、グランピングを提案してみては。

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  • ホテル

近場で休暇を過ごす「ステイケーション」や、テレワークといった多拠点生活が広まる中、新たなサードプレイスとして話題を集めるアメリカ発祥のタイニーハウス。贅沢をせずともかなうミニマルな暮らしに憧れる人が多くなった今、小さな家で過ごす豊かな時間に注目が集まっているようだ。

ここでは都会の喧騒(けんそう)から離れ、爽やかな自然の中でグランピングが楽しめるモバイルハウスや、移動式の居住生活を想起させる「暮らすように過ごすホステル」などよりすぐりのスポットを紹介する。

仕事の合間に緑の中を散歩したり、農業やアートが気軽に体験できる秘密基地を探索したり、 小さいながらも非日常を味わえる空間でのひとときは、新しい自分と出会うきっかけになるかもしれない。

  • トラベル

日本が驚くほど美しい国の一つであるのは紛れのない事実だ。北海道の富良野のラベンダー畑から沖縄の透き通ったビーチまで、この小さな国の至る所に美しい自然がある。

自然美だけではなく、モダンなミュージアムや伝統的な寺など見どころもたくさんあり、春には満開の桜が咲き乱れる。ここではタイムアウト東京英語編集部が選んだ、日本で最も美しい場所を紹介したい。

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