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Photo: Ju Yeon Lee, courtesy Schemata Architects「狛江湯」
Photo: Ju Yeon Lee, courtesy Schemata Architects「狛江湯」

狛江でしかできない5のこと

1902年創業の酒屋が作るクラフトビール、路地に佇むスペシャリティコーヒーなど

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「全国で2番目に小さい市」として知られる狛江市。徒歩で一周できるほどのコンパクトシティだからこそ、お店同士のつながりや地域の人々の交流が深いのが特徴だ。

また、「狛江フェスティバル」や「地べた音楽祭」などの音楽イベントが開催されるなど、音楽を愛する市民性も魅力の一つ。

南西には多摩川が流れ、川沿いでテイクアウトした食事を楽しむのもおすすめ。のどかな狛江の風景に癒されながら、ゆったりとした時間を過ごしてみては。

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  • カフェ・喫茶店
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小田急線の和泉多摩川駅前商店街「リバーサイドモール」を抜けた先の路地にたたずむ「ナルトコーヒー(NARUTO COFFEE)」は、スペシャルティコーヒーと季節のマフィンを提供するロースタリーカフェ。店名は、店主の菅康平の出身地である徳島県鳴門市にちなんでおり、渦潮をモチーフにした店のロゴマークが印象的だ。

元々システムエンジニアとして働いていた菅は、「好きなことを仕事にしたい」という思いから、コーヒーの道へ。日本各地でポップアップ出店を重ね、経験を積んだ後、この地に店を構えた。

自家焙煎(ばいせん)のコーヒーは、軽やかで華やかな味わいの浅いりから、コクのある深いりまで、常時約10種類をラインアップ。菅が収集したセンスのいいレコードの音色が流れる空間に、コーヒーの香りが満ち、心地よい時間が過ごせる。

狛江エリアにはオフィスが少なく、地元の常連客が多い。気分や好みを伝えると、まるで専門医のようにぴったりの一杯を選んでくれるのも、人気の理由の一つだ。

また、店舗スタッフが手作りする季節のマフィンは、素材の風味が際立ち、しっとりした食感で食べ応えも十分。コーヒーとの相性も抜群で、人気の一品となっている。

店頭にはサイクルスタンドも設置されているので、多摩川沿いサイクリングの途中などに気軽に立ち寄りたい。

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1902年創業の「籠屋 秋元商店」は、老舗にもかかわらず新たなチャレンジを続ける老舗地酒専門店だ。東日本大震災を機に「地酒専門店の枠を超え、地域の人々が集まる場所を作りたい」という思いを抱き、2017年に狛江市初のブルワリーを設立。本格的にクラフトビール造りをスタートさせ、以来独自のビールを次々と生み出している。

狛江の特産品である枝豆を使った発泡酒「こまえ〜る」や、地元の子育て世代の声から生まれた「華休(はなやすめ)」など、手がけたビールは地域に根ざしたものが多い。発酵用木桶を使用し、和食に合う日本のビールを追求した「和轍(わだち)」は、ミシュラン星付きレストランでも提供されるほど高く評価されている。

狛江市は、音楽やスポーツイベントが盛んな街でもある。同店は積極的に地域イベントに参加し、コミュニティーを盛り上げる。さらに、地元農家と協力し、狛江産ホップを使ったりと、地域の人とのつながりを大切にしている。

「ビールを造ることも大切だが、人と人とのコミュニケーションを大切にしたい」そんな思いの下、地域に寄り添い続ける同店の今後の展開が楽しみだ。

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  • Things to do
  • 多摩地域

(公社)整体協会の初代会長であり、「野口整体」の創始者として知られる故・野口晴哉が、自宅に設けたリスニング専用室野口の没後、膨大なアナログ音楽機材を保存・継承するために設立された全生新舎が、「野口晴哉記念音楽室」として一般公開し、定期的に予約制の音楽会を開き、ビンテージオーディオを用いた贅沢なリスニング体験を提供している。

音楽を聴くためだけに設計された土蔵造りの空間は、天井が高く、コンサートホールのような響きを持つ。約55畳の室内には、数十年をかけて集められた家具や、幻の名器とされるオーディオ機器、レコード棚が並び、独特の趣を醸し出している。

生前、野口はこの部屋を「聖域」とし、特別な人しか招き入れなかった。仕事を終えた深夜、一人静かに音楽と向き合う時間を何より大切にしていたという。音楽を通じて自分と向き合う――そんな贅沢なひとときを、ここで味わってみては。

  • ヘルス&ビューティー
  • 多摩地域

墨田区の「黄金湯」を手がけたスキーマ建築計画によるリノベーション銭湯。1954年の創業以来、地域に愛されて急速な都市化を生き抜いてきた、狛江市内では最も古い銭湯である。

2023年にリニューアルし、クラフトビールやつまみを提供するカフェバーが設けられた。コインランドリーも併設しており、バックパッカーにとってもありがたい。

「あつ湯」の設定温度は42度で、慣れていない人にとってはややハードルが高いかもしれない。だが、いったんこの温度に馴染んでしまえば、極楽だ。

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  • 多摩地域

「サイド スタンド(SIDE STAND)」は、スキーマ建築計画によるリノベーション銭湯「狛江湯」内に併設されているカフェバー。風呂やサウナで汗を流した後に、ひと息つくのに最適なスポットだ。

店内では、地元の「和泉ブルワリー」を含む数種類のクラフトビールを提供するほか、サウナで人気のドリンク「オロポ」も用意。さらに、「燻製(くんせい)ミックスナッツ」をはじめとしたつまみや、「シビカラ山椒キーマカレー」などの食事メニューも揃える。

同カフェバーには、銭湯に入らなくても利用できるので、気軽に立ち寄れるのもうれしい。暖かい季節になると大きな窓が開放されるため、入浴後に心地よい風を感じながら一杯楽しむ、そんな極上の時間が過ごせるだろう。

もっと東京を探索したいなら……

  • Things to do

江戸時代は大名屋敷や御家人の屋敷が並び、今でも風光明媚な土地として知られ、さらに学生街・ビジネスの中心地でもあり、活気溢れる現代的な街という一面も持つ三田エリア

ここでは、国の重要文化財の建物の中にあるカフェや、非日常が味わえる新感覚の温浴施設など、一風変わった店を紹介しよう。この記事を片手に、バリエーション豊かな三田の街を散策してみては。

  • Things to do

どの路線の駅からも遠いが、それがもたらした聖域のようなピースフルな環境が魅力の和田堀公園エリア。環状第7号線の手前で善福寺川がS字形に屈曲した部分に位置する和田堀周辺は、古墳時代の竪穴式住居などの遺跡が発掘され、バードウォッチャーが野鳥観察に集まるのどかな場所だ。

公園近辺には朝食が食べられる古民家カフェや釣り堀、週末のみ営業している公園内の古着屋やベイクカフェなど、ウォーキング途中に立ち寄りたいスポットも多い。紅葉の美しい季節は特におすすめで、鳥のさえずりに耳を傾けながら「和田堀探検」してみては。

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永福町でしかできない5のこと

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  • Things to do

渋谷と吉祥寺をつなぐ、京王井の頭線沿線の中間ほどに永福町は位置する。街を象徴する神社、「杉並大宮八幡宮」が「東京のへそ」と呼ばれるように、東京都のちょうど中央でもある。この周辺には弥生時代の祭祀(さいし)に関する遺跡もあり、古くからパワースポットとされていた可能性もあるとか。

映画監督や演劇関係者などの文化人が多く住み、知る人ぞ知る通好みの名店も点在している。閑静な住宅街や昔ながらの商店街を散策しながら、自分だけのとっておきの場所に巡り合おう。

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練馬区の中心である練馬駅と学生街の江古田駅に挟まれた住宅街エリア「桜台」。名前のとおり、桜を見られる公園があり、銭湯・カフェ・居酒屋など豊かに生活できる環境も徒歩圏内に揃っている。

ファミリー層だけでなく、学生も多く住み、ちょうどいい活気があるこのエリアには、地元に長く愛される老舗だけでなく、新たなお出かけスポットも生まれている。

この特集では、桜の穴場スポット、銭湯、カラオケ酒場のほか、新たに生まれたショッピングスポット、韓国風カフェなどを紹介する。

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