ダルトン自由が丘店
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

自由が丘でしかできない6のこと

話題の古着店、インテリア雑貨旗艦店などを紹介

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タイムアウト東京 > Things To Do > 自由が丘でしかできない6のこと

近年「トレインチ自由が丘」や、「自由が丘 デュ アオーネ」など、新たな都市型商業施設が誕生している街、自由が丘。地名は、自由教育を掲げた「自由が丘学園」が由来だ。

東急東横線と大井町線が通り、渋谷をはじめとする繁華街からもほど近いが、桜の木が並ぶ「九品仏川緑道」を散歩してカフェで休憩したり、ショッピングしたりと、落ち着いた雰囲気の中でゆったりとした休日を過ごすには最適の街だろう。

昨今話題の古着店や、インテリア雑貨ブランドの旗艦店、音楽マニアがうなるオフィシャルグッズを販売するブティック、古民家カフェなどを紹介する。

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EROTIC

1950年から2000年代まで、セレクトはミリタリーからデザイナーズまで、幅広くヨーロッパで買い付けした古着を中心として扱う「EROTIC(エロティック)」。普段から自分たちが着用しているようなスタイルを提案したいという思いもあり、新品の服をセレクトしたラックもある。

入り口から想像できないほど奥行きがあり、開放感にあふれている店内では、時間をかけて一着一着と向き合うように買い物できるだろう。来店者の男女比は半々で、さまざまな年代の人が訪れる。

買い付けは3カ月に1回くらいのペースで、フランスやイタリアのほか、ドイツ、ベルギー、ポルトガルなど、3、4カ国ほどを一度に回ることが多いという。主にフランスで入手しているエルメスや、アンティークシルバーの品揃えに定評がある。

オリジナルアイテムとして、インドで作っているコットンとレーヨンのシャツや、日本国内のデザイナーチームに依頼して作成したナイロンポリエステルのレインコートも販売。来店者の反応を見つつ、オリジナルの商品を今後も企画していく予定だ。

イベントスペースとしても貸し出しをしており、トークショーやフリーマーケットなどが開催されることも。古着のイメージがあまりない自由が丘だが、同店だけを目当てに訪れたくなるようなセレクトの妙が楽しめるだろう。

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ダルトン 自由が丘店

1988年創業のインテリア雑貨メーカー「ダルトン(DULTON)」の旗艦店。屋上を含む4階建ての店舗には、ついつい手を伸ばしたくなるようなアイテムが数多く揃う。

欧米文化に精通していた創業者の、海外にはあるが日本にはないものを広げたいという思いが込められた同ブランド。自由が丘店の外にディスプレーされている色とりどりの「プラスチックトラッシュカン」や、入り口のそばに置かれたスチール製品からは、その精神が感じ取れるだろう。

同店の中2階には、海外から仕入れたアンティークブックをインテリアとしてセンチ単位でまとめて販売する「ヒュー ブックス(HUE BOOOKS)」が入るなど、ユニークな試みを行っている。写真をはじめ、ビジュアルに力が入っているコーヒーテーブルブックは、スタイリストや飲食店がオープンする際に購入することも多いという。

4階の屋上は、観葉植物やガーデニング用品を扱う社内レーベル「ボタニー(BOTANY)」。サボテンやユッカなど、ドライガーデンに多く見られる力強い植物を中心に扱っている。

人気商品は、価格がリーズナブルでさまざまなデザインに挑戦できる「リーディンググラス」、水切れがよく石けんが長持ちする「マグネティックソープホルダー」、過去のカタログの写真や商品がプリントされた全57種類のポストカードなど。また、直営店かオンラインでしか購入できない限定色の「ダブルフェイスウォールクロック」も見逃せない。

宝探しのような感覚で楽しめる同店。何も買わずに出ていくのが難しいほど、ブランドの世界観に夢中になれるだろう。

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ビバ ストレンジ ブティック

UK音楽を中心としたレコードや、世界中からセレクトした本やピンバッジなど、エッジーなアイテムがそろうショップ兼アートギャラリー。店主の山口美波は、アーティストのShe Talks Silenceとしても活躍する人物だ。

音楽を好きになったきっかけは、小学生の頃に車のラジオで聴いたベル・アンド・セバスチャン(Belle and Sebastian)だったそう。そのことを塾の先生に話し、「ベルセバが好きならこのアーティストも聴いてみれば」といった具合でどんどん音楽の世界が広がっていったという。

店では、1970〜80年代のイギリスやドイツなどで活躍したニューウェーブやポストパンク、クラウトロックと呼ばれるジャンルのバンドたちが残した作品のアートワークモチーフに、店独自のセンスでデザインしたTシャツやロンTなどのアパレルアイテムもオフィシャルで販売している。「気になる一着からコアな音楽に入っていく」という体験もできる一軒だ。

入り口には看板鳥のビバちゃんもいるので、訪ねた際はあいさつを忘れずに。ちなみに、「ビバちゃん」という言葉だけしゃべれるようだ。

営業時間は公式Xを確認してほしい。

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ラトリエ ドゥ スタンドバインミー

学芸大学で大きな話題を呼んだベトナム料理店「スタンドバインミー(Stand Bánh Mì) 」の2号店。1号店と変わらず、無添加・化学調味料不使用で作るフレンチベースのベトナム料理とナチュラルワインが楽しめる。

米麺を使用したフォーや「フーティウ」などが看板メニューで、自家製の小海老発酵だれ「マムトム」に空心菜、ネギ、チャーシュー、煮卵を混ぜ合わせて食べる汁なし混ぜ米麺の「フーティウコー」はぜひ食べてほしい一品。ペアリングするなら、どっしりとした飲み口で、油を使った料理にも合うオレンジワイン「エッチェ・オモ」を合わせよう。

夜は、自由が丘限定のメニュー「レモングラス薫る大山鶏のロティ~自家製万能辛調味料サーテーのスパイシーローストチキン~」なども並ぶ。

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アミコーノ

自由が丘駅からほど近い場所にある、完全天然素材ジェラートを提供するジェラテリアカフェ「アミコーノ(AmiCono)」。生産者の顔が見える食材を使い、酸化防止剤や着色料はもちろん乳化剤に関してもとことん無添加にこだわる。イタリアのフィレンツェで修行した店主の井上舞子は、素材が最も生きるよう、試行錯誤し現地の文化を大切に味を再現している。

人気なのは、カップアイスにその場で焼いた出来たての温かいコーンが刺さった状態で提供される「ジェラコーノ」。クッキーにジェラートを挟んだ「ジェラクッキー」は、食感が楽しくおすすめだ。なるべく余計なものを入れず、素材の風味を引き出し、ほかでは味わえない滑らかな口当たりを実現している。

前職でビーガンやアレルギーを持つゲストを目の当たりにし、どんな人が訪れても食べられるものがある店にしようと決意したと言う井上。同店にはビーガン対応メニューや卵、乳アレルギーの人向けのジェラートも用意されている。

不定休があるため、訪れる際は公式SNSで確認してほしい。

  • ティールーム
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古桑庵

抹茶と甘味が楽しめる茶房・ギャラリー。建物は1954年に作られた茶室を利用したもので、庭を眺めながらのんびりとした時間が過ごせる。

建物内には、びょうぶや蒔絵(まきえ)などの骨董(こっとう)品と民芸が飾られている。茶房の設立者がちりめんや古布を使ってオリジナルの人形を作る作家で、ギャラリーではその作品も眺めることができる。日本の花嫁衣装や着物をまとった人形などは、和の空間に溶け込み情緒たっぷりだ。

もっと散策するなら......

  • Things to do

渋谷と吉祥寺をつなぐ、京王井の頭線沿線の中間ほどに永福町は位置する。街を象徴する神社、「杉並大宮八幡宮」が「東京のへそ」と呼ばれるように、東京都のちょうど中央でもある。この周辺には弥生時代の祭祀(さいし)に関する遺跡もあり、古くからパワースポットとされていた可能性もあるとか。

映画監督や演劇関係者などの文化人が多く住み、知る人ぞ知る通好みの名店も点在している。閑静な住宅街や昔ながらの商店街を散策しながら、自分だけのとっておきの場所に巡り合おう。

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