関東近郊、美しい早咲き桜の名所6選

東京からそれほど遠くへ行かなくても、素晴らしい冬桜を見ることができる。静岡県熱海市にある「アカオ フォレスト（Acao Forest）」は、東京からわずか1時間の場所にあり、12月下旬からあたみ桜が咲き始めている。1月中旬から2月上旬までがピークで、ひと足早く春を楽しむにはうってつけのスポットだ。

あたみ桜のほかに、2月から3月上旬が見頃のカワズザクラやオオジマザクラ（大島桜）などのさまざまな桜を冬から春にかけて見られる。春を感じるワークショップなども開催しているので、詳しくは公式ウェブサイトをチェックしよう。

熱海の静かな温泉街にある、美しいあたみ桜の並木道。海岸沿いのこの町では、1月中旬から2月上旬にかけて、10日間ほどしか咲かないユニークな桜を見ることができる。

熱海駅から10分ほど歩くと、糸川沿いの遊歩道にたどり着く。魅力的なレストランやショップが軒を連ねる商店街が、あたみ桜のピンク色の樹冠に覆われ、一足早い春の装いに変貌している。

2025年1月11日（土）～2月9日（日）には桜祭りが開かれ、16時30分から23時までライトアップされるほか、大道芸、バンド演奏などが行われる。

カワヅザクラは、1972（昭和47）年に伊豆半島の河津で発見された。温暖な気候のため、日本で一番早く桜が見られる場所の一つで、2月上旬から3月上旬にかけて開花することが多い。中でも、河津駅から徒歩10分ほどの河津川沿いは、桜の名所として知られている。

2月1日（土）～28日（金）は「河津桜まつり」が開催。河津川沿いには約800本の並木があり、18時から21時まで夜桜のライトアップを行う。

伊豆半島の「下賀茂温泉」には、約800本のカワズザクラが咲き誇る絶景が広がる。青野川沿いに2キロメートルもの桜並木が続き、周りに咲く菜の花の黄色との鮮やかなコントラストが楽しめる。地元では毎年桜祭りが2月1日から3月10日（月）まで開催される。

期間中は18時から21時まで桜のライトアップが行われるので、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

横浜にあるこの静かな公園には、78種類、約1600本もの桜が植えられている。早咲きの桜としては、カンヒザクラという種類が有名。湿度の高い気候でよく育ち、2月中旬から開花することが多い。そのため、2月中旬から4月にかけて訪れると、必ず桜の花が見られるのだ。

東京から近く、入園料が無料なのもうれしい。

桜と富士山が同時に楽しめる眺望を楽しみたいなら、西平畑公園にある「松田山ハーブ園」を訪れよう。園内には約360本のピンク色の河津桜があり、2月上旬には菜の花が咲き乱れる。

ハーブ園からは、富士山だけでなく相模湾や箱根の山々も一望できる。さくら祭りは、2月8日（土）～3月9日（日）に開催される予定だ（開花状況によって日程変更の可能性あり）。