「雑・前田真宏」展
Photo: ©khara illustration by Mahiro Maeda | 『雑 前田真宏 雑画集』表紙イラスト
Photo: ©khara illustration by Mahiro Maeda

2月から3月に行くべきアニメ展示

青の祓魔師やチ。など注目の展覧会

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2025年2〜3月にかけて、人気アニメや有名漫画の展覧会が多数開催される。テレビアニメ『チ。』とともに地動説への転換を体感する特別展や、アニメーション監督・前田真宏の初めての展覧会など、注目のイベントが続く。

緻密で繊細な原画を楽しんだり、制作秘話をのぞいたり、空想の世界を自由に楽しもう。濃密なアニメ展示を体感してみては。

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  • Things to do
  • 吉祥寺

グルメ漫画の金字塔『孤独のグルメ』と『ワカコ酒』がコラボレーションした展覧会が、吉祥寺で開催される。吉祥寺は、両作の主人公である井之頭五郎と村崎ワカコが誕生した土地でもある。

本展では、まさに「食」を中心にしたさまざまな企画が展開されていく。名場面の資料に加え、作者による直筆原稿も登場予定だ。2025年2月11日(火・祝) には、『孤独のグルメ』の原作者・久住昌之によるライブとトークショーが実施される(参加費は2,500円、税込み)。

展覧会を楽しんだ後は、会期限定オープンのカフェで物語にちなんだメニューを味わおう。 キャラクターをイメージしたおでんセットや、鳥取県の「スラーメン」をベースにしたラーメンなど、ファンならば一度は口にしたいフードが並ぶ。

コミックと食が交差するイベントへ、ぜひ訪れてみては。

11〜18時(入場は17時30分まで)/定休日は火曜(2月11日は15時以降営業)/料金は550円

  • Things to do
  • 青海

人間の歴史上で最も大きなパラダイムシフトに数えられるのが、天動説から地動説への転換だろう。この転換を、テレビアニメ『チ。 ー地球の運動についてー』とともに読み解く特別展が、「日本科学未来館」でスタートする。

見どころは、主に本作のハイライトシーンからパラダイムシフトについて迫っていく展示。作品のオリジナルムービーやフォトスポットなどから本作の世界観を味わうだけでなく、観測技術にまつわる展示なども体験できる。

天文学と宇宙について、身近に楽しく学ぶ機会になりそうだ。

※10〜17時(入場は16時30分まで)/休館日は火曜(2025年3月25日・4月29日・5月6日は開館)/料金は未定

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  • Things to do
  • 銀座

加藤和恵による漫画作品『青の祓魔師(エクソシスト)』は、2024年に連載15周年を迎えた。これを記念した本作初の原画展が、「松屋銀座」でスタートする。

会場では、作者による膨大な直筆原稿が登場。作者の解説を読みながら、主人公の足跡をたどることができる。初めて公開される制作資料も必見だ。圧倒的な画力を堪能しながら、本作の物語を振り返ってみては。

グッズ付きチケットも販売(前売り3,800円、当日4,000円、税込み)。詳細は、公式ウェブサイトで確認してほしい。

※11~20時(3月16・23日は19時30分まで、3月24日は17時まで)/入場は閉場の30分前まで/料金は前売り1,600円、高校生1,100円、小・中学生600円/当日1,800円、高校生1,300円、小・中学生800円、未就学児無料

  • Things to do
  • 世田谷区

漫画家・山下和美の展覧会が、「旧尾崎テオドラ邸」でスタート。ここでは、『モーニング』と『モーニング・ツー』で、2001年から不定期に連載されている『不思議な少年』に焦点を当てる。圧倒的な画力で描かれ原画、そして単行本未収録の原稿が堪能できるまたとない機会だ。

会場となる洋館は、1888(明治21)年の建造後、1933(昭和8)年に世田谷の豪徳寺へ移築された。2020年に取り壊しの危機に瀕していたが、山下が中心となり洋館の保存活動を開始。2024年3月に、漫画ギャラリー、喫茶室、ショップの3つの要素を備えた施設として生まれ変わった。

本展は、グランドオープンから1周年を記念して開催される。作家と会場の縁が深いという点も魅力の一つだろう。原画と洋館、両方の壮麗さを同時に楽しみたい。

喫茶室の予約付きチケットや、アフタヌーンティー付きのチケットなども販売。詳細は公式ウェブサイトで確認してほしい。

※10〜18時(入場は17時30分まで)/休館日は木曜/料金は前売り1,000円、当日1,500円、未就学児無料

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  • Things to do
  • 銀座

「なんらかのクリエイター」を自称する、にしむらゆうじ。「ごきげんぱんだ」や「こねずみ」「ラブラビット」を世に放ってきた作家の大型展覧会が、「松屋銀座」でスタートする。

LINEスタンプを初めて発売して以来、にしむらは2025年で活動10周年を迎える。本展では、「にしむらゆうじの過去・現在・未来」の観点から、これまでの作品300点以上が登場予定だ。

記念LINEスタンプの発売や、作家初の旗艦店舗の開店など、さまざまな10周年記念企画が始動される。これらの企画も、本展と併せて楽しんでほしい。

※11~20時(3月30日・4月6・13日は19時30分まで、4月14日は17時まで)/入場は閉場の30分前まで/料金は前売り1,200円、高校生700円、中学生600円、小学生500円/当日1,300円、高校生800円、中学生700円、小学生500円、未就学児無料

  • アート
  • 世田谷区

「旧尾崎テオドラ邸」で、漫画家・⽥島列島の初の原画展が開催。過去の連載作品から連載中の最新作『みちかとまり』まで、描かれた全てのカラー原稿を一挙展示する。 


『子供はわかってあげない』で鮮烈な連載デビューを飾り、その卓越した人間描写とせりふのセンスで多くの読者、クリエーターを引きつけ続ける田島。会場では、ファン垂ぜんの名シーンを含むモノクロ原稿も多数展示する。

さらに、『子供はわかってあげない』の連載前に最終話まで完成していたネーム全ページを初公開。また、机なしで描いていたという伝説の手作りデスクも会場内に再現するなど、世界観に没入できる工夫が満載だ。

なお、同館でしか買えないオリジナルグッズも見逃さないように。直筆サイン入りグッズも販売する上、初のサイン会も予定している。田島ワールドが広がる空間へ足を運んでほしい。

※10〜18時/入館は閉館の30分前まで/休館日は木曜/料金は1,000円、未就学児無料

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  • アート
  • 横浜駅周辺

「そごう美術館」で、世界的に評価されている名作漫画『ブラック・ジャック』の史上最大規模の展覧会が開催。500点以上の原稿に加え、連載当時の『週刊少年チャンピオン』や、1970年代に発行された単行本の200以上のエピソードの直筆原稿が展示される。

顔に傷のある黒ずくめの天才外科医、ブラック・ジャックと、彼が生んだ「18歳で0歳」の女の子・ピノコ。強力なキャラクターたちが繰り広げる物語は、世界を舞台に数多くのテーマから紡ぎ出されている。そのテーマは人間や生きものの命とそれを救う医療、人としての生きざまや、「医者は何のためにあるのだ」という根本的な問いにまで至る。

本展では、『ブラック・ジャック』が描かれた昭和のさまざまな出来事に影響を受けた作品や、手塚治虫の情熱と執念が感じられる当時の資料、本作誕生の秘密が解き明かされる証言映像などを多数公開する。

全てを余すところなく体感してほしい。

時間・料金などの詳細はそごう美術館公式サイト

  • Things to do
  • 京橋

新たなクリエーションと出合える美術館「クリエーティブ ミュージアム トーキョー(CREATIVE MUSEUM TOKYO)」が京橋に誕生する。オープニングを飾るのは、アニメ『鬼滅の刃』の大規模展覧会「柱展 ーそして無限城へー」だ。

原作は累計1億5000万部を突破した吾峠呼世晴による人気漫画で、今回の展覧会では鬼殺隊最高位の剣士「柱」に初めてフォーカスする。9人の柱それぞれの個性や思いに迫る展示は、約1000枚の原画や映像を駆使して圧倒的なスケールで繰り広げられる。

入場時に受け取る「柱札」を使えば、柱の名言や特別収録の音声を楽しめるインタラクティブな体験が楽しめる。また、隣接するカフェでは、柱にちなんだコラボレーションメニューが登場。ここでしか楽しめない特別な体験をしてほしい。

なお、本展の入場は日時指定制なので、詳細は公式ウェブサイトで確認してほしい。

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  • Things to do
  • 上野

世界中で親しまれるキャラクター「ハローキティ」。サンリオのアイコンとして活躍し続けるハローキティの生誕50周年を記念した大規模展覧会が、「東京国立博物館」の「表慶館」で開催される。

本展では「キティとわたし」の50年をテーマに掲げている。ハローキティが半世紀も愛される存在になった理由は、「ファンひとりひとりとの関係性」が大きく関わっているようだ。このようなオリジナルな視点から、ハローキティだけが持つユニークな魅力を探っていく。

さまざなカテゴリーに分かれたコーナーはもちろん、史上最多数のグッズが展示される。アーティストとのコラボレーション作品や映像コンテンツなども見逃せない。

ハローキティと私たちの歩みをひもといてみては。

アニメが好きなら……

  • アート

海外旅行どころか、東京都心へ出かけることすらままならない非常事態が続いている。そんな生活に潤いを与えてくれるのがアニメだ。スクリーンと想像力の中でなら、私たちはどこまでだって羽ばたける。

ここでは、Netflixや各種の動画配信サービスで視聴できる、東京近郊を舞台にした良作なアニメを紹介。『鬼滅の刃』に引き続いて大きな話題を呼んでいる作品から、30年の時を経てアニメ映画化が決まった名作まで、すでに知られた作品ばかりだが、今こそ見直す理由がある。

作品の特徴を表す、三つのハッシュタグから気になる作品を見つけてほしい。

  • 映画
  • アニメーション

 平成は日本のアニメ史においても重要な転機であり、重要な作品を多く生み出した時代だった。「オタク」というワードが世界中に浸透し、アニメ文化そのものが国境を越えたのは、平成時代に生み出されたアニメが国際的に評価されるようになったからだろう。また、この30年の間に制作面でも手描きからCG技術へと大きな進歩もあった。

令和を迎えて早くも2年。現在はスタジオジブリの新作から、大人向けのマニアックな作品までが多言語に訳され、アニメの舞台を訪れるために訪日する外国人も増えている。ここではもう一度じっくり見たい、アニメの黄金期を代表する作品を紹介しよう。

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