1. かわいいロボットたちに癒される。
ロボットをテーマにした展示は2つある。一つ目の「ハロー!ロボット」では、名前の通りさまざまなロボットたちと出合うことができる。ロボットたちとのふれあいや、最新ロボティクス研究の紹介を通して、未来の多様なロボットとの暮らしを想像してみてほしい。
タイムアウト東京 > Things To Do > 未来の社会問題にフォーカス、日本科学未来館でしかできない4のこと
「ロボット」「地球環境」「老い」をテーマした4つの新しい常設展示が「日本科学未来館」に誕生。2023年11月22日(水)から一般に公開される。4つの展示は「未来の社会課題を自分ごととして考える第一歩になる」ことを目指し、2021年から企画開発が行われてきたものだ。社会課題を最新の科学的知見とともに体験できるようになっている。
ここでは、新たに誕生した各展示の詳細を紹介する。
ロボットをテーマにした展示は2つある。一つ目の「ハロー!ロボット」では、名前の通りさまざまなロボットたちと出合うことができる。ロボットたちとのふれあいや、最新ロボティクス研究の紹介を通して、未来の多様なロボットとの暮らしを想像してみてほしい。
未来館オリジナルの「ケパラン」は、「みんなで育てる」をコンセプトに開発されたパートナーロボット。ふわふわとしたかわいらしい見た目と滑らかな動きは、まるで生きているかのように見える。「ウインクして」と書かれたファンサうちわを目の前で振ると、文字を認識してウインクをしてくれたり、喜んだりと、表情や動きが豊かだ。
そのほか、人とのコミュニケーションやセラピーを目的に開発されたロボットに触れたり、声をかけたりしながら、会話を楽しむことができる。ロボットたちの愛らしい姿に、それまで持っていたロボットへのイメージが変わり、新しい可能性を見いだすことができるだろう。
2つ目は「ナナイロクエスト -ロボットと生きる未来のものがたり」。ここには、人とロボットがともに暮らす未来の街「ナナイロシティ」が広がっている。街に入り込んで、専用タブレットに現れるナビゲーターの導きにしたがってミッションに挑戦していくという体験型の展示だ。
町長「オサボット」が起こしたトラブルを解決するために、ナナイロシティの案内役「アスカ」と一緒に街を探索。住人がどのようにロボットと付き合っているか、その背景や思いを知りながら、ロボットとのさまざまな付き合い方や考え方に触れていく。
近い将来、友達や家族、職場の中にロボットがいることも珍しくないのかもしれない。そんなロボットとともに生きる未来の物語を体験してみよう。
「老い」をテーマにしたのが、この「老いパーク」。誰にでも絶対に訪れる老いについて、体に起こる変化やそれらを助ける技術など、科学技術の観点から注目した展示になっている。
目、耳、運動器、脳の老化現象を、6つの体験型展示で疑似的に実体験できる。現在分かっている老化のメカニズムや対処法、研究開発中のサポート技術など、老いとの付き合い方や対処法を紹介。豊かな老いとの付き合い方や、生き方のヒントを探ってみよう。
脳の老化を体験できる展示ブース 「おつかいマスターズ」では、日常生活での「覚えにくさ」を実感するゲームに挑戦できる。内容は、買い物リストに書かれた商品を記憶して、目の前にあるスーパーの陳列棚から探して正しく買うということ。一見簡単な事だが、時間制限や紛らわしい商品展開、記憶途中に入る邪魔など、さまざまな事象が起こる。正しく買い物ができる人は参加者の1パーセントほどだという。
脳が老化すると短期記憶、注意力、処理速度が低下することで「おつかいに行く」という簡単なことでも難しくなる。そんな脳の状態を実体験できるのが、このゲームだ。自分が歳をとった時、または歳をとった人と接する時は、物事を自分だけの基準で考えずに、工夫をしていくことが大切だと実感するだろう。
「地球環境」にフォーカスした展示「プラネタリー・クライシス -これからもこの地球でくらすために」では、気候変動の危機にさらされている地域の人々の暮らしを知ることができる。
「地球の旅に出る」のブースでは、没入感のある大型映像シアターで、地球環境を探る旅に参加。気候変動の影響を受け、今まさに危機が迫る太平洋の島国、フィジー共和国の人々の実情を、現地のリアルなストーリーで学べる。360度の視界に広がる迫力ある大型映像と連動した振動や熱、風などの体感効果で、まるで自分がそこにいるかのような錯覚に陥るだろう。
青く澄み渡った海が広がるフィジー共和国だが、美しい風景とは裏腹に、地球温暖化による海面上昇や異常気象の被害が人々の生活を苦しめている。当事者として体感してみてほしい。
今存在している課題だけではなく、未来に直面するであろう社会の問題を、最新の科学とともに体験し、自分ごととして考える第一歩にしてほしい。
近年、美術館や博物館の入館料が上がりつつある。有料ならば確かにすばらしい体験ができると分かっていても、やはり無料で良い作品を見たいもの。
そのような需要に応えてくれるような美術館やギャラリーが東京には一定数ある。今回セレクトするのは、質の高い国内外の作家を紹介する「資生堂ギャラリー」や明治期洋画の重鎮、黒田清輝の作品を展示する「黒田記念館」から、「目黒寄生虫館」や「おりがみ会館」といった変わり種まで16館だ。
開館時間が変更になっている場合もあるので、事前に公式ウェブサイトを確認してから訪れてほしい。
東京には、視点が異なる多種多様な博物館が存在する。本記事では、変わった展示品や、見世物レベルの収蔵品など、強烈な個性をもつオーナーがコレクションした品々を展示する博物館を紹介する。
美術館に行った際は、写真を撮ったりグッズを買ったりするが、近くのカフェで一休みをしながら余韻に浸るのも醍醐味(だいごみ)の一つだろう。美術館の中には、作品をモチーフにしたメニューを味わえたり、四季折々の景色が楽しめたりと、特徴的なカフェが備わっている施設もある。
ここでは、近代的な美しい建築や芸術作品に囲まれた店など、魅力的な美術館併設カフェを5つ紹介。アート巡りの時間をより充実させてほしい。
東京には世界最高のショッピングスポットが数多くあることは間違いない。この都市のショッピングシーンの最もユニークな側面の一つは、美術館やギャラリーなどの中にあるすてきなショップだ。ショップ自体がギャラリーの役割を果たしているものさえあり、全国のデザイナーや職人によるユニークな作品が展示され、限定品が売られていることもよくある。都内のミュージアムショップとギャラリーショップを紹介しよう。
純喫茶や近代建築、インベーダーゲームの筐体(きょうたい)や駄菓子、昭和に流行したキッチュなアパレルやおもちゃなど「レトロ」なものが今人気だ。そこには、古き良きものを埋もれさせまいとする歴史への敬意のようなものが感じられる。ここでは、そんな長い時の洗礼を受けたからこそ、人々を引きつける歴史的な価値を持ったミュージアムを紹介する。
明治や昭和初期に建てられた名建築から、昭和の人々の暮らしに思いをはせることができる庶民的な民家や、弾痕が残る戦災建造物まで「レトロ好き」なら心ときめくこと間違いなしだ。
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